京大、電通大、神戸デジタル・ラボ研究開発チーム、当事者にとっての未来価値を予測する関係性メトリック技術をCEATEC 2013で出展

京大、電通大、神戸デジタル・ラボ 研究開発チームが研究開発している「関係性メトリックによる新世代ネットワーク」のビジョン (画像:ビジネスワイヤ)

CEATEC JAPAN 2013

京都--()--(ビジネスワイヤ) -- 国立大学法人 京都大学大学院(情報学研究科 新熊亮一准教授) 、国立大学法人 電気通信大学大学院(情報システム学研究科 笠井裕之准教授)、株式会社 神戸デジタル・ラボ (先端技術開発事業部長 山口和泰)は、人/場所/物の間の適切な「距離感」に応じたサービス・資源制御を実現することを目的とした「関係性メトリックに基づく新世代ネットワークアプリケーション」の共同研究を実施しています。本研究開発成果は、独立行政法人 情報通信研究機構の委託研究「新世代ネットワークを支えるネットワーク仮想化基盤技術の研究開発(2011年9月~2015年3月)」によるものです。

CEATEC 2013では、「モバイル環境の行動履歴」と「ソーシャルな関係」によって構築される潜在的な「関係性メトリック」を利用した情報配信アプリケーションと、アプリケーション内でモデル化された関係性を可視化するアプリケーションをご紹介します。

■技術開発の背景

従来のインターネットは、物理的に遠いクライアント間でできるだけ低遅延、高品質な通信を実現することを基本指針としていました。しかし、社会における人/場所/物の間には、場所や距離の違いによる人や物などへの関心度の高低や、価値観の変化といった「適切な距離感」が存在します。我々はこの適切な距離感を「関係性メトリック」と定義しました。そして我々は、「関係性メトリック」を利用して、人/場所/物の間の潜在的な関係性を、移動履歴、地理的関係といった物理情報と閲覧履歴やSNS上の繋がりといったオンライン情報からのモデル化により、人/場所/物の間の距離感を定量化し、未来価値を予測する技術を開発しました。

■展望

「関係性メトリック」は、従来の統計的分析や自然言語処理とは全く異なる概念により、移動履歴や閲覧履歴などの大量のライフログデータからモノの未来価値を予測する事ができます。「関係性メトリック」を利用して、当事者が意識していない潜在的な繋がりを評価することで、当事者の人/場所/物への関心度を予測し、そこにサービス等を割り当てることができるようになります。本技術によって、個人とその状況に応じたレコメンド、個人の行動を先読みしたコンテンツ配信などのサービス化が期待されます。

Contacts

お問い合わせ先
(日本語対応)
神戸デジタル・ラボ 先端技術開発事業部
山口和泰
078-327-2278
k-yamaguchi@kdl.co.jp
または
(英語対応)
Graduate School of Informatics, Kyoto University
Ryoichi Shinkuma
+81-75-753-3556
shinkuma@i.kyoto-u.ac.jp

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(日本語対応)
神戸デジタル・ラボ 先端技術開発事業部
山口和泰
078-327-2278
k-yamaguchi@kdl.co.jp
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Graduate School of Informatics, Kyoto University
Ryoichi Shinkuma
+81-75-753-3556
shinkuma@i.kyoto-u.ac.jp