BOSTON--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- Ginkgo Bioworks, Inc. (米国マサチューセッツ州ボストン、以下、「Ginkgo Bioworks」)は、このたび、味の素株式会社(東京都中央区、以下、「味の素」)との連携に関する契約に合意したことをお知らせします。オーガニズムデザイン(微生物育種)技術を有するGinkgo社の自動化ファウンドリBioworks1を、食品・アミノ酸系のグローバル企業、味の素の発酵生産菌の育種改良に活用し、市場競争力のある発酵生産菌の構築を目指します。
「Ginkgo Bioworksのファウンドリを活用し、味の素の世界水準のチームと連携することを楽しみにしています。私たちは、医薬、栄養、美容及び健康領域への事業拡大計画を進めていますが、この連携はその最初の例となります。」とGinkgo BioworksのCEOであり共同創立者のJason Kellyは述べています。
Ginkgo Bioworksは工業的な設計技術と生物学を結び付け、顧客の求める仕様に合わせた微生物を設計し、それを構築して提供する企業です。同社は、独自のソフトウエアとロボティクス技術により高度に合理化された自社のファウンドリ、Bioworks1を活用し、フレーバー、フレグランス、食品原料及び甘味料などの培養由来原料(cultured ingredients)を生産するための微生物エンジニアリングに特化した研究開発を行っています。同社は最近、シリーズBラウンドで4,500万ドルの資金をViking Globalより調達したことを発表しています。
「私たちは、Ginkgo Bioworksのように先端技術を駆使して微生物を育種開発することができるパートナーを探していました。彼らとの連携を通し、当社の世界最高レベルの競争力の維持に、彼らの最先端のファウンドリを活用していきたいと考えています。」と味の素の常務執行役員 研究開発企画部長の尾道一哉は述べています。
Ginkgo Bioworksについて
Ginkgo Bioworksは、食品、健康及びコンシューマー・プロダクツ等の幅広い市場に対応し、顧客の求める仕様に従って生産菌を設計し構築するオーガニズムデザイン(微生物育種)企業です。顧客にはフォーチュン500にランクインしている企業も含まれ、それぞれの求める仕様に従い、同社の技術者が直接、緊密に顧客と連携して開発を行っています。Ginkgo Bioworksはボストンを拠点としており、Viking Global、Felicis Ventures、OS Fund及びY Combinator等のベンチャーキャピタルや多くのエンジェル投資家から出資を受けています。
味の素株式会社について
味の素は、高品質な調味料、加工食品、飲料、アミノ酸、医薬品、化成品などを製造するグローバル企業です。味の素は、アミノ酸技術を活用し、長年にわたり食と健康に貢献しています。食資源、健康な生活、地球持続性などの課題の解決にも取り組んでいます。1909年に創業、世界の26の国と地域で展開し、2014年度の売上高は、1兆60億円(91億7千万米ドル)に達しました。味の素(TYO: 2802)に関する詳しい情報は、www.ajinomoto.comをご覧ください。