香港&東京--(BUSINESS WIRE)--オアシス・マネジメント・カンパニー・リミテッド(以下「オアシス」)は、フジテック株式会社(以下「フジテック」)の株式を9.7%以上保有するファンドの運用会社です。
2022年6月17日、フジテックは「第三者委員会による追加調査実施に関する取締役会決議のお知らせ」を公表しました。オアシスは、これも株主を騙すための露骨な試みであると考えています。
「当社取締役会は、本取引に対する、株主をはじめとするステークホルダーの皆様の疑念を払拭し、更にご安心いただくべく、本日、臨時取締役会において、第三者委員会を設置し、本取引の追加調査及び検証を実施することを決議しましたので、お知らせいたします。」
そもそも、公正かつ、独立かつ、透明な調査の目的は、コーポレート・ガバナンスに反する行為があったかどうかを判断することであり、仮にコーポレート・ガバナンス上の問題があった場合には、そのガバナンス上の問題を解決し、今後のガバナンスの改善策を明らかにするためにあります。単に、株主の「安心」や「疑惑の解消」のためだけではないはずです。内山社長によるコーポレート・ガバナンスに反する黒い権限濫用行為を白と言いくるめるための、内山社長に都合よく選んだ第三者による単なるうわべをなぞった調査ではなく、すでにフジテックと内山社長の親族企業との間に関連取引が多く確認されていることから、独立かつ、徹底した調査がフジテックで行われることが重要です。
フジテックの今回の公表文は、ガバナンスの立て直しがもはや喫緊の問題点となってしまっていることを改めて示しています。フジテックの利害関係者は、もっとよいコーポレート・ガバナンスをフジテックに求めて当然でしょう。
ISSとグラス・ルイスが、それぞれ独立した立場でオアシスの懸念を支持し、内山社長の再任に反対投票を推奨しています。オアシスは、改めて株主の皆様方におかれましては、内山社長の再選に反対し、内山家による権限濫用からフジテックを守るよう、お力添えをお願いする次第です。
内山社長の再任への賛成投票は、会社資産を不当に利用して特定個人の利益を図る利益相反取引を投資家が容認し、さらには、重大な不当行為を行った当事者の責任も追及しないという、誤ったメッセージをフジテックの利害関係者や市場に対して送ることになると考えています。
株主の皆様がフジテックに直接問うべき質問集を含むオアシスの詳細な資料は、https://www.protectfujitec.com をご覧ください。
オアシスについて
オアシス・マネジメント・カンパニー・リミテッドは、さまざまな国やセクターにわたる幅広いアセットクラスの投資機会にフォーカスしている投資ファンドです。オアシスは、現在、最高投資責任者 (CIO)を務めるセス・H・フィッシャーによって 2002 年に設立されました。オアシスに関する詳しい情報は、https://oasiscm.com をご覧ください。オアシスは日本の金融庁の「責任ある機関投資家の諸原則(日本版スチュワードシップ・コード)」を遵守し、この原則に沿って投資先企業の監督及び、エンゲージメントを行っています。
免責事項
本プレスリリース(以下「本リリース」)の情報は、フジテックの株主であるファンドの運用会社であるオアシスが、フジテックの株主の皆様への情報提供を目的とするものです。
本リリースは、フジテックの株主に対して、オアシスと共同で議決権を行使することを勧誘あるいは要請するものではありません。そのような共同行動をとる株主は大量保有の状況等に関する開示制度の共同保有者とみなされ、共同保有者は一般への情報開示のために合算した保有株式数を関係当局に報告しなければなりません。オアシスは、そのような報告が必要とされる共同保有者としての合意を明示的に締結する例外的な場合を除き、共同保有者としての報告義務を発生させる一切の行為を行わないことをご了承ください。