ドイツの糖尿病専門病院がEyenukのEyeArt AIアイ・スクリーニング・システム導入後、糖尿病網膜症スクリーニング件数をゼロから数千件に増大

EyeArt® AIスクリーニング・システムは糖尿病患者で専門医への紹介の対象となる糖尿病網膜症を自動的に発見し、患者コンプライアンスを改善して視力を保護

ロサンゼルス--()--(ビジネスワイヤ) -- 人工知能(AI)医療技術・サービスの世界的企業で、AIアイ・スクリーニング(AI Eye Screening™)向け実臨床アプリケーションのリーダー企業のEyenuk Inc.は本日、ドイツへの事業拡張の成果について発表しました。メルゲントハイム糖尿病センターは2018年10月にEyeArt AIアイ・スクリーニング・システムを採用して以来、数千人の糖尿病患者のスクリーニングを実施し、専門医への紹介の対象となる糖尿病網膜症(DR)の症例を約10%発見しています。糖尿病網膜症は労働年齢の成人における失明の主因となっていますが1、同センターは糖尿病網膜症のスクリーニングに人工知能を使用するドイツ初の糖尿病専門病院です。

EyeArt AIアイ・スクリーニング・システムは、これによりすべての医師が院内でリアルタイムのDRスクリーニングを実施し、糖尿病患者の定期受診にて、専門医への紹介の対象となるDRを患っている者を迅速・正確に発見できるようにします。患者の眼底の画像を一度キャプチャーしてEyeArtシステムに送信すれば、DRスクリーニングの結果を60秒以内に確認し、PDFレポートにエクスポートすることができます。EyeArtシステムは、アイケア専門家の負担をなくし、DRスクリーニングよりも視力を保護するための治療に集中できるようにします。

メルゲントハイム糖尿病センターでは、毎年2万人以上の糖尿病患者が糖尿病治療専門家の診療を受けています。EyeArtシステムを採用するまで、患者は院外の眼科医に紹介されていました。このプロセスは患者に過度の負担を強い、多くの場合において患者は必要なスクリーニングを一度も受けることがありませんでした。

メルゲントハイム糖尿病センターの医長でDiabetesDEの創設メンバー・理事のThomas Haak教授(Dr. med.)は、次のように述べています。「EyeArt AIアイ・スクリーニング・システムは、私たちが糖尿病患者の治療を改善するのに役立っています。今では直接院内で、散瞳なしのアイ・スクリーニングを提供し、スクリーニングとその結果のための待ち時間を減らすことができるようになりました。EyeArtシステムの精度と簡便性により、DRを効果的かつ迅速に発見・治療することができます。専門医への紹介の対象となるDRを患っていない患者は1年して再度スクリーニングを受けられるため満足し、紹介の対象となるDRが確認された患者は、静かに進行する網膜症を発見され、失明する前に治療を受けることになるため満足します。」

ドイツでは約750万人が糖尿病を患い2、毎年2500人以上の患者が糖尿病網膜症により失明しています。ドイツのガイドラインではリスクがある患者に対し毎年スクリーニングを受けるよう勧告されていますが、眼科医の不足により困難な場合があります。メルゲントハイム糖尿病センターは、EyeArtシステムを院内に導入することで、糖尿病に伴うこの重篤な合併症の問題に対応しました。同センターは、視力を脅かすこの疾患に関し、今では毎日10~15人の患者のスクリーニングを実施しています。

Eyenukの創設者で最高経営責任者(CEO)のKaushal Solankiは、次のように述べています。「当社は昨年、大きな期待を持ってメルゲントハイム糖尿病センターとの提携を開始しました。バート・メルゲントハイムの地域社会の糖尿病患者に対しEyeArtシステムの採用が及ぼしている影響は実に意義のあるものであり、今ではその期待がこうした影響に変わるのを目の当たりにして大変満足しています。当社は現在、この成功をドイツ中の病院で再現し、世界のあらゆる人々の目をスクリーニングするという当社使命の実現に向けて、さらなる前進を進めています。」

糖尿病網膜症(DR)について

DRは糖尿病の合併症で、眼の奥の光を感じる組織(網膜)の血管損傷が原因です。DRは静かに進行する疾患で、最初は無症状であるか軽度の視力障害をもたらすのみですが、結果的に失明をもたらす場合があります。DRは1型/2型糖尿病の患者なら誰でも発病する可能性があります3。DRは全糖尿病患者の3分の1が発病すると推定され4、労働年齢の成人における失明の主因となっています5

DRスクリーニングはすべての糖尿病患者に推奨されていますが、毎年スクリーニングを受けるのは先進国でも患者の半数未満です1。ドイツでは糖尿病患者の数が眼科医の数を1130対1の割合で凌駕しているため6、拡大する糖尿病集団のDRスクリーニングニーズを満たす上で、アイケア専門家の数がまったく不足しています。毎年のスクリーニングを受けている患者でさえも、眼科医のDRスクリーニング予約で何週間、または何カ月も待たされる場合があります。

EyeArt® AIアイ・スクリーニング・システムについて

EyeArt AIアイ・スクリーニング・システムは、DRの自律的検出を目的としたAI技術として最も広範な検証を受けているもので、世界で50万件以上の受診にて実臨床の性能が試されており、実臨床の場で200万枚以上の画像を収集しています。EyeArtシステムは米国国立衛生研究所(NIH)の資金提供を受けて開発され、英国の国民健康サービス(NHS)によって有効性が検証されています。EyeArtシステムは欧州連合のCEマークおよびカナダ保健省の承認を取得しています。米国でEyeArtシステムは連邦法により用途を研究用に限定されています。

ビデオ:「メルゲントハイム糖尿病センターでの糖尿病網膜症向けEyeArt AIアイ・スクリーニング・システムの詳細」

Eyenuk, Inc.について

Eyenuk, Inc.は人工知能(AI)医療技術・サービスの世界的企業であり、自律的な疾患検出のための実臨床AI Eye Screening™と、リスク評価および疾患監視のためのAI Predictive Biomarkers™の両技術分野におけるリーダー企業です。Eyenukは世界のあらゆる人々の目をスクリーニングし、糖尿病網膜症、緑内障、加齢黄斑変性、脳卒中リスク、心血管リスク、アルツハイマー病を含め、生命や視力を脅かす疾患のタイムリーな診断を保証するという使命を帯びています。

EyeArtはEyenuk, Inc.の登録商標です。

www.eyenuk.com

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1   Prokofyeva E, Zrenner E. Epidemiology of major eye diseases leading to blindness in Europe: a literature review. Ophthalmic Research. 2012;47:171-188. doi: 10.1159/000329603
2

International Diabetes Federation (2017) IDF Diabetes Atlas, 8th edn. http://www.idf.org/diabetesatlas

3 https://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/diabetic-retinopathy/symptoms-causes/syc-20371611
4 Yau JW, Rogers SL, Kawasaki R, et al. Global prevalence and major risk factors of diabetic retinopathy. Diabetes Care. 2012;35:556-64. doi: 10.2337/dc11-1909
5 Prokofyeva E, Zrenner E. Epidemiology of major eye diseases leading to blindness in Europe: a literature review. Ophthalmic Research. 2012;47:171-188. doi: 10.1159/000329603
6 http://www.icoph.org/ophthalmologists-worldwide.html

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