デンマーク建築センター:デイライト賞の授賞式で日本人建築家の三分一博志氏と米国人研究者のグレッグ・ワード氏を日照に重点を置いた建築と製品により表彰

日本人建築家の三分一博志氏と米国人研究者のグレッグ・ワード氏は、日照に重点を置いた建築と製品により、デイライト賞の授賞式で表彰されました。(写真:Alain Herzog)

コペンハーゲン--()--9月27日、スイスのロレックス・ラーニング・センターで2018年デイライト賞の授賞式が行われました。かつてデイライト賞を受賞したSANAAの設計による美しい彫刻のようなこの建物は、受賞者を称える世界の建築家、研究者、建築業界の代表者の熱気に包まれました。建築家の三分一博志氏と研究者のグレッグ・ワード氏の2人が、その先駆的な仕事と日照に対する注力によって2018年デイライト賞の受賞者となり、2人には賞金10万ユーロが授与されました。

ヴィラム財団、ヴィルクス財団、ヴィルクス基金の3つの慈善財団が贈る当賞は、人間の健康、幸福、環境に利益をもたらす日照に重点を置いた建築や日照に関する研究の分野において顕著な働きを示した実務者を表彰するために設立され、1980年に第1回の賞が贈られました。2018年以前の受賞者にはヨーン・ウツソン氏(デンマーク)、ラカトン&ヴァッサル(フランス)、ジェームズ・カーペンター氏(米国)、マリリン・アンダーセン氏(スイス)、スティーヴン・ホール氏(米国)が含まれます。

自然の力を取り入れた建築

三分一博志氏は、自然と建築の関係を均衡させる氏の技量により表彰されました。エアー・ハウスや直島ホールを含む三分一氏の建築においては地球、風、空気、水、太陽の動きが重要な役割を演じています。

三分一博志氏は、次のように述べています。

「風向きの変わり方や日照の強さはその土地に影響を与えます。こうした要素の丹念な観察を通じて、それぞれの場所でどのような建築が本当に必要とされるかを理解することができます。太陽の光を称えるデイライト賞の受賞者に選ばれたことを光栄に思います。」

革新的なソフトウェアの開発者

グレッグ・ワード氏は革新的なシミュレーション・プログラム「Radiance」の開発者です。Radianceは、建築、製品デザイン、熱シミュレーション、健康影響など、さまざまな分野で応用されています。また宇宙の苛烈な日照条件下で作業する宇宙飛行士の訓練サポートなど、特殊な状況でも用いられています。

グレッグ・ワード氏は、次のように述べています。

「私の関心は常に、純粋な学術的探究とは対極にある実用的に動作するシステムに注がれてきました。私にとって今回の受賞は、自身の仕事をはるかに超えた範囲が認められたことを示す重要な意味を持ちます。この賞は、昼光予測や構築環境への日照の取り込みに対するコミュニティー全体の注力を認めるものだと思っています。」

デイライト賞について

デイライト賞はヴィラム財団、ヴィルクス財団、ヴィルクス基金の3つの慈善財団が授与する賞です。理論と実践の相互関係に特別な重点を置く当賞は、ヴィルクス・ルーフ・ウィンドウを発明したヴィラム・カン・ラスムッセンにより創設されました。

詳細については、www.thedaylightaward.comをご覧ください。

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