カリフォルニア州メンロパーク--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- Airbus Ventures は、極超音速航空機開発のスタートアップVenus Aerospace(以下 Venus) への投資を発表しました。Venusはコスト効果の高い短時間での世界的な輸送の実現を目指すスタートアップです。Airbus VenturesはVenus の投資家チームに加わり、チームをサポートし、次世代の航空を再定義する成長フェーズを支援します。
「Venusは世界初の液体推進剤を使用した回転型デトネーションロケットエンジン(RDRE)を開発し、通常のエンジンに比べて二桁のパーセンテージの効率向上を実現し、超音速航空の世界を可能にしました」と述べるのは、Venus のCEO兼共同創設者であるSassie Dugglebyです。「Airbus VenturesをVenusファミリーに迎え入れ、超音速飛行の未来をつくる為に共創をさらに発展させることを楽しみにしています。」
VenusはNASAや米国国防機関との契約を獲得し、RDRE技術の開発と実装を加速して既存の政府のミッションを強化しています。同社の進歩はまた、宇宙における効率的な移動も可能にすることができます。
「Sassie、Andrew、およびVenusチーム全体をAirbus Venturesのポートフォリオに迎えることを大変嬉しく思います。RDREの世界では、彼らの先駆的なアプローチ-液体の貯蔵可能な推進剤を使用したデトネーションロケットエンジンの設計、構築、実証-は、先進の航空機の能力を開放し、私たちの全ての惑星系に新たな展望をもたらします」と、Airbus VenturesのマネージングパートナーであるThomas・d’Halluin は述べています。「Venusのコンパクトで低質量、高効率のエンジン能力は、月や火星の着陸機、宇宙の移動と物流、そして深宇宙ミッションに直ちに影響を与えます。地球においては、あらゆる種類のドローンに対して前例のない性能向上を提供し、超高速の旅客および貨物ロケット機の実用的かつ予想を超える機会を生みだします。」
「Airbus Venturesが投資家に加わり、強力なサポートを頂く事により、次のラウンドではVenusが最終段階であるラボステージからプロトタイプに進むことができるでしょう。RDREのパワーでマッハ3でドローンを飛ばす予定です。」と、CTO兼共同創設者であるAndrew Duggleby 博士は述べています。「この計画には、今夏のSpaceport Houstonでの長時間のエンジン運転、広範なVenusチームと素晴らしいパートナーと共に、ドローンの設計、構築、飛行を達成していく事が含まれます。」
2022年春に、同社はPrime Movers Labをリード投資家とする2000万米ドルのシリーズAラウンドを実行し、Mach 9の超音速ドローンとMach 9の宇宙船のエンジン開発およびスケールダウンの初期飛行テストに資金を投入しました。これらの機体はいずれも短時間での世界的な移動が可能となる可能性を秘めております。
Venus Aerospaceについて
Venus Aerospaceは、テキサス州ヒューストンに本拠を置く航空宇宙の未来を築くことに特化したスタートアップ企業です。博士号を持つ専門家チーム、ロケット科学者、エンジニアがMach 9の速度で航空宇宙業界の最大の課題に取り組んでおり、Venusは世界をつなぎ、より安全な短時間の世界的な輸送を可能にしています。
Airbus Venturesについて
Airbus Venturesは、シリコンバレーに本拠地を置き、トゥールーズと東京にオフィスを構える、アーリーステージに特化したベンチャーキャピタルです。航空宇宙産業と地球のシステムを持続可能な未来に変革することを目指すスタートアップに資金を提供し、サポートしています。Airbus Venturesは、2015年以来、意欲的なイノベーターが新たな未来を築き、世界を創り上げるサポートをしております。