カリフォルニア州パロアルト--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- コンピュート・エクスチェンジは、急成長する動的なAIコンピュート市場の買い手と売り手の双方のニーズに応える、GPUやその他の形のコンピュートリソースを対象とした世界初の公開取引所を発表しました。このプラットフォームは、リアルタイムの価格発見、標準化された契約、柔軟な購買によって公平性を促進することで双方の利益を保証します。オークション方式のシステムを通じて、この取引所は買い手と売り手を対等な条件でつなぎ、イノベーションの促進と重要なAIインフラへのアクセス拡大を図るコンピュート取引のための透明な環境を作ります。
コンピュート・エクスチェンジの共同創業者でCEOのシメオン・ボチェフはアップルとラムダラボの元幹部で、コンピュート市場の黎明期から最前線でイノベーションを牽引してきた人物です。コンピュート・エクスチェンジは共同創業者のドン・ウィルソンと共に立ち上げた会社で、ウィルソンが創業しCEOを務める多角的グローバルトレーディング会社であるDRWの支援を受けます。ウィルソンは、さまざまな新しい市場の道をゼロから切り拓き、デリバティブ取引の近代化と民主化において重要な役割を果たしました。スナ・サイードが設立したベンチャースタジオであるウッドサイドAIも、同社の共同設立において重要な役割を果たし、支援してきました。このチームが持つ専門知識の幅は、市場の非効率性の解決と、AI主導型産業の競争力のあるインクルーシブな未来づくりにおける同社のユニークな立場の礎となっています。
AI革命を追い風に、コンピュートは今後わずか2~3年で世界最大のコモディティになることが見込まれています。ただ、GPUコンピュート市場は現在、ほんの一握りのプレーヤーによって支配されている状態で、市場の大多数には限られた選択肢しか残されていません。GPUとアクセラレーテッドコンピューティングに対する需要が高まる中で、アクセスのできる幸運な人々であっても、不透明な価格設定や柔軟性に欠ける長期契約など、拡張を困難にする不公平な条件をまだ受け入れなければならないのが現状です。2030年までに、AIに関係するコンピュートが米国のエネルギーグリッドに占める割合は9%以上になる可能性があり、AIや機械学習の需要が高まる中で、コンピュートリソースの独占が進み、イノベーションが抑制される恐れがあります。
「一部の企業がコンピュートに対するアクセスを掌握している現状に終止符を打ちます。イノベーションを促進するには、公平性と開放性が必要だからです」とボチェフは述べています。「GPUリソースを標準化し、アクセスをオープンにすることで、買い手が負担するコストが膨らむのを防ぐだけでなく、今後4年以内にAIスーパーコンピューターにギガワット規模の電力供給が必要になることが予測されている現在、リソースのより効率的な利用も促進されることになります」
「AI推論で使われるコンピュートや非同期で消費されるコンピュートが増えるにつれ、コモディティ化がますます進むと考えられます」とウッドサイドAIのパートナーで、OpenAIのGPT-o1の初期貢献者であるエドワード・ヒューは話しています。「コンピュート・エクスチェンジは、コンピュートディストリビューションの次のフェーズを責任ある形で効果的に促進する後押しとなります」
このプラットフォームの重要ポイントは以下のとおりです。
- インテリジェンスの民主化:多くの売り手と買い手がリアルタイムの価格発見を通じて競争する中立的な取引所として、コンピュートを管理されたリソースからオープンに取引されるアセットへと変えます。その結果、AIで労力を要する部分がより公平かつ効率的に分散され、イノベーションが促進されます。
- 市場志向価格形成:オークション方式を採用することで、価格が一部のプロバイダーによって支配されるのではなく、実際の市場需要に応じて形成されます。
- 契約の標準化:市場参加者全員が対象となる統一の条件を定めることで、契約、ソフトウェア、マイグレーションなど、多面的な標準化を図りながら契約の交渉を簡素化します。
- 柔軟な購買:買い手は自分の必要な分だけを支払い、未使用分を再販するオプションもあるため、効率性と費用対効果が保証されます。
- ガバナンス:グローバルな相互運用性と品質基準を備えた自主規制の取引所であり、一貫したパフォーマンスと信頼が保証されます。
- 持続可能性:効率的で無駄の少ない市場を形成することで、参加者が極めてクリーンなソリューションに確実にアクセスできるようになるだけでなく、コンピュートリソースの環境インパクトの可視化も可能になります。これには、排出量の完全な透明性、さまざまな炭素効率性の高いオプション、数々のオフセットプログラムなどが含まれます。
コンピュート・エクスチェンジは、Gcore、ネビウス、ボルテージ・パークなど、数十社の市場参加者にすでに利用されています。
「コンピュートリソースの不足は、AIの民主化において大きな障壁となっています」とテキサス大学オースティン校ジェネレーティブAIセンター長のサンジェイ・シャッコタイが話しています。「誰でも簡単にコンピュートリソースにアクセスできるようになるプラットフォームは、この障壁を取り払う上で非常に重要になります」
「コンピュート・エクスチェンジは、市場の透明性と効率性を向上させる後押しとなり、これは市場にとってもコンピュートプロバイダーにとっても良いことです」とネビウスの創業者で最高経営責任者(CEO)のアルカディ・ボロジュは述べています。「私たちはネビウスを、業界で最も効率的なプレーヤーの1社にしました。コンピュート・エクスチェンジを利用することで、より幅広い市場にコンピュートの力を公正な条件で提供できるようになり、コンピュートがよりアクセスしやすくなります。その結果、私たちの能力の可能性が最大限に引き出され、それがビジネスの成長につながるのです」
コンピュート・エクスチェンジは、コンピュートリソースのプロバイダーとバイヤーの両方を対象に、大規模なオークションを2月25日に実施します。compute.exchangeからご登録ください。
このプレスリリースに関係する経営幹部の顔写真を含む視覚資料は、こちらから入手可能です。
コンピュート・エクスチェンジについて
コンピュート・エクスチェンジは、世界初のコンピュートを対象とする公開取引所です。買い手と売り手の双方に利益をもたらすこの取引所は、コンピュートの力に対するシームレスなアクセスを提供することにより、企業やスタートアップ、研究者などに力を与えます。透明性の高い取引所を通じて、リアルタイムの価格発見、標準化された契約、コンピュートリソースの購入および再販のための柔軟なオプションの提供が可能になります。さらに、このプラットフォームは、炭素効率性の高い選択をするためのインサイトを提供し、持続可能性の目標に貢献するという点でユニークな存在となります。買い手と売り手の多様なエコシステムを接続することで、この取引所はコンピュートリソースへのアクセスとグローバルな取引に変革をもたらします。コンピュート・エクスチェンジは、パロアルトに本社を置いています。詳細情報については、contact@compute.exchangeをご覧ください。
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