サステナブルアパレル連合、Cascaleにブランド変更

「世界のアパレルと消費財にインパクトを与える新時代」

消費財業界の公平で修復的なビジネス慣行を促進するコラボレーションに力を与えるグローバルな非営利連合、そのミッションを維持しつつ活動範囲を拡大:共同設立者のリック・リッジウェイがロンドンの祝賀イベントで講演へ

アムステルダム、香港、カリフォルニア州オークランド--()--(ビジネスワイヤ) -- サステナブルアパレル連合(SAC)は、ブランド名をCascaleに変更し、ポジティブなインパクトの新たなステージに入りました。Cascaleは、消費財業界における公平で修復的なビジネス慣行を促進するコラボレーションに力を与えるグローバルな非営利連合です。世界中の300を超える小売業者、ブランド、メーカー、政府、研究者、業界団体、NGO/非営利団体からなるCascaleのメンバーは、1つのビジョンのもとに団結しています。それは、スケールの大きなインパクトの触媒役となり、地球とその人々に、受け取る以上のものを還元することです。同組織は、メンバーおよび 「生みの親」 であるリック・リッジウェイとともに、2月27日にロンドンで開催されるネットワーキングイベントで、この変化を祝う予定です。

Cascaleの共同創設者で、作家、冒険家、パタゴニアの元サステナビリティおよびパブリック・エンゲージメント担当バイス・プレジデントのリック・リッジウェイは次のように述べています。「Cascaleのビジョンは、透明性を約束し、人々と地球のためになるような責任あるビジネスを触発するという私のミッションを反映しています。その永続的な協調精神と、サステナビリティへの揺るぎないコミットメントは多大なインパクトをもたらしてきましたが、皆で取り組むべき仕事はまだあります。Cascaleが、アパレルやフットウェアにとどまらず、より幅広い消費財のニーズに対応するために進化する中、私の心と深く結びついたこの組織の新たなビジョンを祝うことを誇りに思います。」

Cascaleの「Cas」は「SAC」を反転させたもので、「ca」はcollective action(集団的行動)、「scale」はスケールの大きな野心を意味します。Cascaleの「C」は、自然界の月の満ち欠けのような新たな「相」、あるいは月光や鏡に映る姿を連想させます。ロゴの要素は、Cascaleの3つのメンバーカテゴリーと外部ステークホルダーを象徴しており、これらはいずれも2023年9月に発表した統一戦略の推進に欠かせない役割を果たします。Cascaleは 「カスケイル」 と発音します。

ソリダリダードのシニア・ポリシー・ディレクターで、Cascaleの理事長を務めるTamar Hoekは、次のように述べています。「この組織は長年にわたって、価値観を体現し、集団的利益のための変化を受け入れることへのコミットメントを一貫して示してきました。Cascaleの理事長として幹部やスタッフとともに引き続き参画できること、この刺激的な新章でメンバーやパートナーと協力できることを嬉しく思います。これはインパクトの創出に向けた、次なる進化なのです。」

Cascaleの副会長で、レンチンググループのコーポレートサステナビリティ担当バイス・プレジデントの Krishna Mandaは、次のように述べます。「業界にポジティブな変化を生み出すとき、その核になるのはコラボレーションです。私たちがこれまでにも強調してきたように、1プレイヤーが単独でこれを推進することはできません。Cascaleのインパクトのある仕事は、変革の旅の舞台を整えてきました。改訂された戦略計画に基づいて次の発展段階を迎えるこの組織を、引き続き支援できることに胸を躍らせています。これは単なる移行ではなく、万人のためのより健康でグリーンな未来に向けた、皆で共有する進化です。」

歴史とHIGGインデックス

2009年、ウォルマートとパタゴニアは、アパレル業界のステークホルダーを前競争ベースで集めて、共通のサステナビリティ測定アプローチを開発するために、SACを創設しました。SACは2010年に、企業や組織が繊維、アパレル、フットウェア産業の社会的、環境的インパクトを測定、評価、改善する際に使用できる、一連のHIGGインデックスツールを発表しました。毎年2万4,000以上のユーザーが、ベンチマーク評価の改善、監査の削減、プロアクティブな行動にHIGGインデックスを生かしています。従来の企業/非企業のメンバーに加えて、家具、スポーツ・アウトドア用品、バッグなどのメーカーがSACに参加し、HIGGインデックスツールを活用し始めたことを受けて、SACはより包括的な名称が求められていることに気づきました。Cascaleには、集団的行動の規模を拡大するという目標が反映されています。2024年1月時点で、Cascaleのメンバーの10%が、アパレル・フットウェア産業の隣接製品カテゴリーでサービスを提供あるいは事業を展開しています。

Cascaleのメンバー候補である家具小売のDunelmで、気候変動担当責任者を務めるクリスティーナ・ダウンエンド氏は、次のように述べています。「私たちDunelmは、持続可能な成長にフォーカスする企業であるという野心を持ち続けています。これは、長期的な思考と、短期的で実現可能な測定できる目標を組み合わせることを意味します。CascaleのグローバルなコミュニティとHIGGインデックスツールは、当社がこの道を歩むこと、例えばサプライヤーに働きかけてネットゼロへの移行を支援する『ベター・マニュファクチャリング』プログラムのような取り組みを開発する際に役立ちました。当社の目標はコラボレーションなしには達成できません。このコミュニティの一員となり、知識とアイデアを共有することによって、皆が目標達成に向けて前進できることを楽しみにしています。」

プログラム

Cascaleは、「気候変動との戦い」、「働きがいのある人間らしい仕事を皆に」、「ネイチャーポジティブな未来」を3本の基本的な柱とし、アクションをインパクトにつなげるようにメンバーを誘導する集団的行動を通じた業界変革のための統一戦略を策定して、大規模なインパクトを推進します。2022年に開始した脱炭素プログラムは、実際に行われているこうしたプログラムの筆頭例です。このプログラムは、メンバーが温室効果ガス(GHG)排出量を2030年までに45%削減することを目標としています。2023年現在、Cascaleの企業メンバーは、GHG排出量削減について科学的根拠に基づく目標(SBT)の設定を求められています。当組織が製造者気候変動プログラム(MCAP)を立ち上げた2023年年末までに、50%以上のメンバーがSBTを設定済み、あるいは設定を約束しています。

Cascaleは現在、責任ある企業慣行、循環型製品設計、責任ある製造にフォーカスしたインパクトプログラムの構築と拡大に取り組んでいます。また、組織的な変化を可能にするだけでなく、不可避なものにするために、集団行動の活用を狙う効果的な政策を提唱しています。

Cascaleのエグゼクティブ・バイス・プレジデントのアンドリュー・マーティンは、次のように述べています。「私たちは業界や地域を超えてシナジー効果が存在することを知っています。アパレルとフットウェアのグローバルなバリューチェーン全体から様々な関係者を集め、共通のツールやソリューションを生み出してきた私たちの経験や成果を生かして、今こそ活動範囲を拡大し、より広いメンバーを巻き込んで、大規模に集団的行動を推進するときです。私たちは力を合わせて、地球とその人々に、受け取る以上のものを還元する消費財業界の形成を目指しています。」

パートナーシップ

Cascaleは引き続き、パートナーシップは新たなリーダーシップであるという信念に基づいて行動しています。従来のビジネスモデルは、社会や環境の問題を軽減するよりも、むしろ悪化させます。現状を容認することは、当組織のミッションに反します。Cascaleは、業界をサイロ型から集団的行動へと移行させることに協調的に取り組んでいます。アパレルアライアンス(アパレルインパクト研究所、テキスタイル・エクスチェンジ、ZDHC財団、Cascale)、労働環境基準統合プログラム、ポリシーハブ、フェアウェア財団、ドイツ国際協力公社(GIZ)のプログラムなどとともに、Cascaleは大規模なインパクトの触媒役になることを目指すイニシアチブを持続的に開発、支援しています。2019年にSACからスピンオフした、HIGGインデックスの専用プラットフォームであるWorldlyは、アパレル・フットウェア産業の環境、社会インパクトデータのリーダーになっています。

Cascaleのステークホルダー・エンゲージメント担当ディレクターのCarolina van Loenenは、次のように述べます。「バリューチェーン全体のステークホルダーが、業界全体の調和、重複作業の削減、ツールやプログラム、ポリシー採用に関する徹底的なコラボレーションを目指して、サステナビリティのパフォーマンスを優先しています。私たちの新たな名称とブランディングには、私たちのコミュニティが持つ、集合的インパクトを高める力の拡大が表れています。Cascaleは引き続き、有意義な活動に向けて連携するために、メンバー、パートナー、外部ステークホルダーの多様な視点を取り入れることに力を入れます。」

Cascaleのリブランド発表の動画はこちらからご視聴ください。

CASCALEについて

Cascale[www.cascale.org]は、消費財業界における公平で修復的なビジネス慣行を促進するコラボレーションに力を与えるグローバルな非営利連合です。世界中の300を超える小売業者、ブランド、メーカー、政府、研究者、NGO/非営利団体に広がるCascaleは、1つのビジョンのもとに団結しています。それは、スケールの大きなインパクトの触媒役となり、地球とその人々に、受け取る以上のものを還元することです。旧称サステナブルアパレル連合として知られるCascale は、HIGGインデックスと業界変革のための統一戦略を所有し、開発しています。

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Contacts

Beatrice Thumi, Communications Officer, Cascale
Email: beatrice.thumi@cascale.org

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