カリフォルニア州サンノゼ発--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 高効率、高耐圧電力変換用 IC で業界をリードする Power Integrations (Nasdaq:POWI) は本日、CV/CC 一次側制御 (PSR) スイッチング電源用 ICのLinkSwitch™-4 ファミリーを発表しました。LinkSwitch-4 ファミリーは、バイポーラ トランジスタ スイッチ (BJT) のための高度な適応型エミッタ スイッチ ドライブ スキームを採用しています。電力変換効率が大幅に向上し、二次ブレークダウンを原因とする信頼性に関する懸念が解消されます。充電器及びアダプタ用のこの新しいデバイス ファミリーは、2016 年 1 月に新しく発効する米国エネルギー省 (DoE) と欧州行動規範 (CoC) の厳しい効率規制の要求を満たす製品です。DoE-6 と呼ばれるこの新たな DoE 規制では、充電器の USB ケーブル端で効率適合性測定を行うことが要求されています。LinkSwitch-4 は、1.5 A 及び 2 A の高電流スマートフォン充電器でも二次側にシンプルなショットキー ダイオードを使用しながら、要件を超える性能を実現しています。
LinkSwitch-4 IC には擬似共振スイッチング回路に基づくマルチモードの PWM/PFM コントローラが組み込まれ、効率が最大になっており、無負荷時 30 mW 未満を実現するとともに高速過渡応答が維持されます。最大 65 kHz の高い動作周波数によってトランスの小型化を図り、最小ピーク電流を固定することで負荷過渡応答が改善されています。これらのデバイスにより、トランスのインダクタンス公差、入力電圧変動、ケーブルの電圧降下、外付け部品の温度変動など、さまざまな要因が補正されます。独自のトリミング技術により、高精度な IC パラメータ補償が実現しています。
Power Integrations の製品開発担当副社長の Mike Matthews は、次のようにコメントしています。「LinkSwitch-4 コントローラの適応型エミッタ スイッチ ドライブ スキームは、スイッチの性能を大幅に向上させ、従来の BJT や MOSFET スイッチング電源では得られない高い効率を実現します。この手法によって BJT に伴う二次ブレークダウンが解消され、また電流増幅率の変動に対する影響も軽減されるため、低コストの BJT を使用することが可能になります。適応型エミッタ スイッチ ドライブ技術によって、BJT スイッチング特性が最適化され、設計と製造の段階で BJT トランジスタを柔軟に選択できるようになるだけでなく、BJT ベースのソリューションの信頼性も劇的に向上します」
携帯電話、コードレス電話、PDA、MP3 などのポータブル オーディオ機器、アダプタなどの充電器に最適な LinkSwitch-4 IC は、SOT-23-6 及び SO-8 パッケージで発売されます。デバイスの 10,000 個ロット時の単価は 0.16 ~ 0.25 米ドルです。データシートは、Power Integrations ウェブサイトの http://ac-dc.power.com/ja/products/linkswitch-family/linkswitch-4 からダウンロードできます。
Power Integrations について
Power Integrations, Inc. は、高耐圧電力変換用半導体技術の革新的企業です。Power Integrations の製品は、クリーン電源エコシステムに欠かせないキー コンポーネントになっており、再生可能エネルギー生成を可能にするとともに、ミリワットからメガワットに及ぶ用途で効率的な電力伝送と消費を実現します。詳細は、www.power.com をご覧ください。
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