スイス・ヌーシャテル--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- マシモ(NASDAQ: MASI)は本日、カナダ麻酔学会誌(Canadian Journal of Anesthesiology)に最近掲載された4件の症例から成るケースシリーズ研究の結果を発表しました。この研究でモントリオール大学の研究者らは、Masimo SedLine®脳機能モニタリングとO3®リージョナルオキシメトリーの併用が、心臓手術中における脳酸素飽和度低下の認識・管理に役立つことを発見しました。
Etienne Couture、Alain Deschamps、André Denaultの各ドクターらは、Masimo O3近赤外線分光法(NIRS)に基づいて先に開発された臨床管理アルゴリズムに、Masimo SedLineの脳波記録(EEG)信号処理パラメーターである患者状態指標(PSi)を使用した処理済みEEG信号(pEEG)を追加することで、脳酸素飽和度低下エピソードを管理するための指針を提供する上で役立つと仮定しました。本ケースシリーズ研究で各ドクターは、これら計測手法の組み合わせが、心臓手術を受ける4人の患者の臨床管理に与えた影響を説明しています。次に研究者らはNIRSとpEEGにおける変化、また密度スペクトル配列(DSA)やスペクトルエッジ周波数(SEF)など、SedLine経由で利用可能な関連モニタリングデータにおける変化のさまざまな組み合わせに基づき、酸素飽和度低下の考えられる原因を示す一連のシナリオについて、全体像を示しています。考えられる原因には脳血流の変化、脳低灌流、心原生ショック、低酸素血症、麻酔状態の変化、異常高熱、脳卒中が含まれます。4つの症例で、酸素飽和度低下エピソードの考えられる原因について詳細な知見が拡大したことで、手術中における医師の対応法の指針として役立ちました。
研究者らは次のように結論付けています。「NIRSとpEEGの両者を組み合わせることで、脳酸素飽和度低下の病因につき、微妙な差異をはるかによく理解することが可能になります。両計測手法を組み合わせた場合の方がそれぞれを単独の場合より予測能力が高まるか否かに関し、さらなる研究が必要です。どの脳酸素飽和度低下も、1つとして同じものはありません。」
Dr. Denault は次のように述べています。「NIRSとpEEGを組み合わせることで、脳酸素飽和度低下の意味をより良く把握することができ、また特にMasimo O3とSedLineを使用してそれらの測定値を得ることには、数多くの利点がありました。DSAやSEFなど、Masimo SedLineで利用可能な他の脳機能モニタリングパラメーターも、私たちのプロトコルで重要な役割を果たし、さらなる詳細知見を得る上で役立ちます。また、おそらく最も重要な点として、SedLineとO3の両方が同時に同じMasimo Root®モニタリングハブ上で使用できるため、両データを見て解釈するのが容易となり、従って手術中に酸素飽和度低下に対応するためのプロトコルとワークフローの使用が簡素化されます。」
Masimo O3は現在、脳以外の身体部分への使用は適応となっていません。
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マシモについて
マシモ(NASDAQ: MASI)は革新的な非侵襲的モニタリング技術における世界的リーダー企業です。当社の使命は、患者ケアの転帰を改善し、コストを削減することです。1995年、当社はMasimo SET® Measure-through Motion and Low Perfusion™(体動時・低灌流時モニタリング可能)パルスオキシメトリーを発表しました。Masimo SET®は他のパルスオキシメトリー技術より性能面で優れていることが100件を超える独立した客観的研究で示されています2。Masimo SET®は医師が新生児における重度の未熟児網膜症を減らし3、新生児におけるCCHDスクリーニング値を改善し4、また術後の病棟におけるマシモ・ペイシェント・セーフティーネット(Masimo Patient SafetyNet™)での連続的モニタリングで使用した場合、救急対応の実動とコストを削減する5-7ことが示されています。Masimo SET®は世界各国の主要な病院やその他の医療現場で推定1億人以上の患者に使用されており8、USニューズ&ワールド・レポート誌の2018-19年全米優良病院ランキング9に掲載された上位10病院中の9病院で最重要のパルスオキシメトリーとなっています。2005年、マシモはrainbow® Pulse CO-Oximetry技術を発表し、それまで侵襲的な手段でのみ可能であった血液成分モニタリングを非侵襲的、連続的なものとすることを可能にしました。測定できるのは、SpO2、脈拍数、灌流指標(Pi)に加え、トータルヘモグロビン濃度(SpHb®)、酸素含量(SpOC™)、カルボキシヘモグロビン濃度(SpCO®)、メトヘモグロビン濃度(SpMet®)、脈波変動指標(PVi®)、さらに最近では予備酸素摂量指数(ORi™)です。2014年、マシモはマシモ・オープン・コネクト(Masimo Open Connect®、MOC-9®)インターフェースを装備した直感的な患者モニタリング・コネクティビティ・プラットフォームRoot®を導入し、他社が新たな特性や測定機能でRootを強化できるようにしました。またマシモはウエアラブル患者モニターRadius-7™、スマートフォン向けパルスオキシメーターiSpO2®、フィンガーチップパルスオキシメーターMightySat™などの製品でmHealth(モバイルヘルス)におけるリーダーの役割を積極的に果たしています。マシモと当社製品の追加情報については、www.masimo.comをご覧ください。マシモの製品に関して発表済みの臨床研究の結果はhttp://www.masimo.com/evidence/featured-studies/feature/でご覧いただけます。
ORiはFDA 510(k)承認を取得しておらず、米国では販売されていません。Patient SafetyNetの商標の使用は、ユニバーシティ・ヘルスシステム・コンソーシアムからのライセンスに基づいています。
References
1. | Couture EJ, Deschamps A, and Denault AY. Patient management algorithm combining processed electroencephalographic monitoring with cerebral and somatic near-infrared spectroscopy: a case series. Can J Anesth. 2019. https://doi.org/10.1007/s12630-019-01305-y. | ||
2. |
Published clinical studies on pulse oximetry and the benefits of
Masimo SET® can be found on our website at
http://www.masimo.com. Comparative studies include independent and objective studies which are comprised of abstracts presented at scientific meetings and peer-reviewed journal articles |
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3. | Castillo A et al. Prevention of Retinopathy of Prematurity in Preterm Infants through Changes in Clinical Practice and SpO2 Technology. Acta Paediatr. 2011 Feb;100(2):188-92. | ||
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6. | Taenzer A et al. Postoperative Monitoring – The Dartmouth Experience. Anesthesia Patient Safety Foundation Newsletter. Spring-Summer 2012. | ||
7. | McGrath SP et al. Surveillance Monitoring Management for General Care Units: Strategy, Design, and Implementation. The Joint Commission Journal on Quality and Patient Safety. 2016 Jul;42(7):293-302. | ||
8. | 推定値:マシモの社内資料 | ||
9. | http://health.usnews.com/health-care/best-hospitals/articles/best-hospitals-honor-roll-and-overview. |
将来見通しに関する記述
本プレスリリースは、1995年民事証券訴訟改革法との関連で、1933年証券法第27A条および1934年証券取引所法第21E条で規定された将来見通しに関する記述を含みます。これらの将来見通しに関する記述には、特にMasimo SedLine®、O3®の潜在的有効性などに関する記述が含まれています。これらの将来見通しに関する記述は、当社に影響を及ぼす将来の出来事についての現時点での予測に基づいており、リスクおよび不確実性に左右され、これらのすべてが予測困難で、これらのすべてが当社のコントロールを超えており、種々のリスク要因の結果として、将来見通しに関する記述で表明された内容とは不利な形で著しく異なる結果が生じる場合の原因となり得るものです。これらのリスク要因には、臨床結果の再現性に関する当社の仮定に関連するリスク、Masimo SedLine、O3を含むマシモ独自の非侵襲的測定技術が良好な臨床結果と患者安全性に貢献するという当社見解に関連するリスク、マシモの非侵襲的医療技術のブレイクスルーがコスト効率に優れたソリューションと独自のメリットを提供するとの当社見解に関連するリスクに加え、米国証券取引委員会(SEC)に提出した当社の最新報告書のセクション「リスク要因(Risk Factors)」で指摘したその他の要因が含まれますが、これらの要因に限定されません。これらの報告書はSECのウェブサイト(www.sec.gov)から無料で入手できます。当社は将来見通しに関する記述に反映された予測が合理的であると考えるものの、当社はこれらの予測が正しいと判明するかどうか判断できません。本プレスリリースに含まれる将来見通しに関する記述はすべて、全体として前記の注意書きによる明示的条件の下に成立するものです。読者の皆さまは、本日の時点についてのみ言及しているこれら将来見通しに関する記述に過度の信頼を寄せないようお願いします。当社はこれらの記述または当社がSECに提出した直近の報告書に含まれる「リスク要因」について、新規の情報、将来の出来事、その他の結果に関係なく、適用される証券法で求められる場合を除き、更新・修正・説明する義務を何ら負いません。
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