米カリフォルニア州パロアルト--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- メタウェーブ(Metawave™)は、当社の受賞歴があるアナログ・ビームステアリング・レーダー、SPEKTRA™のデモを成功させたと発表しました。SPEKTRAは、今日の市場で最も正確かつインテリジェントな車載レーダーであり、300メートル以上離れた車両と200メートル以上離れた歩行者を最も高い角度分解能で明瞭に検知できます。メタウェーブは現時点で150個以上の特許を申請しており、2019年に最初の特許を取得しました。メタウェーブがCES 2020で実施したSPEKTRAレーダーのデモは、ユーチューブの当社チャネルもしくはwww.metawave.coでご覧いただけます。
SPEKTRAの中心となるのは、メタウェーブの77GHz位相コントローラーのMARCONI™とミリ波集積回路であり、当社の専有的な較正システムと併用することで、±22ºの範囲で0.1ºずつ高精度にステアリングしたビームを送受信できます。SPEKTRAは高い角度分解能を持つため、車両と自転車など、近接した物体を区別できます。アナログ空間の細いビームが、車両の視野角(FoV)にある物体を素早く非常に高精度に検知しつつ、干渉を回避します。SPEKTRAの集中させたビームと小さな断面積により、遠方にある歩行者や路上の危険物などの物体を、あらゆる天候条件下で検知できます。さらに、細いビームと高精度の角度分解能によって、SPEKTRAは交差して走行する車両も追跡でき、従来のレーダーでは困難だった課題に対応しています。
Veoneer向け77GHzレーダー・プラットフォーム担当ディレクターのリッチ・ドーバーは、次のように述べています。「メタウェーブは実質的に、自社の位相コントローラー、アンテナアレイ、較正制御表を使って、フロントエンド・レーダーをパッケージ化しており、トランシーバー・レーダーチップ1個で素晴らしい送受信性能を達成しています。同社がCESで行ったSPEKTRAのデモは、優れた角度精度と解像度で長距離性能を発揮できることを実証しました。」Veoneerは、積極的安全性、自律運転、乗員保護、ブレーキ制御向けに、最新鋭のソフトウエア、ハードウエア、システムを設計、コンパイル、販売しています。
メタウェーブは数カ月以内に、専有的な人工知能(AI)プラットフォームのAWARE™を発表する計画です。このプラットフォームにより、SPEKTRAはリアルタイムで物体の分類とラベル付けを行い、先進運転支援システム(ADAS)のための処理を、より効率的かつ高速に行えるようになります。AWAREの機械学習センサーフュージョン・プラットフォームにより、SPEKTRAは、嵐、暗闇、濃霧の条件下や、車両が高速走行中でも、優れた精度を提供できます。
現代自動車のHyundai CRADLE担当責任者のJohn Suh氏は、次のように語っています。「当社は、メタウェーブがこれまでに達成、実証してきた成果に感銘を受けています。ビームステアリング機能は、新世代の車載レーダーを実現するでしょう。」
SPEKTRAが300メートル以上離れた物体を検知・分類できるのは、車両のFoV全体に非常に狭いビームを集中させる独自の能力を備えているからです。メタウェーブは、従来の周波数変調連続波(FMCW)レーダー・トランシーバー・チップを1個使って、アナログビーム形成信号を実現し、較正フェーズド・アレイとフロントエンド・ソリューションを実証した唯一の車載レーダー会社です。従来のレーダーは、4個もしくはそれ以上のトランシーバー・チップを使用してデジタルビームを形成するか、広範なFoVを「フラッシュ」するため、レンジが限られ、近接した物体を正確に区別することができません。
メタウェーブはSPEKTRAの概念実証評価プログラムに参加するよう、一部の顧客に働きかけています。このプログラムにより、一流の自動車メーカーは高度に自動化された自律運転向けの次世代レーダーを廉価にテストすると同時に、メタウェーブの専門家や最新鋭の研究所を利用できます。レーダー・センサーから生データを抽出する柔軟性を提供するため、顧客は自社のアルゴリズムを実行して、自社のソフトウエアスタックでSPEKTRAデータをシームレスに処理できます。
メタウェーブの最高経営責任者(CEO)で創立者のMaha Achourは、次のように述べています。「当社は驚くほど短期間に、自動車メーカーが必要とする素晴らしいレーダーを実現できました。こうした機能を最初に実証できたことを嬉しく思うと共に、将来のレーダーはアナログビーム形成モードを搭載すると確信しています。CESで大きな話題を呼んだことから、当社が進んだ道は正しかったと、安心しました。当社のチームを誇りに思っています。高度な専門知識と情熱を持ち寄り、毎日仕事に励んでいます。またメタウェーブの胸躍る歴史の中で、当社がここまで到達できたのは、ひとえにお客さま、パートナー、投資家の皆さまのお陰です。」
レーダーは、高度に自動化された自律走行を展開する上で必須のセンサーです。マーケッツ・アンド・マーケッツによれば、世界の車載レーダー市場は2021年までに66億1000万ドルに達する見通しです。レーダーが複雑な運転条件下で正確な速度情報を提供する能力は、自律走行車の導入と成長において不可欠です。
デンソーの北米リサーチ&エンジニア・センターの企業ベンチャー担当ディレクターのTony Cannestra氏は、次のように語っています。「メタウェーブは、高度なレーダーが達成できる性能の立証で驚異的な躍進を遂げています。自動車メーカーとティア1サプライヤーは、長距離での検知・分類ができ、長距離での複数の静止物体の分離が可能で、悪天候下や暗い場所でも優れた性能を発揮できる新種のセンサーを探しています。メタウェーブは、同社のアナログ・ビームステアリング・レーダーがこれを実現できることを証明しました。今後も同社やその他の新興企業と協力し、新技術を前進させて、世界中の道路の安全性を改善したいと思います。」
SPEKTRAは自動車メーカーに、左折支援、死角モニタリング、自動緊急ブレーキ、車間距離制御、交通渋滞パイロット、高速道路パイロット、車線維持支援など、ADAS機能や安全性機能を実現できる能力を提供します。
インフィニオンの自動車革新センター担当責任者のRitesh Tyagi氏は、次のように述べています。「メタウェーブは、アナログ・ビームステアリング技術の革新を実証し続けており、同社の新しい77GHz RFICは、この手法を実現する重要な要素です。インフィニオンは、こうした新しいRFICの開発で協業し、市場で実績ある同社のトランシーバー・ソリューションと併用して、市場で同技術を提供することが楽しみです。」
メタウェーブについて
メタウェーブのSPEKTRA™は、運転が困難な環境下やあらゆる天候下で、近接した物体を区別可能な最初の車載アナログ・ビームステアリング・レーダーで、車両の安全性とスマート性を向上させます。メタウェーブのTURBO™アクティブ・リピーターとECHO™パッシブ・リフレクターは、より高速で効率的な5G展開を実現し、屋内・屋外の何十億人ものユーザーに接続性をもたらします。メタウェーブのプラットフォームはすべて、路上にある物体の分類や、5G展開向けの効果的なネットワーク最適化を行う当社のAIソフトウエアのAWARE™を活用しています。2017年に設立されたメタウェーブはカリフォルニア州パロアルトに本社を置き、カールズバッドとパロアルトに最先端の研究所を有しています。当社サイトwww.metawave.coをご覧いただくか、電子メール(info@metawave.co)でお問い合わせください。当社をツイッター(@metawavecorp)、フェイスブック、リンクトイン、ユーチューブでフォローしてください。
Metawave、Metawaveのロゴ、メタウェーブのすべての製品名は、米国およびその他の国々におけるメタウェーブの商標もしくは登録商標です。本記事で記述している社名、製品名、システム名などは、各社および各組織の登録商標および商標です。
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