福岡--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- HD-PLCアライアンスは、同アライアンスが推進する電力線通信方式「HD-PLC」が、このたび、米国政府の スマートグリッドのガイドライン規格(NIST SGIP Catalog Standards)に認定された、と発表しました。
現在、米国では、国立標準研究所(NIST: National Institute of Standards and
Technology)が、SGIP(Smart Grid Interoperability
Panel)と呼ばれる専門委員会を組織し、民間企業と共にIT技術とエネルギー技術が融合する スマートグリッド技術の基盤整備を行っています。
SGIPは、既存の様々な規格をカタログ標準として認定し、更に、優先度の高い技術的課題について、優先
行動計画として解決方法を審議し、勧告化を行っています。
今回のPLCに関するガイドラインについては、HD-PLCアライアンスが推進し認証を行っているIEEE
1901をカタログ標準に加え、会員企業とともに推進した「異なるPLC方式間の共存技術」を実装し、かつ常に有効動作させることを必須要件として勧告化した
NIST IR 7862
も併せて認定されました。これにより、同じ電力線上で動作するPLCを搭載したエネルギー管理システムやコンシューマ機器が、互いに妨害しあうことなく、
安全に通信を行うことが可能となります。
この発表に対し、HD-PLCアライアンス相談役で、パナソニック株式会社の津賀一宏 代表取締役社長は次のように述べています。「当社が開発した『HD-PLC』技術が、IEEE標準規格として、米国スマートグリッド規格に認定され世界各国への普及が進みつつあることは喜ばしいことです。当社は、革新的な『エコ&スマートソリューション』の実現に向け、『HD-PLC』の活用を図ってまいります。」
「HD-PLC」方式が準拠するIEEE
1901規格は、日本国内においては、スマートコミュニティ・アライアンス(JSCA)のTTCが策定したTTC技術レポート(TR-1043)に、ホームネットワークの通信インターフェイスであるECHONET
Lite通信方式として「HD-PLC」を含むIEEE 1901が採用されています。
また、中国においても、昨年末、中国の標準規格団体IGRSと連携し推進したHD-PLCと完全互換のIGRS-PLC
IF規格が中国国家標準として承認されました。更に、「HD-PLCアライアンスは、欧州の新しい
PLCのEMC規格EN50561‐1に業界に先駆けて対応するなど、業界を牽引するアライアンスとして、機器
認証に加え、国際規格への対応、他の技術との共存などを積極的に推進してまいります。」と、HD-PLC アライアンスの標準化議長でIEEE標準化機構
理事のJean-Philippe Faure氏は述べています。
HD-PLCアライアンスは、今後も「PLCによるグリーン・ユービキタス・ソリューション」のスローガンの下、 世界のスマート通信インフラの実現を目指し、普及推進に努めてまいります。