アラブ首長国連邦アブダビ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- グローバルな応用科学研究の中心であるテクノロジー・イノベーション・インスティテュート(TII)が主催するオープンソースAIサミット・アブダビが、世界のAIアジェンダを形成することになる重要な対話で開幕しました。本日と明日の2日間にわたりセントレジス・サアディヤット・アイランドで開催されるこのサミットには300人以上が参加し、オープンソースAIかクローズドソースAIかの議論に国際的な関心が集まります。
「AIについて話す場合、2つの重要な選択肢があります」と先進技術研究評議会の事務総長でUAE大統領顧問を務めるファイサル・アル・バンナイ閣下は話しています。「企業に属するクローズドソースAIのモデルを活用することは可能です。みなさんが提供したデータも含め、これは企業がコントロールしています。イノベーションを始めるのもやめるのも、企業です」
「もう1つの方法としては、コミュニティで成長するオープンソースモデルの活用です。一緒にイノベーションを進め、誰でもどこでもそれにアクセスし、利用することができます。もしAIが私たちの社会の一部になるのであれば、そして実際にそうなると思いますが、国、企業、そして個人は、誰がAIをコントロールするのかを決める必要があります。ファルコンAIモデルの公開は、世界に対するTIIの貢献でした」
TIIのナジュワ・アーラジCEOは、開幕の言葉で次のように述べています。「オープンソースAIサミット・アブダビは、世界的なAIの論議が始まる決定的瞬間となります。ファルコンは、他のオープンソースモデルと同様に、科学者、開発者、イノベーターをひとつにし、グローバルな変革の触媒として技術の進歩を加速させます。特にファルコン財団との協力関係を継続する中で、ファルコンが今後持ち続ける影響力に期待したいと思います」
これに続いてサミットでは、AIが半導体製造業界にもたらした課題について話した米国アデイア・コーポレーション副社長のベルガセム・ハバ博士をはじめ、著名な登壇者によるディスカッションが行われました。
英国オックスフォード大学の教授でチーフサイエンティフィックアドバイザーのフィリップ・トーア教授は、誰がAIを所有すべきかについて話し、潜在的な欠点と規制にも触れ、長期的にはオープンソースAIの利点がリスクを上回るとの主張を展開しました。
TIIのAI研究センター主席研究員のハキム・ハシッド博士は次のように話しています。「私たちは、これからはオープンソースAIの時代だと信じていますが、それは決して単純な話とは言えません。コントロール、方針、計算能力、ハードウェアといった、取り組むべき課題や疑問があります。今回私たちがこうしてサミットに世界各地から多数の専門家を招集している理由はそれで、ファルコン財団の協力のもと、今後も続けていくつもりです。こうした会話は非常に重要です」
この後、米国セレブラス・システムズ副社長兼フィールドCTOのナタリア・バシリエバ博士、米国フュリオサAIの創業者でCEOのジュン・パイク博士、フランスのグーグル・ディープマインドでリサーチディレクターを務めるアルマン・ジュラン博士、フランスのメタ・パリでプリンシパル・ラマ・エンジニアを務めるミハル・バルコ博士などが登壇予定となっています。これらの登壇者は、AIのオープン度、持続可能なAIコンピューティング、よりコンパクトなLLMの開発、信頼できるアルゴリズムのための基礎モデルの活用などについて話します。
TIIのジンウェイ・ズオ博士は、全く新しいアーキテクチャで構築され、今年に入って発表された初の状態空間言語モデル「ファルコン・マンバ」について講演する予定です。
サミットのクライマックスは、TIIが中心となってオープンソースAIのビジョンについて話し合うパネルディスカッションです。
TIIのファルコンAI LLMシリーズは、世界的に評価を得ています。このシリーズは、UAE初のオープンソースLLMとして2023年5月にリリースされたファルコン40Bが初代でした。それ以来、ファルコンの後続モデルは常に世界トップクラスのオープンソースAIモデルにランクインしており、これは独立系の業界リーダーボードであるハギングフェイスによって検証されています。ファルコンの新モデルは、2024年末までに発表される見込みです。
*配信元:AETOSWire
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