-

NIQ、世界のビューティー業界が前年比7.3%増の成長を報告

  • 中南米(+19.1%)およびアフリカ・中東地域(+27.1%)で大幅な成長
  • アメリカのビューティー・パーソナルケア製品の売上の41%がeコマース由来
  • 世界のビューティー製品の売上の68%がソーシャル・コマース由来

シカゴ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 世界の消費者インテリジェンスで知られるNIQは、世界のビューティー業界が前年比で7.3%の堅調な増加を見せていることを明らかにしました。中南米とアフリカ・中東地域が最大の成長率を記録しており、北米と西欧もそれぞれ+7.8%、+7.7%と堅調な成長率を示しています。アジア太平洋地域では、韓国、インド、タイ、シンガポール、ニュージーランドが主要市場として台頭し、全体的な成長に貢献しています。この世界的な拡大の主な推進力はインフレですが、成長は所得の増加と新規消費者の流入によっても支えられています。

Eコマースが小売業界の革命を牽引

地域によって成長率は異なりますが、Eコマースが世界のビューティー製品の販売を牽引しています。中国では、ヘアケアおよびスキンケア製品の販売の87%がオンラインで取引されており、インドではビューティー製品の17%がオンラインで購入されています。一方でブラジルではオンラインでの販売・購入が10%未満となっています。このような違いはあるものの、全体的な傾向としては、店頭販売よりもオンライン販売が優勢であるという点で一致しています。

アメリカのオンライン販売は店舗での購入を大幅に上回るペースで成長を続けており、Eコマース・プラットフォームを介したビューティー・パーソナルケア製品の販売の41%を占めています。Amazonのようなプラットフォームは、過去4年間で競争力のある価格設定、迅速な配送、幅広い品揃えを提供することで、7.3ポイントのシェアを獲得しました。顧客はますますAmazonで好みの製品を購入するようになり、消費支出は毎年増加しています。過去5年間でデジタル・コマースが著しい成長を遂げた一方で、店頭販売はほぼ横ばいとなっています。 これからの小売業は現代の消費者のニーズに応えるため、店頭での体験変化が求められています。

消費者がEコマースに流れる理由は、市場の拡大と店舗からのシェア奪取が混在しているためです。オンライン・ショッピングへのシフトはコロナ禍における一時的な傾向からというよりも、特に若い世代における消費者行動の構造的な変化となっています。

世界的なソーシャル・コマースの台頭

ソーシャル・コマースは世界的なトレンドであり、これらのプラットフォームでの購入の68%は衝動買いによるものです。TikTokショップは、アメリカで8番目 に最大のeコマースのヘルス&ビューティー小売業に成長し、10億ドルのビューティー売上を達成しました。アメリカのEコマース利用者の12.5%が、このアプリを通じてヘルスケアやビューティー関連商品を購入しており、多くの利用者がリピート購入しています。中国では、スキンケア商品の31%がDouyin/TikTok Shopで購入されています。TikTok Shopは、消費者がブランドを発見し、新製品について学び、試すための定番の場所となっています。

デジタル・コマースが台頭している一方で、店舗販売は依然として重要な役割を果たしています。購買客は、特にスキンケアのような高額商品については、実際に触れて確かめたり、個別に相談できたりすることを高く評価しています。リテールは利便性と顧客満足度のバランスをうまく取ることが必要であり、オンラインでの発見と店舗での体験をシームレスに統合するハイブリッドモデルに投資する必要があります。

NIQのビューティー&パーソナルケア部門のシニア・バイスプレジデントであるTara James Taylor, タラ・ジェームズ・テイラーは、「急速に変化するビューティー業界において、2025年の成功はバランスに注意することで実現できると思います。革新と伝統、手頃な価格とラグジュアリー、持続可能性と拡張性、パーソナライゼーションとインクルーシブといった要素の力学が、ビューティーメーカーや小売業の市場を再形成しています。1兆ドル規模の世界レベルのビューティー市場で成功を目指すには、適切なバランスを見つけることが極めて重要です」と述べました

ビューティートレンドと2025年のビューティー業界事情に関する詳細情報はこちらをクリックしてください。さらにビューティー・インナー・サークルに参加すると、有料インサイトをご利用いただけます。
https://nielseniq.com/global/jp/news-center/2025/global-0228/

NIQについて

NIQは、消費者購買行動に関する最も包括的なインサイトを提供し、新たな成長経路を明らかにする、業界大手の消費者インテリジェンス企業です。NIQは2023年にGfKと合併し、最も優れたグローバルな情報を持つ2つの業界大手が統合されました。2社のグローバルなリーチは90か国以上に及び、世界の人口の約85%と、7兆2000億ドルを超える世界の消費者支出をカバーしています。NIQは、包括的な小売の分析と消費者インサイト(最先端のプラットフォームによる高度な分析機能により提供)により、Full View™を実現します。詳細については、www.niq.comをご覧ください。

免責事項

すべての製品名および会社名は、それぞれの所有者の商標™または登録®商標です。それらの使用は、それらの所有者との提携または推奨を意味するものではありません。

本記事の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語版が優先されます。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

Contacts

More News From NielsenIQ

NIQの新組織、戦略的アナリティクス&インサイトソリューション(SA&I)が 顧客を新しい成長へ導く

シカゴ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 世界をリードする消費者インテリジェンス企業NIQは、新組織「戦略的アナリティクス&インサイト」(SA&I)の立ち上げを発表しました。アドバンスド・アナリティクス・コンサルティングとコンシューマー&マーケティング・インサイト、そしてBASESを統合した新しい事業部は、NIQの広範なデータセットを活用し、顧客の意思決定の簡素化と迅速化を支援します。包括的な市場調査と消費者インサイトを通じて比類ない価値を提供するというNIQのコミットメントを強化し、NIQの使命であるFull View™の提供を更に強固します。 SA&I事業部は4つの主要な業務領域を中心に、顧客にとって強力かつ実行可能な成長ロードマップを策定します。 消費者行動とインサイト:消費者データインサイトを強力な成長戦略に変換 BASESを活用したイノベーション:アイデア、既存製品の活性化からビジネスを成長させるイノベーションに ブランド&メディア:長期的な消費者との関係性を作り、精度の高いブランド管理を実施 アナリティクス&アクティベーション:...

MRI-SimmonsがTruthset Data Collectiveと参加、データ品質のさらなる検証を推進

ニューヨーク--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- アメリカの消費者に関するインサイトを提供するリーディング企業であるMRI-Simmonsは、マーケティング業界が可能な限り高い正確性と品質でデータの取引を行うことができるようサポートするために結成されたデータ・プロバイダーのグループである、Truthset Data Collectiveに参加したことを発表しました。このData Collectiveへの参加により、MRI-Simmonsは70年以上にわたり相互に関連付けられてきた透明性と正確性へのコミットメントをさらに強化しました。 Truthset Data Collectiveは2022年12月に設立され、業界に対し複数の情報源から得られる客観的に正確なサービスを提供し、オーディエンス・ターゲティングやメディア測定のための人口統計的な正確性を標準化することを目指しています。このグループは、Truthsetによる独立した大規模な検証を活用し、数十億ドル規模のデータ正確性の問題を解決するとともに、参加するデータプロバイダーに差別化と実行可能性を提供します。...

NIQ Research、AI生成広告に対する消費者の隠れた意識を浮き彫りに

シカゴ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 生成AIがクリエイティブ産業の限界を押し広げ続ける中、世界をリードする消費者インテリジェンス企業であるニールセンIQな新しい研究を発表しました。今回の研究によって新興技術の機会と課題を模索する広告主にとって重要な意味を持つ模様です。NIQは、1月9日(木)午前10時(太平洋標準時)より開催されるCES 2025のパネルセッション「Adapting to Change: Demographic Shifts in Advertising Strategy(変化への適応:広告戦略における人口動態の変化)」において、世代間の違いを考慮したこれらの研究結果について講演を行う予定です。 この研究結果について、NIQの戦略分析・洞察部門社長の ラモン・メルガレホは、「ブランドや広告代理店は、広告にAI生成コンテンツを活用するなど、急速なペースで革新を進めています。しかし、今回の研究で、消費者は広告クリエイティブの信憑性について、潜在意識(無意識)レベルでも顕在意識(意識)レベルでも非常に敏感であることが明らかになったため、注意...
Back to Newsroom