東京&香港--(BUSINESS WIRE)--オアシス・マネジメント・カンパニー・リミテッド(以下「オアシス」)は、エレベーターの製造・サービスを手掛けるフジテック株式会社(6406 JT)(以下「フジテック」)の株式を16.5%以上保有するファンドの運用会社です。
フジテックの岡田代表取締役社長は、2023年2月17日の産経新聞のインタビューにおいて、公に同社が次の定時株主総会で内山氏を社長に戻す可能性を示唆しました。
「 第三者委員会の結論を待って内山氏の社長再任を含め取締役会で判断する」1
これは驚くべき発言です。フジテックは、株主の意向を無視して内山家がフジテックの経営支配を維持する可能性を示唆しています。オアシス・マネジメント・カンパニー・リミテッド」(以下、「オアシス」)がwww.protectfujitec.comで示したように、中立性に欠く第三者委員会の調査は、株主が不適切と考えた関連当事者取引も、「適切で問題ない」という結論ありきの調査であることを如実に示しています。
株主は、フジテックの主張に騙されてはなりません。
オアシスは、フジテックの真意は以下であると考えます。
- フジテックがオアシスの候補者を拒否するのは、内山氏に経営権を維持させたいからであり、それ以外の理由はありません。
- フジテックはコーポレート・ガバナンスの改善ではなく、内山家による支配を強固にしたいだけであるというほかありません。
- 岡田社長の公式な場での発言は、株主の意思に反して内山氏の社長再任を未だに検討しており、フジテックの経営陣が内山家の影響下にあることを示唆しています。
- 以上を踏まえると、内山氏の社長復帰の可能性を検討している現在の取締役会によって選ばれた、岩﨑二郎氏と海部美知氏という二名のフジテック提案の新任社外取締役候補者は、将来、内山氏の社長復帰を予め是認している可能があるのではないかとの疑いがあります。
- 過去の行為を踏まえると、フジテックの取締役会は、今回も内山氏を最優先し、株主の反対投票などまるで無視する可能性があります。
オアシスは、過去に何度も申し上げた通り、フジテックの経営支配を望んではおらず、フジテックが内山家から独立し、すべての株主を平等に扱うことを望んでいます。
内山高一氏のフジテックにおける現在の地位は、創業者である父から承継されたものであり、実力によるものではありません。そして、内山氏の在任期間中、フジテックは競合他社にさらに遅れをとり続けました。
本日公開された報道インタビューを受け、オアシスは、現在のフジテックの社内取締役および社外取締役は、未だに内山氏の影響下にあり、フジテックが内山家の強大な影響力から真に解放されるために、独立取締役の刷新は必要不可欠であるとの考えをより強固にしました。
今回フジテックに賛成することは、内山氏の社長復帰に賛成することです。
フジテックが株主全員を公平に扱い、内山氏による会社の私物化を止めるため、オアシスは以下の投票を株主の皆様に推奨しています。
会社提案の第1号議案に反対投票を
株主提案(オアシス)の第2-7号議案に賛成投票を
いまこそ、フジテックを変えるときです。
オアシスについて
オアシス・マネジメント・カンパニー・リミテッドは、さまざまな国やセクターにわたる幅広いアセットクラスの投資機会にフォーカスしている投資ファンドです。オアシスは、現在、最高投資責任者 (CIO)を務めるセス・H・フィッシャーによって 2002 年に設立されました。オアシスに関する詳しい情報は、https://oasiscm.com をご覧ください。オアシスは日本の金融庁の「責任ある機関投資家の諸原則(日本版スチュワードシップ・コード)」を遵守し、この原則に沿って投資先企業の監督及び、エンゲージメントを行っています。
重要な免責事項
本プレスリリース(以下「本リリース」)の情報は、フジテックの株主であるプライベート・ファンドの運用会社であるオアシスが、フジテックの株主の皆様への情報提供を目的とするものです。
本リリースは、フジテックの株主に対して、オアシスと共同で議決権を行使することを勧誘あるいは要請するものではありません。
また、オアシスは、株主の皆様に対して、当社と共同で議決権を行使することを何ら勧誘・請求していません。共同して議決権を行使することに合意した株主は、日本の大量保有報告制度における「共同保有者」とみなされ、日本の関係当局に保有株式の総額の届出を行って公開することが必要とされます。
オアシスは、本書またはウェブサイトを通じて、他の株主と意見交換を行う行為により、日本の金融商品取引法における他の株主との共同保有者として扱われる意図を有しておりません。
この声明および関連資料は、来たる臨時株主総会に関するオアシスの意見、解釈、および推定を独占的に表しています。オアシスは、同社が所有するファンドへの投資助言者としての立場においてのみ、これらの意見を表明しています。
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1 https://www.sankei.com/article/20230217-DBWCFEEPN5KBNCDH7CKFDNTH6E/