スイス・ジュネーブ & ツーク--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ)-- サイバーセキュリティー大手のワイズキー・インターナショナル・ホールディング・リミテッド(「ワイズキー」、SIX:WIHN)は本日、モバイル/接続機器向け組み込みセキュリティーソリューションのリーダー企業であるインサイドセキュア(Euronext Paris:INSD)から、モノのインターネット(IoT)のための集積回路ソリューションと半導体事業を買収する意向であると発表しました。
予定している本買収と技術統合により、人とモノ(IoT)のための包括的で信頼できるエンドツーエンドのサイバーセキュリティープラットフォームが初めて実現します。サイバーセキュリティーの分野でワイズキーが提供する製品とサービスは、認定を取得したハードウエアとソフトウエア、システム認定、プロビジョニング、さらにサービス管理までを含みます。
取引の対象範囲は、製品、技術、顧客との契約、特定特許の移転となります。さらに具体的には、力強い成長を見せているIoT市場向けのセキュアな集積回路の開発・販売に関連する資産のほか、研究開発、販売、マーケティング、サポートに携わる全チームの移転です。買収するインサイドセキュアのIoT、偽造防止、ブランド保護、EMV決済カード、セキュアなアクセスを対象とする事業は、2015年に見積もり売上高(未監査)として3360億米ドルを生み出しています。インサイドセキュアの現行の製品と開発プロジェクトについては、既存顧客にサポートとソリューションを継続的に提供し、顧客のスムーズな移行を保証します。
ワイズキーは取引完了時に、現金対価として200万スイスフランを支払い(正味の支払い現金額)、ワイズキーのクラスB株式に転換可能なコンバーチブルノート1100万スイスフラン相当を発行します。コンバーチブルノートの満期は9カ月、クーポンレートは2%で、2カ月の売却禁止期間後は、インサイドセキュアの選択により、自由に取引可能なワイズキーのクラスB株式に転換できます。ワイズキーはコンバーチブルノートを現金で買い戻す権利を有し、インサイドセキュアはコンバーチブルノートの元本金の最大30%を現金で要求できます。
株式および資産の購入契約は、フランスにあるインサイドセキュアの労使協議会との慣例的な情報入手・協議のプロセスの完了をもって締結される見通しで、さらに慣習的な契約締結と取引完了条件に従います。買収契約の締結と取引完了は、2016年第3四半期なる見通しです。
人とオブジェクト(IoT)のための包括的で信頼できるエンドツーエンドのサイバーセキュリティープラットフォームを初めて実現
ワイズキーのソリューションにより、IoT機器は相互認証・アイデンティティー・完全性を基盤とするトラステッドネットワークに、自らを組み込めるようになります。この信頼できるサイバーセキュリティープラットフォームは、識別済みアイデンティティーと有効な完全性レポートを提供できるIoT機器に限り、このトラステッドコミュニティー内のピアデバイスとの通信を可能にします。
インサイドセキュアの集積回路により、ワイズキーの暗号化ルート・オブ・トラスト(RoT)とデジタル証明書を、通信の暗号化と機器の認証で最高レベルの認定を取得したハードウエアのボールトにホストできるようなります。さらに、現在世界で25億台以上の機器に組み込まれ、大規模に導入されているワイズキーのRoTを活用します。これらの機器は誘導電力で動作する強力な暗号化機能の恩恵を受けており、あらゆる種類のIoT製品で導入可能です。
急成長するIoT市場に対応
ネットワークに接続して自動化された何百万台もの機器や装置を認証して、遠隔管理する機能が普及しています。工場の作業場から病院の手術室、家庭まで、冷蔵庫から腕時計、ウエラブル、ワインボトルまでのあらゆるものがインターネットを介して接続され、通信しています。
マーケッツアンドマーケッツが公表した報告書によれば、モノのインターネットのセキュリティー市場は、2015年の68億9000万ドルから2020年には290億ドル近くへと成長する見通しのため、今後5年間の年間成長率は35%に達します。大規模に導入されているこれらのコネクテッドオブジェクトは、定期的な攻撃の対象となっているため、エンドツーエンドの信頼できるサイバーセキュリティーソリューションへの大きなニーズが生まれています。
ワイズキーのカルロス・モレイラ会長兼最高経営責任者(CEO)は、予定されている買収について次のように述べています。「本買収により、顧客はエンドツーエンドの信頼できるサイバーセキュリティーソリューションを直接ワイズキーから購入し、集積回路にパーソナライゼーション機能を組み込んで、最高レベルのセキュリティー認証を取得できるようになります。例えば、ワイズキーの暗号化RoTを、買収するインサイドセキュアの技術と組み合わせることで、ウエラブル機器をセキュアに接続し、支払いなどの取引をセキュアに行えるようになります。ワイズキーの技術は、通信に同意する前に、信頼できるプラットフォームもしくはブロックチェーンまたは両方を通じて、IoT機器をデジタルアイデンティティーで認証するための力をもたらします。そのように包括的で信頼できるエンドツーエンドのサイバーセキュリティープラットフォームなら、最適なセキュリティーレベルを実現し、人とオブジェクトが接続された世界でインタラクションを安全に発展させることができるようになると確信しています。」
本取引では、ワイズキーの財務顧問をACXITキャピタル・パートナーズが単独で務め、ワイズキーの法律顧問をマクダーモットとホンバーガーが務めています。
ワイズキーについて
ワイズキー(スイス証券取引所:WIHN)はサイバーセキュリティーの一流企業で、世界経済フォーラムのグローバル・グロース・カンパニーに選出されています。ワイズキーは現在、大規模なモノのインターネット(IoT)デジタルアイデンティティーエコシステムを展開しており、ダボスの世界経済フォーラムで今年発足した「第4次産業革命」運動の先駆者でもあります。ワイズキーのスイスを基盤とした暗号化ルート・オブ・トラスト(RoT)は、物理環境および仮想環境の双方で、ウェアラブル技術にセキュアな認証と識別の機能を統合し、IoT/ウエアラブルデバイスにセキュアな取引デバイスとしての力を与えます。このRoTは、オペレーティングシステムとアプリケーションが認識する共通トラストアンカーとしての役割を果たし、オンライン取引の真正性・機密性・完全性を確保します。デバイスに暗号化RoTを組み込むことで、IoT製品メーカーはコードサイニング証明書やクラウドベースのサービス型署名を使用して、オブジェクト間やオブジェクトと人の間のインタラクションをセキュアにすることができます。このプロセスは現在のところ多数のIoTプロバイダーによって使用されているため、ワイズキーは特許を米国で取得しました。
インサイドセキュアについて
インサイドセキュア(Euronext Paris: FR0010291245 / INSD)は、包括的な組み込みセキュリティーソリューションを提供しています。世界の一流企業が、接続機器、コンテンツ、サービス、アイデンティティー、取引などの重要資産を保護する際に、インサイドセキュアのモバイルセキュリティーとセキュアトランザクションの製品とサービスを頼りにしています。セキュリティーの比類なき専門力を包括的なIP、半導体、ソフトウエア、関連サービスと組み合わせ、インサイドセキュアの顧客に高度なソリューションと優れた投資保護機能を一括して提供しています。詳しい情報については、www.insidesecure.comをご覧ください。
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