大阪--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 武田薬品工業株式会社(TSE:4502/NYSE:TAK)(「武田薬品」)は本日、国際製薬技術協会(ISPE)より、2021年の年間優秀施設賞(FOYA)を2部門で受賞したと発表しました。武田薬品の新しい固形製剤包装用製造施設(山口県光市)が、2021年「プロセスインテリジェンス&イノベーション」部門で受賞しました。さらに、高薬理活性医薬品の全生産工程を担う工場(アイルランド、グレンジキャッスル)が「ファシリティー統合」部門で首位を獲得しました。
武田薬品のグローバルマニュファクチャリング&サプライオフィサーであるトーマス・ウォスニフスキーは、次のように述べています。「当社が低分子固形製剤の製造および包装で、2つの賞を受賞したことを光栄に思います。2018年に、ロサンゼルスの血漿分画製剤製造施設がFOYAの2つの賞を受賞し、今回は日本と欧州の2つの施設が『プロセスインテリジェンス&イノベーション』と『ファシリティー統合』の各部門で受賞しました。これは武田薬品がベストインクラスの製造工程とデジタル標準を適用した最先端に絶えず投資していることの具体的な表れです。光およびグレンジキャッスルにおける両プロジェクトは、低分子という薬剤手法も依然として、コストと時間の両面で効率的な方法により、著しい技術的改善が達成可能であることを示しています。」
武田薬品の光工場は、山口県の南に位置しており、当社最大規模の工場の1つです。原薬(API)、製剤、バイオ医薬品などの高度な製造体制を特徴としており、高品質の医薬品を世界に向けて安定的に供給しています。光工場におけるプロジェクトは、医薬品包装工程を新たな業界標準レベルに引き上げるように設計した4階建ての施設です。この施設は、最終工程の箱包装、無人搬送車(AGV)、自動倉庫(ASRS)への格納用ロボットを含め、全工程で高度に自動化された包装設備を特徴としています。さらに、360度カメラと人工知能(AI)を使用したレーザーセンサー付きの自動ラインクリアランスシステム(ALC)を開発・導入し、医薬品包装工程の効率の大幅な改善に役立てています。武田薬品の光工場は、既成の製造プロセスツールおよびカスタム開発した製造プロセスツールを新規に組み合わせて適用することが、優れた結果と高度なプロセス理解をもたらす事例となっています。
アイルランドのグレンジキャッスル工場はダブリン地域に位置し、3つの製造施設で構成されています。ISPEより今回受賞した製造施設は、当社の多発性骨髄腫治療薬の製造に特化したものであり、独立した高度封じ込め装置を有する最先端製造施設です。適切な設計手法と優れた構想・計画の適用が、施設と工程の見事な統合をもたらしました。「オールインワン」施設としての革新的な設計により、原薬から製剤、包装までの全生産工程を同じ建屋で行います。これにより、武田薬品の世界的なオンコロジー製品の1つに対するサプライチェーンが大幅に簡素化され、世界中の患者に制約なく提供できる体制を確保しています。
武田薬品のグローバルエンジニアリング担当ヘッドであるギュンター・バウムガルトナーは、次のように述べています。「設計チームはクラス最高のデジタル技術を導入し、各施設がペーパーレスオートメーション、ロボット工学、拡張現実の最新成果を利用できる環境を確保しました。このデジタルシステムおよび自動化システムの戦略的な活用により、最先端の設備設計が可能となり、当社は業界のフロントランナーの地位を得ました。」
受賞したすべてのプロジェクトの公式セレモニーが、11月にマサチューセッツ州ボストンで開催される今年のISPE年次総会&エキスポで行われる予定です。
ISPEの年間優秀施設賞プログラムについて
2004年に創設された年間優秀施設賞(FOYA)は、新規の革新的技術を活用して製品の品質を向上させ、高品質の医薬品を製造する際のコストを削減し、プロジェクトの達成で前進を見せた最先端のプロジェクトを表彰しています。FOYAプログラムは、薬学研究および製薬の業界に対し、技術や最先端手法の新たな応用法の開発状況を共有しながら、設備の設計・建設・稼働における成果を紹介するためのプラットフォームを提供します。詳細情報についてはhttps://ispe.org/facility-year-awardsをご覧ください。
武田薬品工業株式会社について
武田薬品工業株式会社(TSE: 4502/NYSE: TAK)は、日本に本社を置き、自らの経営の基本精神に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、グローバルな研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。武田薬品は、患者さん、従業員、そして地球に対する約束に従って、人生・生活を変える治療薬を創出し、お届けすることに傾倒しています。研究開発においては、オンコロジー(がん)、希少な遺伝性疾患および血液疾患、ニューロサイエンス(神経精神疾患)、消化器系疾患の4つの疾患領域に重点的に取り組むとともに、血漿分画製剤およびワクチンにも注力しています。武田薬品は、研究開発能力の強化ならびにパートナーシップを推し進め、強固かつ多様なモダリティ(創薬手法)のパイプラインを構築することにより、革新的な医薬品を開発し、人々の人生を豊かにする新たな治療選択肢をお届けします。武田薬品は、約80カ国で、医療関係者の皆さんとともに、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。詳細情報についてはhttps://www.takeda.comをご覧ください。
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