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ブーム・スーパーソニック、VELO3Dが3D印刷したフライトハードウエアコンポーネントを装備したXB-1航空機を投入

XB-1は、極高温環境でのエンジンの必須動作に必要なチタン製3D印刷コンポーネント21個で飛行

米カリフォルニア州キャンベル--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- (ビジネスワイヤ) -- デジタル製造イノベーターのVELO3Dは本日、ブーム・スーパーソニックのXB-1航空機にVELO3Dのサファイア(Sapphire)3D金属プリンターで製造したフライトハードウエアコンポーネント21個が搭載されていると発表しました。コロラド州センテニアルにあるブームの格納庫で本日公開されたXB-1は、超音速旅行の商業的実行可能性におけるターニングポイントとなるものであり、製品開発を促進しながら革新を実現するための積層造形(AM)、すなわち3D印刷の力を実証しています。

VELO3Dの創設者で最高経営責任者(CEO)のベニー・ブラーは、次のように述べています。「航空用ハードウエアは3D金属印刷で製造するのが特に困難ですが、その理由は空気力学的な設計において優れた耐久性と耐温性の条件とのバランスを取る必要があるという困難な課題があるからです。VELO3Dの技術により、最も過酷な動作条件で使用する基幹的アプリケーション向けに軽量・複雑な設計のコンポーネントを生産できます。ブームとの提携関係は、金属積層造形業界にとって真の前進であり、XB-1超音速航空機は航空業界にとって市場を一変させるものです。」

ブーム・スーパーソニックとVELO3Dは、XB-1を組み立てるめの複雑なフライトハードウエアを製造する提携関係を2019年に発表し、VELO3Dのサファイアシステムで一連の適格化試験を実施しました。積層造形されたチタン製部品は、エンジンハードウエア、環境制御システム、構造部品に使用されています。幾何的設計部品の特性として高アスペクト比の高くて薄いウオールがありますが、これらは溶接や鋳造などの従来プロセス、あるいはほとんどの既存3D印刷技術でさえ、本質的に製造が困難です。VELO3D独自のSupportFree印刷プロセスは、前例のない設計自由度と品質管理を実現し、航空機設計の革新における製造上の制約を取り除きします。ブーム・スーパーソニックとの協業の詳細については、こちらをご覧ください。

ブーム・スーパーソニックのXB-1生産担当ヘッドを務めるマイク・ヤーゲマン氏は、次のように述べています。「私たちは超音速は飛行の未来であると確信しており、この目標をXB-1で実現する当社を支えてくれるVELO3Dに感謝しています。」

XB-1は世界で初めて独自に開発された超音速ジェット機です。XB-1は、先進的な炭素繊維複合材構造、コンピューターで最適化した高効率の空気力学、効率的な超音速推進システムなど、ブームの次世代民間旅客機であるオーバーチュア(Overture)の必須技術を実証するために使用されます。XB-1は、複数の風洞試験、数十回の構造試験、数百回のシミュレーションイタレーション、数万時間の作業時間など、長年の開発活動の最終成果です。

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Joyce Yeung
press@velo3d.com

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