フランスのサン=ドニ総合病院が早産児の早期退院を促進するためにMasimo SafetyNet®の遠隔モニタリングを導入

フランスの大手医療施設が、早産児をモニタリングするための移動式新生児ユニットの一部として革新的な遠隔モニタリング・プラットフォームを採用し、患者とケアギバーの双方をサポート

Masimo SafetyNet® and Saint-Denis Hospital Center, Delafontaine (France) (Photo: Business Wire)

ヌーシャテル、スイス--()--(ビジネスワイヤ) -- マシモ(NASDAQ: MASI)は、サン=ドニ総合病院が、早産児のICUから自宅への早期退院を促進することを目的とした実験的な移動式の新生児ユニットの一部として、Masimo SafetyNet®のクラウドベース遠隔モニタリングプラットフォームを採用することを発表しました。2月に始まったこの先駆的なプロジェクトにより、体の弱い新生児は病院による厳重な監視下に置かれた状態で、家族のもとへ安全に帰宅できるようになります。

Masimo SafetyNetは、それぞれの患者固有のケアニーズに合わせて拡張・調整が可能な遠隔患者管理に関する合理化されたアプローチを提供します。これには、ワイヤレス連続モニタリングおよびスポットチェック装置、症状をレポーティングする機能を備えたカスタマイズ可能なCarePrograms™、そしてケアチームが多数の患者をモニタリングすることができる安全な院内臨床ポータルの提供などが挙げられます。退院後は、臨床的に証明されたMasimo Signal Extraction Technology®(SET®)を搭載した使いやすいパルスオキシメトリーセンサーであるRadius PPG®と、使い方が直感的にわかりやすいスマートフォンアプリを自宅にお届けします。健康に関するデータをアプリに送信するチップを内蔵したこのセンサーが、新生児患者の足に装着されます。ケアギバーは同じデータと患者の状態の変化に関する通知ログを病院で受け取ることで、ケアの強化が必要な患者に優先順位をつけることが可能となります。

サン=ドニのスタッフはすでに在宅ケアのメリットを理解していました。サン=ドニの新生児集中治療室の責任者を務めるパスカル・ボロット医師は、退院後のケア不足に対処し、病院から自宅への突然の移動による家族の苦痛を軽減するために、ARS(地域保健当局)の協力のもと、訪問診療を初めて実施しました。サン=ドニの訪問診療の経験は、試験に参加した他の11のフランスの施設と同様、遠隔による新生児モニタリングの導入に際して大きなプラスとして働きました。Masimo SafetyNetとの統合により、この試験的な取り組みはより包括的かつ革新的なものへと広がっています。移動式ユニットを監督するサン・ドニの小児科医であるアリゼ・ロリ氏によれば、このアプローチは「自宅にいながらにして病院と同レベルのモニタリング品質を実現することで、安全な環境を早産児にもたらすものです。」今回、こうした技術が加わったことで、「早産児を家族のなかに戻す」機会を提供できると、ボロット医師は付け加えています。

移動式新生児ユニットは、ケアギバーにも家族にも恩恵をもたらします。原則として、新生児科では未熟児を修正齢で36週を待たずに帰宅させることはできません。Masimo SafetyNetは、早期の帰宅を可能にし、病院スタッフと家族の間を中継する機能を担い、生後数週間、未熟児に包括的なサポートを提供します。このプログラムの成功により、Masimo SafetyNetが今後他の医療分野、特に様々な病状における在宅患者管理を含む小児医療に導入される可能性があります。

ロリ医師は次のようにコメントしています。「私たちがマシモのソリューションを選んだ理由は、その革新性に加え、生理学的データのワイヤレスモニタリングにおける実用的な側面です。家族にとって使いやすく、医療チームにとっても病院にいながらにして患者の健康に関するデータに簡単にアクセスすることができます。MasimoはCH Delafontaine(サン=ドニ)をはじめとする多くの新生児科で使用されているため、記録されているデータの信頼性には自信がありました。このソリューションのおかげで、私たちは体が弱い患者のニーズに合わせてケア・プロトコルを調整することができます。さらに、マシモのチームはプロジェクト開始当初から私たちをサポートしてくれており、現在も毎日対応してくれています。」

サン=ドニ総合病院は、デラフォンテーヌとカサノバの敷地からなり、人口43万5,000人が生活するプレーン・コミューン地区で唯一の公的医療施設です。この施設は、成人、小児科、婦人科を対象とした救急サービスを備えた839の病床、大規模な診察プラットフォームのほか、周産期医療における3次医療(母子のための質の高い妊産婦ケア・新生児ケアを通じたハイリスク妊娠を監視)を提供しています。

マシモの創業者兼最高経営責任者(CEO)であるジョー・キアニは次のように述べています。「当社の使命は、非侵襲的モニタリングを新たな対象や用途に適用することで、患者の転帰を改善し医療コストを削減することであり、その使命は当初より変わっていません。当社がここまでたどり着くことができたのはとても素晴らしいことです。また、生まれたばかりの赤ちゃんと一緒にいる親御さんを見ることは、非常に嬉しいことです。そして、献身的なサン=ドニのチームがモニタリングのレベルを落とすことなく、早期退院を実現できるようサポートすることができ、当社一同誇りに思っています。マシモは、革新的な連続モニタリングを通じて、体の弱い新生児を守るために長きにわたり戦ってきました。当社が35年以上かけて開発し、完成させたテクノロジーを使用しているMasimo SafetyNetが、サン=ドニの在宅新生児患者に対する包括的なケアの拡大に役立っていることを目の当たりにし、本当にやりがいを感じています。ヘルスケアにおける予測、予防、個別化がかつてないほどの進展をみせるなか、当社は患者をケアのエコシステムの中心に置く革新的なソリューションに取り組んでいます。」

@Masimo | #Masimo

マシモについて

マシモ(NASDAQ:MASI)は、革新的な測定、センサー、患者モニター、自動化・接続ソリューションなど、業界をリードする幅広いモニタリング技術を開発・生産するグローバルな医療技術企業です。また、マシモ・コンシューマー・オーディオは、Bowers & Wilkins、Denon、Marantz、Polk Audioなど、8つの名高いオーディオ・ブランドを擁しています。同社の使命は、生活の向上、患者転帰の改善、そして医療費の削減です。1995年に発売されたMasimo SET®Measure-through Motion and Low Perfusion™パルスオキシメトリは、100を超える独立した客観的な研究により、他のパルスオキシメトリ技術よりも優れていることが示されています。1Masimo SET ®は、臨床医が新生児の重症未熟児網膜症を軽減し、2新生児のCCHDスクリーニング改善にも役立つことが示されており、3また、術後の病棟でMasimo Patient SafetyNet™による連続モニタリングに使用することで、迅速対応チームの発動やICUへの移動の減少、コストの削減を実現します。4-7また、Masimo SET®は世界中の主要な病院やその他の医療現場で、2億人以上の患者に使用されていると推定されており、8 ニューズウィーク誌の「World's Best Hospitals 2024」のトップ10にランクインしているすべての病院において、主要なパルスオキシメトリとして採用されています。92005年、マシモはrainbow®パルスCO-オキシメトリ技術を導入し、これまで侵襲的にしか測定できなかった血液成分である、全ヘモグロビン(SpHb®)、酸素含有量(SpOC™)、カルボキシヘモグロビン(SpCO®メトヘモグロビン(SpMet®)、脈波変動指標(PVi®)、RPVi™(rainbow®PVi)、予備酸素摂量指数(ORi™)などを非侵襲的かつ連続的にモニタリングすることを可能にしました。2013年、マシモはRoot®患者モニタリングおよび接続プラットフォームを導入しました。これは、マシモおよびサードパーティの他のモニタリング技術を容易に追加できるよう、可能な限り柔軟性を備え拡張できるようゼロから構築されています。マシモが追加した主な技術には、次世代型SedLine®脳機能モニター、O3®局所オキシメトリ、ISA™カプノグラフィ(NomoLine®サンプリングライン搭載)などがあります。連続スポットチェック・モニタリングを行うマシモのパルスCO-オキシメータ®シリーズには、さまざまな臨床・非臨床シナリオで使用するために設計されたデバイスが含まれており、Radius-7®、Radius PPG®、Radius VSM™、Rad-67®のようなポータブル・デバイス、MightySat®Rxのような指先パルスオキシメーター、Rad-97®やMasimo W1®メディカルウォッチのような病院でも家庭でも使用できるデバイスがあります。マシモの病院と家庭の自動化・接続ソリューションは、Masimo Hospital Automation™プラットフォームを中心に展開されており、Iris®Gateway、iSirona™、Patient SafetyNet、Replica®、Halo ION®、UniView ®、UniView :60™、Masimo SafetyNet®が含まれます。また、Radius Tº®、Masimo W1 Sportなど、健康・ウェルネスソリューションのポートフォリオを拡大しています。マシモとその製品に関するその他の情報は、www.masimo.comをご覧ください。マシモ製品に関する公開された臨床研究はwww.masimo.com/evidence/featured-studies/feature/に掲載されています。

ORiおよびRPViはFDA 510(k)認可を受けておらず、米国では販売されていません。Patient SafetyNetという商標の使用は、University HealthSystem Consortiumのライセンスに基づくものです。

参考文献

  1. パルスオキシメトリーとMasimo SET®の利点に関する公表された臨床研究は、当社のウェブサイトに掲載されています。比較研究には、学会や査読済みジャーナル記事で発表された抄録で構成される、独立した客観的な研究が含まれています。
  2. Castillo A et al. Prevention of Retinopathy of Prematurity in Preterm Infants through Changes in Clinical Practice and SpO(臨床実践とSpOの変化による早産児の未熟児網膜症の予防)22 Technology. Acta Paediatr. 2011 Feb;100(2):188-92.
  3. de-Wahl Granelli A et al. Impact of pulse oximetry screening on the detection of duct dependent congenital heart disease: a Swedish prospective screening study in 39,821 newborns.(管依存性先天性心疾患の発見におけるパルスオキシメトリースクリーニングの影響:39,821人の新生児を対象としたスウェーデンの前向きスクリーニング研究)BMJ. 2009;Jan 8;338.
  4. Taenzer A et al. Impact of pulse oximetry surveillance on rescue events and intensive care unit transfers: a before-and-after concurrence study.(パルスオキシメトリー監視がレスキューイベントと集中治療室移動に及ぼす影響:前後同時研究)Anesthesiology . 2010:112(2):282-287.
  5. Taenzer A et al. Postoperative Monitoring – The Dartmouth Experience.(術後モニタリング-ダートマスでの経験)Anesthesia Patient Safety Foundation Newsletter. Spring-Summer 2012.
  6. McGrath S et al. Surveillance Monitoring Management for General Care Units: Strategy, Design, and Implementation.(一般病棟のサーベイランス監視の管理:戦略、設計、実施)The Joint Commission Journal on Quality and Patient Safety. 2016 Jul;42(7):293-302.
  7. McGrath S et al. Inpatient Respiratory Arrest Associated With Sedative and Analgesic Medications: Impact of Continuous Monitoring on Patient Mortality and Severe Morbidity.(鎮静剤および鎮痛剤に関連した入院患者の呼吸停止:継続的なモニタリングが患者の死亡率および重篤な罹患率に及ぼす影響)J Patient Saf. 2020 14 Mar.
  8. 推定。ファイル上のマシモのデータ。
  9. https://www.newsweek.com/rankings/worlds-best-hospitals-2024/united-states

将来の見通しに関する記述

本プレスリリースは、1995年米国私募証券訴訟改革法に関連して、1933年証券法第27A条および1934年証券取引法第21E条に既定される将来の見通しに関する記述を含みます。これらの将来予想に関する記述は、特にMasimo SafetyNet®、Masimo Radius PPG ®、Masimo SET ®およびサン=ドニ総合病院におけるMasimo SafetyNetの導入(以下、「導入」という)の潜在的有効性に関する記述を含みます。これらの将来の見通しに関する記述は、当社に影響を与える将来の出来事に関する現在の予想に基づいており、リスクと不確実性の影響を受けます。これらのリスクと不確実性はすべて予測が困難であり、その多くは当社には制御できず、以下に取り上げるさまざまなリスク要因の結果として、当社の実際の結果が将来の見通しに関する記述で表明された内容から著しくかつ不利な形でもたらされる可能性があります。 そのようなリスク要因には、臨床結果の再現性に関する当社の仮定に関連するリスク、Masimo SafetyNet, Masimo Radius PPG, and Masimo SET ®含むマシモ独自の非侵襲的測定技術が良好な臨床転帰と患者の安全に寄与するという当社の確信に関連するリスク、マシモの非侵襲的医療の飛躍的発展は費用対効果の高いソリューションと独自の利点をもたらすという当社の確信に関連するリスク、導入が成功し、その成功が他の地域におけるMasimo SafetyNetの展開につながるという当社の確信に関連するリスク、COVID-19に関連するリスク、SECのウェブサイトwww.sec.govwww.sec.govから無料で入手できる、証券取引委員会( 「SEC」 )に提出された当社の最新報告書の「リスク要因」セクションで記載されているその他の要因などを含みますが、これらに限定されません。当社は将来の見通しに関する記述に反映された予想が妥当であると考えますが、当社の予想が正しいかについては関知しません。本プレスリリース内の将来の見通しに関する記述は全て、前述の注意書きによって明示的に制限されています。現時点についてのみ書かれているこれらの将来の見通しに関する記述に、過度の信頼を置かないようご注意ください。当社は、適用される証券法により必要な場合を除き、新たな情報、将来の出来事、またはその他の結果にかかわらず、これらの記述、またはSECに提出した最新の報告書に含まれる「リスク要因」を更新、修正または明確化する義務を一切負いません。

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