マサチューセッツ州ウォルサム--(BUSINESS WIRE)--高温用熱電発電機（TEG）ソリューション市場のマーケットリーダーであるGMZ Energyは今日、自動車の廃熱回収用に設計された1,000W TEGの実証試験の成功を発表しました。今回の発表は、GMZの2014年6月の200WディーゼルTEG実証実験に続くものです。同社は、5台の200W TEGを、燃料効率を高め、より低いコストを実現すべく排気の廃熱を電気エネルギーへと直接転換する単一の1,000Wディーゼルエンジンソリューションに統合しました。
GMZのTEGは、試験期間の動作において1度の低下もなく1,000Wを超す常時出力の実証実験を行いました。車両動作のシミュレートを行うため、エンジンテスト用テストセル内にて15リットルのV8ディーゼルエンジンの排気にユニットを直接接続して試験を実施。 約80リットル（2.8立方フィート）において、GMZのTEGは、TARDECプログラムが要求する仕様サイズの3分の1以下となっています。
今回の実証実験でGMZは、米国陸軍戦車車両研究開発技術センター（TARDEC）が出資し、米国エネルギー省（DOE）の管理のもとで進められている、150万ドル規模の車両効率研究計画における次なる段階へ到達することに成功しました。戦闘地での燃料費には1ガロン当たり40ドル～800ドルの幅があり、米軍は物理的な頑丈さと長寿命を備えつつ、その個体設計によりメンテナンスも不要という熱電技術へと特に高い関心を示しています。
GMZの特許を取得したハーフホイスラー素材は、他に類を見ないほど軍事用途に適合しています。1000W TEGは、GMZの特許を取得したナノ構造アプローチによる強化された機械的完全性と高温安定性が特徴です。またGMZのTEGは、静音発電、エンジン音の低減および熱構造の削減を可能にします。
GMZのCEOであるCheryl A. Diuguid氏は次のように述べています。「GMZの1,000W TEGソリューションの実証実験の成功により、当プログラムをブラッドリー戦闘車での試験という次段階に進めることができ、大変嬉しく思います。このTEGは、米軍用の費用節約と静音発電の機能性に加え、ほとんどのガソリンおよびディーゼルエンジンの燃料効率を向上させることが可能です。当社の低コストTEG技術を長距離トラック輸送、重機、軽量自動車など、商業市場に幅広く導入していくことを楽しみにしています。」
TARDECのTEGには、GMZのTG8-1.0熱電モジュールが組み込まれています。このモジュールは、最高600°Cの加熱面温度で常時稼働でき、出力密度が1ワット/cm²を超える、初の商用モジュールです。同社は、現在、これらのモジュールのサンプル量を世界各国の大規模OEMへと販売しています。
GMZ Energyについて
GMZ Energyは、廃熱を電気へと直接転換する高温用熱電発電機（TEG）ソリューションの市場をリードする企業です。同社は、複数のアプリケーションにおける性能と効率を高めることにより、コスト低減をはかるべく熱電素材の製造に所有する特許プロセスを利用しています。GMZは、世界各国のOEMと協力し、電化製品、乗用車、ディーゼル発電機、発電所、産業廃熱回収のためのTEGモジュールの開発を行っています。2006年設立、マサチューセッツ州ウォルサムに本社を置くGMZは、国際的に開発された幅広い特許製品を有しています。同社の主な投資企業には、Kleiner Perkins Caufield & Byers、BP Alternative Energy、I2BF、Mitsui Global Investment、Energy Technology Ventures（General Electric、NRG Energy、ConocoPhillipsによるジョイントベンチャー）が含まれます。より詳しい情報は：www.gmzenergy.comへアクセスしてください。
