パリ・ラデファンス--(BUSINESS WIRE)--（ビジネスワイヤ） -- 主要な業界革新企業であるタレスとクアルコムは、スナップドラゴン8 Gen 2モバイル・プラットフォーム上で世界で初めて商業展開可能なiSIM（統合SIM）の認定を発表しました。これは、SIMの機能をスマートフォンのメイン・プロセッサー内部で実現するものです。このGSMAのセキュリティー認定2は、iSIMが最新世代の組み込みSIM（eSIM）が提供するサイバー防御と柔軟な「いつでもどこでも」の接続性と同等の高い基準をサポートしていることを確認するものです。
この新しいiSIMは、スペースの節約や構築・サプライチェーンのコストを引き下げつつクラス最高のセキュリティー水準を維持することができる更なる機会をデバイス・メーカーに提供できます。
タレスのeSIMとちょうど同じように、この新しいiSIMは、GSMAリモートSIMプロビジョニング基準に完全準拠しています。つまり、サブスクリプションは、あらゆる標準プラットフォームを通じてリモートで管理できます。
新たなiSIMフォームファクターは、既存のSIMとeSIMの設計を補完します。研究では、その市場シェアが2027年までに3億個に拡大することが示唆され、これはeSIMの総出荷数の19%に相当します（Kaleido Intelligenceによる）。
タレス・モバイル＆接続ソリューションの組み込み製品担当バイスプレジデントのGuillaume Lafaixは、次のように述べています。「GSMAによる世界初のiSIM認定の前には、クアルコム・テクノロジーズとタレスによる何年もの集中的開発作業が行われています。普及が進んでいるeSIMに加えて、タレスの5G iSIMは、デバイス・メーカーとモバイル事業者に手間のかからないリモート接続を顧客に提供する一層大きな自由をもたらし、有望で手頃な製品設計を増やすことを可能にします。」
「タレスとの協業により高度保証のプロセッサー・ハードウエア・セキュリティーに投資してリモート・プロビジョニングUICCユースケースのためにGSMAが要求するセキュリティーと機能の基準を達成していくことを大変うれしく思います。当社は、ホスト・プロセッサー内に統合されている改ざん防止エレメントによって多くの市場や製品セグメントにわたって革新的ユースケースが効率的に実現すると考えています」と、クアルコム・テクノロジーズ製品管理担当シニアバイスプレジデントのZiad Asghar氏は、語っています。
GSMA最高技術責任者のAlex Sinclair氏は、次のように語っています。「GSMAは、モバイル・エコシステムの全体で『セキュリティー・ファースト』のカルチャーを促進することに力を入れ、モバイル接続のメリットを誰もが安全に享受できるようにしていきます。GSMA eUICCセキュリティー・アシュアランスの仕組みは、eSIM製品が、統合されていても単独であっても、可能な限り最高のセキュリティー・レジリエンスを持つことを保証しています。更に私たちは、私たちのプロセスによってメーカーの製品化の時間が短縮され、組み込みSIMのような新しいタイプの製品が登場することを可能にしていることを、うれしく思います。iSIMは、セルラー機能を普及させてますます幅広く多様になっている市場を満足させる機会を拡大します。」
iSIMの詳細をご覧ください。
タレスについて
タレス（Euronext Paris：HO）は、接続、ビッグデータ、人工知能、サイバーセキュリティー、量子コンピューティングといったデジタルと「ディープテック」のイノベーションに投資する先進技術の世界的リーダーであり、私たち皆が信頼できる未来を作ることを目指しています。それは、私たちの社会の発展に不可欠なことです。
当社は、防衛、航空、宇宙、輸送、デジタルアイデンティティ、セキュリティの市場でお客さまとなる企業、組織、国家が必須のミッションを遂行できるように支援するソリューション、サービス、製品を提供し、そのために人材を意思決定プロセスの中心に据えています。
タレスは、68カ国に8万1000人の従業員を擁しています。2021年には、当グループは162億ユーロの売上高を上げました。
クアルコムについて
クアルコムは、すべての人をあらゆるものとインテリジェントに接続できる世界を実現しています。当社は1つの技術ロードマップにより、高度な接続、高性能・低消費電力コンピューティング、オンデバイス・インテリジェンスなど、モバイル革命を引き起こした技術をさまざまな業界の次世代接続スマートデバイスに効率的に拡張できます。クアルコムの技術革新と当社のSnapdragonプラットフォームファミリーは、クラウドエッジの融合を実現し、業界を変革して、デジタル経済を加速させ、世界を体験する方法を変革して、社会により大きな利益をもたらすでしょう。
クアルコム・インコーポレーテッドには、当社のライセンス事業部門であるQTLと、当社の特許ポートフォリオの大部分が含まれています。クアルコム・インコーポレーテッドの子会社であるクアルコム・テクノロジーズは、その子会社と共に、当社のエンジニアリング、研究開発機能、当社のQCT半導体事業などの製品・サービス事業の実質的すべてを運営しています。
SnapdragonおよびQualcommブランドの製品は、クアルコム・テクノロジーズおよび／またはその子会社の製品です。クアルコムの特許技術は、クアルコム・インコーポレーテッドによってライセンス提供されています。
Snapdragonは、クアルコム・テクノロジーズやその子会社の製品です。Snapdragonは、クアルコム・インコーポレーテッドの商標または登録商標です。
こちらもご覧ください
1 Kaleido Intelligence, “eSIM Market Outlook Report 2022” https://roaming.kaleidointelligence.com/esim-connections-to-exceed-4-5-billion-in-2027-driven-by-an-expanding-consumer-market-kaleido-intelligence/#:~:text=Kaleido%20anticipates%20that%20GSMA%2Dcompliant,19%25%20of%20total%20eSIM%20shipments
2 GSMA eUICCセキュリティー・アシュアランス認定
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