東京--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 株式会社東芝 セミコンダクター&ストレージ社は、スマートフォンやタブレット向けに、8メガピクセル裏面照射型(BSI) CMOSイメージセンサ「T4KA3」を製品化し、本日から量産出荷を開始します。
新製品は、電源回路の省電力化を実現する新設計技術により、当社従来製品注1に比べ消費電力を54%低減しました。さらに、8メガピクセルサイズで世界最小クラス注2のチップサイズを実現しています。これにより6.5mm角の固定焦点カメラモジュールが実現でき、フロントカメラ向けとしても適しています。加えて、MIPI®注3 2Laneで8メガピクセルフル解像度の30フレーム出力が可能です。
従来、高速で動画を撮影すると1フレームあたりの露光時間が短くなるため、高画質で高速に撮影することは困難でした。しかし、本製品は、画像の明るさを最大4倍に高める「ブライトモード」を搭載しており、明るく高画質なハイビジョン動画を毎秒240フレーム相当で撮影することができます。本製品をスマートフォンやタブレットに使用することにより、スポーツなどの動きのある動画のスロー画像を高画質で見ることが可能になります。
また、本製品は8KbitのOTPを搭載し、これにレンズシェーディング補正データを2条件分書き込むことが可能で、シーンに応じて1コマンドでレンズシェーディング補正データを切替えることができます。
当社は、当CMOSイメージセンサの市場投入により、スマートフォンやタブレットの動画撮影機能(「ブライトモード」搭載)の多様化に貢献します。また、発熱低減(低消費電力化)、部品点数削減(MIPI® 2Lane化)、小型カメラモジュール実現(チップサイズ縮小)等、小型化を目指した設計に貢献します。
応用機器
スマートフォン、タブレット
新製品の主な特長
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電源回路の省電力化により消費電力を54%削減(従来当社比)
・ 世界最小クラスのチップサイズを実現
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毎秒240フレーム相当のハイビジョン動画撮影が可能
・ 画像の明るさを最大4倍に高める「ブライトモード」を搭載
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MIPI® 2Laneで8メガピクセルフル解像度出力30フレームを出力可能
新製品の主な仕様 |
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品番 | T4KA3 | |
最大出力画素数 | 8メガピクセル | |
光学フォーマット | 1/4インチ | |
画素ピッチ | 1.12マイクロメートル / 裏面照射型 | |
参考モジュールサイズ(縦×横) |
8.5 mm x 8.5 mm(オートフォーカスタイプ)
6.5 mm x 6.5 mm(固定焦点タイプ) |
出力可能フレームレート(最大) |
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出力モード
(出力画素数) |
通常モード
(プログレッシブ出力) |
ブライトモード
(インターレース出力) |
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8M (3280 x 2464)
※ MIPIⓇ4Lane/2Laneで出力可 |
30 fps | - | ||
Full-HD (Crop:1920 x 1080) | 60 fps | - | ||
HD (Crop&binning:1280 x 720) | 120 fps | 240 fps | ||
WVGA (Crop&binning:800 x 480) | 200 fps | - | ||
注1:当社従来品「T4K35」との比較
注2:2015年2月26日現在、当社調べ。
注3:MIPI:MIPIはMIPI
Alliance, Inc.の登録商標です。
製品のさらに詳しい仕様については下記ページをご覧ください。
http://toshiba.semicon-storage.com/info/lookup.jsp?pid=T4KA3®ion=jp&lang=ja
お客様からの製品に関するお問い合わせ先:
イメージセンサ営業推進部 Tel:03-3457-3370
http://toshiba.semicon-storage.com/jp/contact.html
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