KINGSPORT, Tenn. & WICKLIFFE, Ohio--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- イーストマンとルーブリゾールは、イーストマンのTritan™コポリエステルTX1501HFにオーバーモールドされた熱可塑性エラストマー(TPE)の接着強度の改善において連携することで合意しました。今回の連携は、イーストマンの持続可能な材料であるTritan™ Renewと、ルーブリゾールの再生可能な方法で供給されたTPUであるESTANE® ECOを使用して、コンシューマー向け製品の性能と美観を向上させながら製造を行う上で、両社がオーバーモールドの重要性を相互に認識したことで実現しました。
両社は、プロセス上の特定の変数が、二重射出成形で製造されたオーバーモールドサンプルの接着強度にどのように影響を与えるかを調査しました。この研究結果は、様々なTPEと基材の組み合わせに適用可能であると考えられます。これは、機械的なインターロックを設けることのできない場合や、材料変更が不可能であるが接着強度を必要とする場合に特に興味深い結果です。
研究チームは、TPEの主要なプロセス変数(成形温度、充填および保圧時間、TPEバレル温度など)を最適化することにより、最適ではないプロセス条件で得られた値と比較して接着強度が124%向上という素晴らしい結果に至りました。ルーブリゾールのESTANE® ECO 12T80Eおよび16T85 TPUグレードを使用した場合には、更なる接着強度の改善も確認されました。これらのグレードは、本予備研究にて評価されたTPEの中で最大の引き剥がし強度(310N以上)を示しました。
「今回の試みは、大手材料企業2社が、持続可能な複合材料ソリューションを活用してお客様のイノベーションを実現し、コンシューマー向け製品エクスペリエンスの限界を押し広げたという点で、異例の機会でした」と、ルーブリゾールのエンジニアリング・ポリマー担当シニア・ビジネス・ディレクターのビンス・ハースは述べています。
「今回の取り組みにより、オーバーモールディングとTPEに関する当社の理解が進み、オーバーモールドされた製品の強度を向上させたいと考えるエンジニアと生産者にとって価値あるガイダンスが得られました。今回の研究結果は、特にリサイクル材料を使用した場合の新しい革新的な製品設計への扉を開くものです」と、イーストマンのエンジニア・ソリューション担当コマーシャル・ディレクターのコートランド・ジェンキンスは述べています。
研究の詳細については、ホワイトペーパー[ リンク ]をご覧ください。
5月6日~10日にフロリダ州オーランドで開催されるNPE2024に参加される方は、ぜひルーブリゾールのブース#S35017にお立ち寄りになり、Tritan™ RenewがESTANE® ECOでオーバーモールドされたテクノロジーをご覧ください。また、6月12日(水)の午前9時よりUL Prospectorが主催するジョイント・ウェビナーでは、更に深い知見を得ることもできます。ウェビナー登録リンクはこちら:[ リンク ]。
イーストマンについて
イーストマン(Eastman)は、人々が日常的に使用するアイテムに含まれる幅広い製品を製造するグローバルな特殊材料企業です。イーストマンは、物質面で生活の質を向上させることを目指し、安全性とイノベーション、そして持続可能性に献身的に取り組んでいます。2023年の売上高は約92億ドルで、本社は米テネシー州キングスポートにあります。詳細については、www.eastman.comをご覧ください。
ルーブリゾール・コーポレーションについて
ルーブリゾール・コーポレーション(Lubrizol Corporation)は、バークシャー・ハサウェイ(Berkshire Hathaway)傘下の特殊化学製品企業です。科学的専門技術により、モビリティの前進、ウェルビーイングの向上、現代的なライフスタイルの強化に対して持続可能なソリューションを提供します。1928年に設立されたルーブリゾールは、世界中で100を超える製造施設、営業所、テクニカル・オフィスを所有、運営しており、8,000人を超える従業員を擁しています。詳しくはwww.Lubrizol.comをご覧ください。
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