米マサチューセッツ州ウォルサム--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- インターバルゼロは本日、Microsoft Windowsをリアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)に変革するハードリアルタイムソフトウエアとして初の64ビットバージョンとなるRTX64 2013のリリースを発表しました。
Windowsの能力を拡張してハードリアルタイム機能を実現できるようにするRTX64リアルタイムサブシステムは、リアルタイムプロセッサーを1個から63個まで拡張でき、リアルタイムプロセッサー容量はインターバルゼロの最新32ビット製品であるRTX 2012の2倍以上になります。インターバルゼロは、RTX64の開発を加速させながら、RTXの開発を継続していくと発表しました。
RTX64は対称型マルチプロセッシング対応スケジューラーを装備しています。このスケジューラーは、優先度重視方式および先取り方式の両アルゴリズムを活用して、極めて重要なスレッドのコンテキストスイッチを確保するものです。優先度が高い方のスレッドへの明け渡しは、サブマイクロ秒の時間で実行されます。インターバルゼロは、ウェブサイトにRTX 64情報のビデオシリーズを追加しました。
インターバルゼロ最高経営責任者(CEO)のジェフリー・ヒバートは、次のように語っています。「今回の製品リリースは重要で、非常にうれしく思います。当社エンジニアリングチームの2年間にわたる多大な開発努力の総決算が今回のリリースであり、最も重要なのは、RTX64がWindowsオペレーティングシステムで唯一、真にネイティブの64ビット拡張だということです。」
「特にマイクロソフトの64ビット版Windowsオペレーティングシステムと適合させるために一から構築されました。さらに、Windows ProとWindows Embedded Standardの両方の実装で求められるライセンス要件をすべて満たしています。ベータ版を試したお客さまから性能が顕著に向上しているという報告をいただいたことに大変勇気づけられており、より多くのアドレス指定可能メモリーに直接アクセスできるようにする開発事業に気を強くしています。こうしたアクセス性能は今日の高品位製品において求められる要素です。」
SMP対応RTX64は、x86およびx64のマルチコア・マルチプロセッサー、Windowsオペレーティングシステム、リアルタイムイーサネット機能で構成されるインターバルゼロRTOSプラットフォームの重要コンポーネントで、DSPなどのリアルタイムハードウエアの性能を凌ぎ、確定論的機能ないしハードリアルタイム機能を必要とするシステムの開発コストを削減します。
ヒバートCEOは、WindowsプロセスとRTX64 RTOSプロセスの間のメモリー共有モデルは高い拡張性を実現することに加え、さらに重要なこととして、アプリケーション全体をマルチOSスタック上ではなくシングルOSインスタンスで開発できるという理由により、開発とデバッグを容易にしていると指摘しました。
競合する手法では、冗長データと冗長レプリケーションを確保しながら実装する必要がある面倒なプロセス間通信フレームワークが必要です。ヒバートCEOは、次のように述べています。「その結果、予測不可能な遅延が生じます。RTX64ではすべてのコアの共有メモリーと軽量のプロセス間通信への直接アクセスが可能で、最適な確定論的機能を提供し、デバッガーが開発者によるこうしたメリットの活用を手助けします。」
2012年、インターバルゼロは垂直統合したRTOSプラットフォームによって当社ソリューションの幅を広げる戦略について概要を公表しました。RTOSプラットフォームは、信頼できる実証済みの技術と革新的な新技術を組み合わせて、高精度・高性能アプリケーション用にハードリアルタイム機能や確定論的機能を必要とする市場において、コストと性能で画期的な前進をもたらします。ヒバートCEOは、RTX64のリリースがこの現行事業の一環であると述べています。
インターバルゼロはマイクロソフトのエンベデッド・ゴールド・パートナーで、2012、2011、2010、2009年には世界首位のWindowsエンベデッド・パートナーとして認められています。当社はまた、インテル・エンベデッド・アライアンスのメンバーで、インテルのウェブサイトにはRTXがデジタル信号処理にもたらす価値が紹介されています。
本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。