スイス・ルガーノ & 米カリフォルニア州ウエストレークビレッジ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ)-- 持続可能な電力網規模エネルギー貯蔵ソリューションのリーダー企業のエナジー・ボールト・ホールディングス(NYSE:NRGV)(「エナジー・ボールト」)は本日、中国でEVx重力式エネルギー貯蔵プラットフォームのさらなる開発を行うと発表しました。具体的には、まず2ギガワット時(2GWh)の重力式エネルギー貯蔵プロジェクトと、エナジー・ボールトのEVx™重力式エネルギー貯蔵技術を導入する中国のゼロカーボン工業団地に、エナジー・ボールトのエネルギー・レジリエンシー・センター(ERC)を開設する指令が出されました。
アトラス・リニューアブルとの提携により、EIPC(中国投資協会の政策指向の支援組織(NGO))は、中国天楹(CHINA SHG:CNTY)および一部の省・地方政府と共に、5つの国営ゼロカーボン工業団地を開発しますが、その幾つかは中国各地のこれまでサービスが不充分だった経済地域に建設されます。工業団地は、エナジー・ボールトの重力式エネルギー貯蔵技術と、エネルギー管理ソフトウエアプラットフォームを活用し、2030年にカーボンピーク、2060年にカーボンニュートラルを達成することを目標とする通称「30-60」の中国国家指令の気候変動・環境政策を支援します。ゼロカーボン工業団地とエナジー・ボールトのEVxプラットフォームの導入は、中国の「30-60」目標の進捗促進を支援することが狙いです。
2022年2月の先の発表で示したように、エナジー・ボールトとアトラス・リニューアブルは、中国におけるエナジー・ボールトの重力式エネルギー貯蔵技術の導入に関して、ライセンス契約とロイヤルティー契約を締結しました。これは今年初めに、ニューヨーク証券取引所(NYSE)での新規株式公開の一環として、5000万ドルの株式投資が行われたことに続くものです。両社は直ちに、上海の外側に位置する江蘇省如東県で、最初の25メガワット(MW)、100MWhのシステムの建設を開始しました。起工式は去る2022年3月に行われています。
最初に発表された施設では、多くの少数先住民が住む内モンゴル自治区に位置する通遼市人民政府と共同で、地元の産業開発を支える2GWhのシステムを建設することが決定しています。この契約は、2022年3月に発表された中国の新しいゴビ砂漠再生可能エネルギー構想と、広範な経済発展目標を支援する上で、大きな前進となりますが、これらの中にはゴビ砂漠を対象とする中国のエネルギー・経済政策に則り、サービスが不充分な地域における経済的繁栄を支援することが含まれます。
エナジー・ボールトの会長兼最高経営責任者(CEO)のロバート・ピコニは、次のように述べています。「この指令は、当社の重力式エネルギー貯蔵技術を中国全土に導入し、中国がクリーンエネルギーへの移行を実行して、脱炭素化の目標を達成できるように支援することへの強い支持と需要を表しています。アトラス・リニューアブル、CNTY、EIPCと協力しながら、私たちは送電網の弾力性をサポートし、中国の国家送電網に再生可能エネルギーを届けるための最初の100MWh EVxシステムの導入において、当初の計画より大きく前進しています。また、この発表が示すように、中国ではさらなるEVxシステムの開発と導入が行われます。この指令の下、中国全土に当社の重力式技術とエネルギー管理ソフトウエア技術をさらに導入していきたいと思います。」
中国天楹のYan Shengjun会長は、次のように述べています。「エナジー・ボールトとは、経営幹部レベルのほか、いくつかの技術分野で強固な提携関係を築いています。そして如東にある我々の初の25MW、100MWhの商業規模システムでは、現地サプライチェーンの拡大やその他の分野の効率化で貢献しています。これにより、エナジー・ボールトとCNTYが将来、中国やエナジー・ボールトが拡大を進めるほかの地域の一部において協業するすべてのプロジェクトで、建設可能性をさらに改善し、資本コストを最適化できるようになるでしょう。私たちは、素晴らしい先見性を持つロバート・ピコニ氏とエナジー・ボールトから選ばれ、大きな国家政策である30-60が自国と世界にとって意味する内容において当社が貢献できることに感謝しています。」
EIPC事務局長のZhang Jie氏は、次のように語っています。「30-60の目標は経済開発目標を実現するためのさらなる利点を備えていますが、EIPCは国内外すべての関係者がこれらの目標を精力的に追求できるよう、資金提供者としての役割を果たしています。」
アトラス・リニューアブルのCEOのEric Fang氏は、次のように述べています。「中国は、再生可能電力を生産するための我が国による投資は、そうした電力を生産するための継続的なコストと、再生可能エネルギーを貯蔵するという極めて重要なニーズの間で、バランスをとる必要があることを理解しています。発電から消費までの間に失われる電力は、対処すべ根本課題です。送電と送電網へのアクセス競争による電力損失は、全国で6〜10%と推定されています。エナジー・ボールトは電力管理における幾つかの重要な課題を解決するために、当社の重力式貯蔵技術をAIソフトウエアオーケストレーションソリューションと共に活用し、電力の経済給電と電力網の効率化を支援しています。」
アトラス・リニューアブルのニール・ブッシュ会長は、次のようにコメントしています。「再生可能エネルギーへの移行で重要な課題は断続性です。中国がエナジー・ボールトの革新的な重力式貯蔵ソリューションの導入と、初のEVxレジリエンス・センター建設に向けて複数の技術チームの協業に真剣に取り組んでいることは、気候変動に取り組む上でお手本とすべき世界的な協業であることを実証しています。」
エナジー・ボールトについて
エナジー・ボールトは、脱炭素化を実現しながらグリッドレジリエンスを維持するための発電所規模のエネルギー貯蔵に世界が取り組むための手法に変革をもたらすよう設計された持続可能なエネルギー貯蔵ソリューションを開発・導入しています。当社独自の重力式エネルギー貯蔵技術、バッテリー貯蔵技術、エネルギー貯蔵管理・統合プラットフォームは、電力会社や独立系発電事業者、大規模な産業エネルギー・ユーザーが、電力の信頼性を維持しつつ均等化発電原価を大幅に削減できるようにすることを目指しています。エナジー・ボールトは、廃棄材料を有益な再利用に取り込むことができる環境に配慮した材料を活用することで、循環型経済への移行を促進し、お客さまのクリーンエネルギーへの移行を加速させています。詳細情報については、www.energyvault.comをご覧ください。
将来見通しに関する記述
本プレスリリースには、エナジー・ボールトの将来の拡大、展開、能力に関する記述など、リスク、不確実性、仮定を伴う将来見通しに関する記述が含まれています。実際の結果を本プレスリリースに含まれる記述と大幅に異なるものにする可能性がある要因が多数あり、たとえば、本プレスリリースで発表されているエナジー・ボールトのエネルギー管理ソフトウエアおよびプロジェクトの導入に関係するリスク、本プレスリリースで発表されているプロジェクトのための機器、エンジニアリング、調達、建設、バランスオブプラントのサービスを供給するエナジー・ボールトの能力に関係するリスク、本プロジェクトがエナジー・ボールトが初めて展開するものであるためにシステムや支払いを受けるためのマイルストーン達成能力に予期せぬ問題がある可能性、本プレスリリースで発表されているプロジェクトにおける予想外の遅延、プロジェクトが期日どおりに建設されるか否か、あるいは予定通りに運営されるか否か、一般的な市場における動向や変化、COVID-19の継続的な影響、政治、経済、ビジネスの状況、競合技術がバッテリーを利用したプロジェクトの需要に与える影響などが挙げられます。当社の業績に影響を及ぼす可能性があるその他のリスクと不確実性は、2022年8月8日にSECに提出されたフォーム10-Qによる2022年6月30日締め四半期の四半期報告書の「リスク要因」および「財務状況および業績に関する経営陣の議論および分析」の項目に記載されており、同文書は当社のウェブサイト(investors.energyvault.com)とSECのウェブサイト(www.sec.gov)に掲載されています。当社が随時SECに提出するその他の書類にも、追加の情報が記載されます。本プレスリリースに含まれるすべての将来見通しに関する記述は、本文書の日付の時点で当社が入手できる情報に基づいており、適用される法律により義務付けられる場合を除き、当社は、これらの記述が作成された日付以降に発生した出来事や状況を反映するために提供された将来見通しに関する記述を更新する義務を一切負いません。
本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。