-

インマルサットが次世代型の通信ネットワークを公表

インマルサットのオーケストラは、海運、航空、政府、企業の市場でグローバルモビリティーに携わるお客さまに、新しい場所での画期的な新サービスを実現へ

この種で初となるネットワークは、GEO、LEO、地上波5Gを調和のとれた1つのソリューションへとシームレスに統合

ロンドン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- (ビジネスワイヤ) -- インマルサットは本日、次世代型の通信ネットワーク「オーケストラ」(ORCHESTRA)の計画を公表しました。インマルサットのオーケストラは、当社が現時点で提供する世界クラスのサービスを変革するものとして過去最大の規模となり、既存の地球同期(GEO)衛星と低軌道衛星(LEO)、地上波5Gを統合的な高性能ソリューションにまとめていきます。

オーケストラは、混雑した港湾に停泊中の船舶、ロサンゼルス国際空港に着陸準備中の航空機、遠隔地に配備中の防衛部隊など、モビリティー市場において進展を見せる接続機能のニーズに応えるよう設計してあり、計画中または既存のどの競合サービスも太刀打ちできないサービスとなっています。

インマルサットのラジーブ・スリ最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「オーケストラとは種々の楽器をまとめ上げるもので、これらが互いに支え合い、名作の中でそれぞれの役割を果たします。私たちは同じ考え方でORCHESTRAの構築に当たっています。GEO、LEO、5Gの別個の特性を1つのネットワークにまとめることで、構成要素の合計よりはるかに素晴らしいサービスを提供します。当社のお客さまは、世界中で劇的に拡大した高スループットサービスから恩恵を受けることになります。これが次世代型の接続のあり方であり、インマルサットは実証済みの技術的専門性、適切な顧客基盤とパートナー基盤、財務的な強みをもって、このサービスを世界に提供する上で完璧な立場にあります。」

オーケストラは、これまで実現できなかった新しい可能性を、世界中の産業に数多く切り開きます。新しいサービスには、自律船舶のための沿岸ナビゲーション、海上乗組員のための次世代緊急安全サービス、政府向けの安全で戦術的なプライベートネットワーク、航空会社向けのダイレクト・ツー・クラウド接続が含まれます。オーケストラから恩恵を受ける新しい分野としては、エネルギーリグや掘削プラットフォーム、中型ビジネス機、沿岸船舶、スマート旅客船、都市型エアモビリティーなどがあります。

オーケストラが独自である理由は、複数の技術の利点を結び付けて、1つのまとまったソリューションを生み出している点にあります。LEO、GEO、地上波の各ネットワークをこれまでにない規模で組み合わせて、モビリティー分野のお客さま向けに統合的な接続サービスを提供します。その結果としての「ダイナミック・メッシュ・ネットワーク」は、あらゆる場所で高性能の接続を実現します。最低限の平均遅延と最速の平均速度、独自の回復力を取り混ぜたオーケストラは、輻輳ネットワークにおける「ホットスポット」という業界全体の課題を解消します。

インマルサットの既存のGEO衛星(GXとLバンドの両方)は引き続き、世界規模の通信エリア、高性能、セキュリティ-、回復力を提供します。地上波5Gは、港湾、空港、海洋運河などの混雑した「ホットスポット」に超大容量を追加します。また、LEO衛星の小規模コンステレーションにより、海上のフライトコリドーなど、さらに需要の高いエリアに追加で大容量を積み増しします。その結果、このネットワークは、世界中のモビリティーユーザー向けに、また「ホットスポット」で、最高の容量を提供することになります。

このネットワークが恩恵を受けることになる「ダイナミック・メッシュ」技術により、個々の顧客端末が他の顧客端末との間でトラフィックをやり取りすることができます。これは、5G地上局の範囲内にある船舶は、自身のニーズに見合う十分な容量を受信できることに加え、地上局の範囲内にない他の船舶にも容量を転送できることを意味します。これにより、ネットワークの範囲を広げ、パフォーマンスと回復力を向上させる端末のモバイルウェブが効果的に生まれます。

「オーケストラのおかげで、インマルサットは、既存の顧客に新しいサービスを提供し、隣接する市場区分に狙いを定め、強力な競争力を維持することで、長期にわたって収益性の高い成長を実現するための有利な立場が確実となります。当社は、適切な技術を適切な時期に採用してきた実績があります。当社は、まずオーケストラの地上ネットワークの提供に傾注すると同時に、150〜175機の衛星から成る今後のLEOコンステレーションの準備に当たります。これは非常にコスト効率の高い手法であり、インマルサットの有力なGEO衛星ネットワークをオーケストラ独自のマルチレイヤーアーキテクチャーの一部として活用するものです。」(スリCEO)

この新しい手法は、インマルサットが港湾や空港などの高密度エリアで容量を容易に増強できることを意味しており、将来の長きにわたって顧客のニーズを確実に満たし続けることができ、容量は顧客の要求に合わせて直接調整されます。オーケストラの最初の5年間(2021~2026年)における総投資額は、1億ドル規模になる見込みです。

以上

インマルサットについて

インマルサットは、世界規模の移動体衛星通信の世界的リーダー企業です。インマルサットは、世界で最も多様な移動体通信衛星ネットワークの世界的ポートフォリオを所有・運営しており、Lバンド、Kaバンド、Sバンドをカバーする多層の世界的周波数帯ポートフォリオを保有することで、提供するソリューションにおいて比類なき幅と多様性を実現しています。長い歴史を持つインマルサットの世界的販売ネットワークには、世界有数のチャネルパートナーだけでなく、インマルサット独自の強力な直接販売機能も含まれており、エンドツーエンドの顧客サービス保証を実現しています。

当社は、40年以上にわたり、世界で最も信頼できる世界的な移動体衛星通信ネットワークを運用し、業務や任務の遂行に必須の安全・運用アプリケーションを維持しており、他社が真似のできない実績を持っています。また当社は、移動体衛星通信における技術革新を支える主要な推進力であり、多額の投資と技術・製造パートナーの強力なネットワークを通じて、そのリーダーシップを維持しています。

インマルサットは、多様化した分野で事業を営んでおり、その事業戦略のための資金源を有しています。また、海運、政府、航空、企業の分野における衛星通信市場で主導的な地位にあり、世界中の顧客にとって信頼され、迅速に対応でき、質の高いパートナーという一貫した立場で事業を営んでいます。

詳細情報については当社をツイッター | リンクトイン | フェイスブック | ユーチューブ | インスタグラムでフォローしてください。

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

Contacts

Jonathan Sinnatt/ Matthew Knowles
Corporate Communications
Tel: +44 (0)20 7728 1518/1355
press@inmarsat.com

Inmarsat



Contacts

Jonathan Sinnatt/ Matthew Knowles
Corporate Communications
Tel: +44 (0)20 7728 1518/1355
press@inmarsat.com

More News From Inmarsat

ビジネスリーダーは気候変動対策に関する主張を互いに信頼していないことがインマルサットによる調査で判明

ロンドン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 世界規模の移動体衛星通信の世界的リーダー企業インマルサットの新たな調査によれば、主要産業のビジネスリーダーの大部分(76%)は、環境・社会・ガバナンス(ESG)に関する他のリーダーの報告を疑わしく思っています。 こうした知見は、当社の委託による世界規模の新たな独立調査報告書「持続可能な行動をIoTで加速する」から得られたものです。この報告書では、農業、鉱業、運輸、電力などの公益事業、石油・ガスの企業における技術とESGの上級意思決定者1000人以上の考え方を探っています。この調査はESGに対する受け止め方や、「モノのインターネット」(IoT)ソリューションで提供されるデータが報告の透明性の改善に役立つと思うかどうかについて、専門家に質問しています。 また、回答者は他のリーダーがESGに関して何を優先しているかについても疑念を抱いていると答え、回答者の80%は競合他社が持続可能性の具体的な成果達成よりも印象付けに重点を置いている、と言っています。 しかし、他のリーダーの動機については疑わしく思うにもかかわらず、大部...

宇宙技術が2050年までのネットゼロ達成に必要な排出ガス削減の6分の1を実現する機会を提供

ロンドン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- インマルサットが委託した独立的調査(グローバントの持続可能ビジネス・スタジオの主要コンサルタントが実施)によれば、衛星技術は既に炭素排出を毎年15億トン(1.5ギガトン)削減しています。これは米国全体の2021年の炭素排出の3分の1近くに相当し[1][2]、5000万台の自動車の廃車までの全排出量に当たります[3]。 ネットゼロを目指す急速な動きの中での宇宙技術の可能性を立証するこの報告は、1) 輸送と物流、2) 農業、林業、その他の土地利用、3) エネルギー・システムという3つの業界セクターに焦点を当てています。これらの業界セクターは、合わせて世界全体の排出量の約60%を占めています[4]。 このような業界で衛星技術を全体的に導入することができれば、現行技術だけを利用する場合でも、現在衛星技術によってもたらされているCO2削減量を4倍近くに増やして年間最大55億トンにすることが可能であることが、グローバントの分析で示唆されています。 この量は、地球の気温の上昇を1.5°C未満に維持するために2030年までに必要...

インマルサットの画期的な報告書により、人々が宇宙に関してよく知らず、心配を抱いていることが明らかに

東京--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 宇宙に対する世界の消費者の考え方に関する最大の代表的調査1 (世界規模の移動体衛星通信の世界的リーダー企業であるインマルサットが発表)によると、世界は宇宙での重要な活動をほとんど意識しておらず、Z世代では宇宙を宇宙人やスター・ウォーズ、イーロン・マスクやジェフ・ベゾスのような大富豪と関連付ける傾向が、その上の世代よりも2倍高くなっています。 報告書「What on Earth is the value of space(宇宙の価値とは一体何なのか)」では、人類が初めて月面を歩いた時に10代だった65歳以上の人々は、Z世代よりも楽観的で希望を持っていることが明らかになりました。この年代の人々は、宇宙を研究や探査、ロケット、衛星と関連付ける傾向が強く、その宇宙についての理解はサイエンスフィクションよりも科学に根差しています。 宇宙探査が「重要」だと感じていると述べたのは、一般市民のわずか4分の1(23パーセント)にとどまりました。ほぼ半数(46パーセント)が宇宙のことを考える時に衛星を、37パーセントが月や火星への探査を...
Back to Newsroom