カイロ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- エジプト政府は来月、新しい貿易円滑化テクノロジーを導入します。これにより処理時間が改善され、エジプト向けの輸出業者のコストが削減されます。
新しいプロセスである事前貨物情報(ACI)システムは、ブロックチェーンを基盤としたテクノロジーであり、エジプトに入国する全貨物の通関プロセスを完全に自動化する助けとなります。この新しいシステムは、電子データを使用して出荷前に貨物を特定し、エジプトの港に到着する前に、貨物が検査と許可を受けられるようにします。
ACIシステムは、2019年4月1日から試験運用が実施されており、2021年10月1日にエジプトのすべての港に導入されます。すでに、エジプトに貨物を輸入している1万6000社が、新しいACIシステムに登録しています。
エジプトは、税関管理システム全体の最新化を含む、貿易インフラを変革する野心的な計画に着手しました。政府は2019年4月に、対外貿易円滑化のための国家単一窓口(Nafeza)を設置しました。これは、すべての輸出入および通過業務のための単一のデジタル貿易ポータルであり、エジプトのすべての港を結び付けています。
Nafezaは、世界税関機構(WCO)を含むさまざまな国際機関によって認められ、サポートされています。
また、エジプトの変革プログラムによって、エジプト全土にハイテク・ロジスティクス・センターが設立され、港湾施設が貨物の保管ではなく、通過のために使用されることを確実にしています。
Nafezaの独立した評価では、通関処理時間がすでに55%向上したことが示されています。政府は、通関時間を1日未満に短縮することを計画しています。
エジプトはアフリカ第2の輸入国であり、2019年の輸入総額は786億米ドルに上ります(世界銀行-WITS)。エジプトはまた、世界最大の小麦とアスファルトの輸入国です(FAO/OEC)。
エジプトの財務大臣のMohamed Maait閣下(博士)は、次のように述べています。「事前貨物情報システムの実施は、エジプトの貿易インフラを変革する計画における非常に重要なステップです。この新しいテクノロジーにより、世界中の企業にとってエジプトとの貿易がはるかに容易になり、地域で最も先進的なロジスティクス・ハブを構築するという政府の計画の実現に貢献します。」
在エジプト・ドイツ商工会議所(AHK)最高経営責任者のJan Noether氏は、次のように述べています。「この新しい貿易円滑化テクノロジーにより、エジプトに貨物を輸出するすべての企業が、これまでより簡単かつ容易に低コストで輸出を行うことが可能になります。これは、エジプトがビジネスに開かれているだけでなく、世界の主要な貿易経済の1つになるべく、世界の交差点という位置を最大限に活かそうと真剣に取り組んでいることを示しています。」
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