USBプロモーター・グループがUSB4仕様を発表

次世代USBプロトコルのアーキテクチャを定義し、帯域幅を2倍にしてUSB Type-C™より高性能に

米オレゴン州ビーバートン--()--(ビジネスワイヤ) -- USBプロモーター・グループは本日、公表予定のUSB4仕様について発表しました。USBの次世代アーキテクチャをもたらす大規模なアップデートであり、これまでのUSB 3.2やUSB 2.0のアーキテクチャを拡充し、発展させます。USB4アーキテクチャは、インテル コーポレーションが最近提供したThunderbolt™プロトコル仕様に基づいています。これにより、USBの帯域は2倍になり、データとディスプレイの複数のプロトコルを同時に有効化できます。

新たなUSB4アーキテクチャでは、タイプが異なる複数のエンドデバイスが単一の高速リンクを動的に共有する方法が定義されており、タイプとアプリケーションによって最適なデータ転送を行うことができます。USB Type-C™コネクターは、多数のホストデバイスで外部ディスプレイ用ポートとしての役割を担うように進化してきましたので、USB4仕様では、ディスプレイ用のデータフローへの割当量をホスト側で最適に調整できるようにしています。USB4は基本的プロトコルとして新たなものを導入しますが、既存のUSB 3.2、USB 2.0、Thunderbolt 3のホストやデバイスとの互換性も維持されます。実際の接続は、接続されたデバイスの相互の能力に応じて最適に調整されます。

USBプロモーター・グループ議長のBrad Saundersは、このように述べています。「USBの第一の目標は、使いやすく安定したケーブルとコネクターのソリューションを通じてデータ、ディスプレイ、電力を複合的に伝送し、最高のユーザー体験を実現することです。USB4ソリューションは特にバス機能を調整してあり、単一接続上のデータとディスプレイの融合を最適化することでバス機能を強化し、性能をさらに2倍にすることを可能にしています。」

USB4ソリューションの主要特徴:

  • 既存のUSB Type-Cケーブルを使用した2レーン動作と40 Gbps認証ケーブルを使用した最大40 Gbps動作
  • データおよびディスプレイの複数プロトコルにより、バス上の総利用可能帯域を効率的に共有
  • USB 3.2、USB 2.0、Thunderbolt 3との後方互換性

現在50社以上がドラフト仕様の最終段階のレビューに活発に参加しており、USB4仕様は2019年半ばごろに公表できる見込みです。USB4仕様の公表と同時に、USB Type-Cの更新仕様の発表も行われ、USB4のバスディスカバリー、コンフィギュレーション、性能の要件に対応します。

今年後半に予定されているUSBデベロッパーデーズ2019では、詳細な技術トレーニングの場が設けられ、USB4仕様と最新のUSB Type-C、USBパワーデリバリー、その他の興味深い話題が取り上げられます。

この更新はUSB性能ロードマップの一部であり、特に現時点での開発者をターゲットとしたものです。ブランド使用と販促に関するガイドラインは、最終使用が公表された後に設定されます。

インテルのクライアント接続部門ゼネラルマネジャーのJason Ziller氏は、このように述べています。「Thunderboltプロトコル仕様をリリースすることは、現代の単純で最も多用途性の高いポートを誰もが使えるようにするための重要な成果です。USBプロモーター・グループと協力することで、私たちは幅広いデバイスと消費者の体験にわたってイノベーションを起こす可能性を切り拓き、Thunderbolt互換製品の普及を促進していきます。」

マイクロソフトのOSプラットフォーム担当コーポレートバイスプレジデントのRoanne Sones氏は、こう述べています。「USB4の高いスループットと高度な機能により、消費者、企業、インテリジェントエッジの市場において新たなシナリオが可能になり、既存のUSBやThunderbolt 3のデバイスとの互換性も維持されます。私たちは、エコシステムのパートナーとの協力によってUSB4を市場にもたらして利便性を紹介できることに期待を感じています。」

USBプロモーター・グループについて

USBプロモーター・グループはアップル、ヒューレット・パッカードカンパニー、インテル コーポレーション、マイクロソフト コーポレーション、ルネサス エレクトロニクス、STマイクロエレクトロニクス、テキサス・インスツルメンツから成り、USBソリューションにおける機能と性能の向上を求める市場ニーズを満たすUSB仕様ファミリーを一貫して開発しています。さらにUSBプロモーター・グループは、仕様を拡張・適合させるために仕様の追補版(USB Power Delivery、USB Type-C™など)を策定することで、以前にも増して多数のプラットフォームタイプや用途に対応させ、USB技術の採用がユビキタス性を向上させ、より充実したユーザー体験を提供する上で役立つようにしています。

USB-IFについて

非営利団体のUSBインプリメンターズ・フォーラムは、USB仕様で定義されたUSB技術の向上と導入に関する支援組織およびフォーラムとして設立されました。USB-IFは、そのロゴやコンプライアンスプログラムを通じて、高品質の互換性のあるUSBデバイスの開発を促進し、USBのメリットや準拠テストに合格した製品の品質の周知に努めています。製品および技術に関する最新記事など、詳細についてはUSB-IFのウェブサイトwww.usb.orgをご覧ください。

USB Type-C™およびUSB-C™は、USBインプリメンターズ・フォーラムの商標です。Thunderbolt™は、インテル コーポレーションの商標です。

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

Contacts

Brad Saunders
USB Promoter Group
+1 503-264-0817
brad.saunders@intel.com

Joe Balich
USB-IF PR
+1 503-619-4113
press@usb.org

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