アジア太平洋地域でクラウドへの投資が引き続き減少、マネージド・サービスの需要が増大―第2四半期のISGインデックス

第2四半期、マネージド・サービスのACVは30%増、XaaSへの支出は28%減

シドニー--()--(ビジネスワイヤ) -- (ビジネスワイヤ) --技術に関する研究とアドバイザリーを行う世界的なリーダー企業であるインフォメーション・サービス・グループ(ISG)(NASDAQ:III)の最新業界レポートによると、アジア太平洋地域において、クラウド・サービスへの支出が減少を続ける中、従来型マネージド・サービスに対する需要は第2・四半期も堅調に推移しました。

アジア太平洋ISGインデックスは、年間契約額(ACV)が500万米ドル以上の商業アウトソーシング契約を測定するもので、クラウドベースのXaaSとマネージド・サービスを合わせた第2・四半期のACVは、XaaS部門が引き続き急減したため、前年比18パーセント減の40億米ドルとなりました。

XaaSのACVは前期比28%減の29億ドルとなり、2020年第3・四半期以来の低水準です。4四半期連続で、XaaS市場は前年同期比で縮小しています。

一方、マネージド・サービスの需要は大幅に増加し、第2・四半期のACVは前年同期比30%増の11億米ドルとなりました。当四半期に締結された契約の合計は前年同期比19.5%減の62件ですが、そのうち2件がメガ契約(年間契約額が1億米ドル以上の契約)で、当四半期では過去4年間で最多となりました。当四半期に契約された案件では、再編された契約と新規スコープ獲得のACVはそれぞれ45%と21%増加しました。

ISGアジア太平洋のパートナーで地域リーダーのスコット・バーチュは「アジア太平洋の企業は、不安定な経済状況下でコストを最適化する手段として、従来型のITサービスやビジネスサービスの外注にかける支出を増やしています。一方、クラウド部門では逆の傾向が続いています。パンデミックの時期に急激に規模を拡大した企業は、現在はクラウドのコストを合理化し、裁量的な支出を延期しています」と述べています。

XaaS部門では、インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス(IaaS)のACVは30%減の25億米ドル、ソフトウエア・アズ・ア・サービス(SaaS)のACVは6%減の4億1,000万米ドルでした。

マネージド・サービスでは、アプリケーション開発・保守(ADM)、データセンター、マネージド・ネットワーク・サービスの好調により、ITアウトソーシング(ITO)のACVは58%増の9億8600万米ドルに急増しました。一方、ビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)は53%減の1億20万米ドルで、ACVはコンタクト・センターと人事サービスのみ増加しました。

地域別では、マネージド・サービスの需要はインド、オーストラリア - ニュージーランド、中国で大幅に増加し、日本と東南アジアでは減少しました。

上半期実績

アジア太平洋地域の合計市場は前年比19%減の84億米ドルとなり、2017年以来初めて上半期が落ち込みました。

マネージド・サービスは47%増の20億米ドルで、2014年以来上半期で最高となるACVとなりました。契約件数は前年同期比4%減の119件でした。ITOのACVは64%増の16億米ドルとなり、BPOは横ばいの3億5,200万米ドルでした。この地域最大の市場であるオーストラリア - ニュージーランドではマネージド・サービスへの支出は前年同期の2倍となり、インドと中国においても大幅な増加が見られました。

一方、上半期のXaaS支出は29%減の64億ドル、IaaSは31%減の56億ドル、SaaSは12%減の7億9400万ドルとなりました。

2023年のグローバル予測

ISGは、2023年におけるXaaS収益成長率の予測を3月の予測から350ベーシス・ポイント減の11.5%に下方修正し、マネージド・サービスに関する予測は5%のままとしました。

バーチュは次のようにコメントしています。「予測を判断する際、マクロ的な不確定要素により意思決定が遅れ、裁量的な支出が慎重化し、結果的にパイプラインの動きが鈍っていることを考慮しました。また、過去1年間で過去30年間よりも金利が上昇しており、大規模なインフラ投資が抑制される可能性についても加味しました。ただし、困難な状況は間もなく終わると想定しています。また、生成型AIを中心に期待が高まっており、これはクラウド・サービスに追い風となるでしょう」

ISGインデックスについて

ISGインデックスは、グローバル・テクノロジーおよびビジネス・サービス業界に関する市場インテリジェンスの信頼できる情報源として評価されています。83四半期にわたり、金融アナリスト、企業バイヤー、ソフトウエアおよびサービスプロバイダー、法律事務所、大学、メディア向けの最新の業界データとトレンドを詳しく提供しています。ISGインデックスの詳細については、当社ウェブサイトをご覧ください。

ISGについて

ISG(インフォメーション・サービス・グループ)(NASDAQ:III)は、世界有数の技術調査・顧問企業です。世界のトップ100社のうち75社以上を含む900社以上のクライアントに信頼されているビジネスパートナーであるISGは、企業、公共部門の組織、サービス・プロバイダーと技術プロバイダーが業務の卓越性とより迅速な成長を達成できるよう支援することに傾倒しています。当社はデジタル変革サービスを専門としており、これらのサービスには自動化/クラウド/データ分析、調達の助言、ガバナンスとリスクのマネージド・サービス、ネットワーク通信事業者向けサービス、戦略と運用のデザイン、変更管理、市場インテリジェンスと技術の調査・分析が含まれます。2006年に設立され、コネティカット州スタンフォードを拠点とするISGは、1,600人超のデジタル対応専門職を雇用しています。これらは20か国以上で業務を行っており、革新的な考え方、市場への影響力、業界と技術に関する深い専門知識、業界で最も包括的な市場データに基づく世界クラスの調査・分析能力で知られる世界的チームです。詳細については、www.isg-one.comをご覧ください。

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will.thoretz@isg-one.com

Julianna Sheridan, Matter Communications for ISG
+1 978-518-4520
isg@matternow.com

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