ダウと宇部がリチウムイオン電池向け電解液の生産で合弁会社を設立
合弁会社設立でダウの最先端電池材料製品の種類が拡大し、宇部は電解液技術を世界に展開
東京 & 米ミシガン州ミッドランド--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー(NYSE:DOW)と宇部興産株式会社(宇部)は本日、エネルギー貯蔵用リチウムイオン電池に使用される電解液の生産・販売を手掛ける合弁会社を設立することで合意したと発表しました。折半出資の合弁会社アドバンスト・エレクトロライト・テクノロジーズは、今年後半の発足を目指して規制当局の承認を待っています。
合弁会社は、ダウが革新的な材料科学技術の開発に取り組む上で、重要な新段階に達することを意味します。革新的な材料科学技術とは、世界的に需要の高まりを見せているクリーンエネルギーソリューション含め、社会で最も急を要するいくつかの課題を化学の力で解決するものです。合弁会社は、急速に拡大するエネルギー貯蔵業界に対応できる電解液を総合的な製品ポートフォリオに加えることで、ダウのエネルギー材料事業の成長戦略を補完するものでもあります。
ダウのエグゼクティブバイスプレジデント兼最高商務責任者(CCO)を務めるハインツ・ホーラーは、次のように述べています。「代替エネルギーの生産とエネルギー貯蔵システムに対する需要が高まる中で、電気自動車やハイブリッド自動車、発電で使う最先端電池のような技術は、世界的なメガトレンドのまさに中心に位置しています。宇部のような電解液業界のリーダー企業と提携することで、ダウは厳しい電池性能要件を満たす強力な材料技術を電池メーカーに提供することができます。」
宇部は、新たな合弁会社設立で世界的な供給網を強化し、海外において自社電解液技術のコスト競争力を向上させることができます。さらに宇部は、世界レベルの電解液技術を活用して、他の急成長している地理的セグメントに対して優位に立つこともできます。
宇部の渡邊史信常務執行役員は、次のように述べています。「私たちは、ダウと共にアドバンスト・エレクトロライト・テクノロジーズを設立することに非常に心躍らせています。ダウが材料科学で持つ強みや世界での事業展開規模と、宇部の電解液技術に関する専門知識を組み合わせることで、両社にとって大きな成長機会が生まれます。」
合弁会社の初の生産施設は、2012年の操業開始に向けてミシガン州ミッドランドのダウ施設内に建設される予定です。
ダウについて
ダウ(NYSE:DOW)は、科学技術の力を「ヒューマン・エレメント」(人的要素)と組み合わせ、人類の進歩に不可欠な要素の向上に情熱を注いでいます。ダウは科学とイノベーションを持続可能性の原則と結びつけ、きれいな水や再生可能エネルギーの生成と貯蔵、農業の生産性向上など、世界が直面している多くの難問の解決に貢献しています。特殊化学品、先端材料、農業科学、プラスチックの各産業向け製品を含むダウの多様な製品ポートフォリオは業界をリードするもので、電気、水、エネルギー、コーティング、農業などの高成長分野における約160カ国にわたる得意先に対して技術主体の広範な製品およびソリューションを提供しています。ダウの2010年の売上高は537億ドルで、従業員数は世界全体で約5万人に達します。当社の5000種以上の製品は、世界35カ国の188拠点で生産されています。特に明記されていない限り、「ダウ」または「当社」はザ・ダウ・ケミカル・カンパニーおよびその連結子会社を指します。ダウの詳細情報については、www.dow.comをご覧ください。
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