福岡--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- HD-PLCアライアンスは、会員企業の株式会社アイ・オー・データ機器が、国際標準規格IEEE 1901
に準拠した世界初の第3世代「HD-PLC 」アダプタ(コンセントLAN)を国内市場に向けて8月29日に発売開始したことを発表しました。
この商品は、会員企業のミツミ電機株式会社が、昨年10月にIEEE
1901準拠LSIを搭載した組み込みモジュールに続くHD-PLCアライアンス企業としては、第2弾目の商品化であり、IEEE
1901準拠のアダプタとしては世界初の発売となります。
今回の商品化により、現在一般家庭向けホームネットワークニーズへの対応として、従来に比べて、更なる通信速度の高速化(240Mbps)、通信安定性、および飛躍的な低消費電力化などにより、これまで以上に快適で簡単接続、環境にやさしいネットワーク構築が可能となります。
この度、「HD-PLC」アダプタを発売した株式会社アイ・オー・データ機器 執行役員 技術部部長 平林 朗氏は、次のように述べています。「私共は、第1世代「HD-PLC」から商品化を行い、今回、世界初!のIEEE 1901国際標準規格に対応した第3世代「HD-PLC」アダプタにより通信速度及び通信安定性が、格段に向上したことで、これまで以上に快適で簡単に家庭内ネットワーク構築への貢献が出来るものと期待しています。」
また、HD-PLCアライアンスLSI開発企業各社においては、今年2月には、川崎マイクロエレクトロニクス社がアナログフロントエンドを内蔵した世界初のIEEE 1901準拠の「HD-PLC」LSIの商品化を発表しました。海外では、スイスのACN社(Advanced Communication Networks SA)が、屋外アクセス用途向けの「HD-PLC」LSIの開発を行っています。更に、台湾のアルチップ・テクノロジーズ社が、同社の顧客向けにターンキー・ソルーションとして「HD-PLC」の開発に着手するなど、国内外のIEEE 1901に準拠した「HD-PLC」方式のLSI開発も活発化してきています。
HD-PLCアライアンス会長の荒巻道昌氏は、次のように述べています。「我々は、IEEE
1901準拠のPLC商品の認証と普及促進活動を行っています。この度、アライアンスメンバー企業より、IEEE
1901の認証試験に合格した世界初のアダプタ商品が発売されることを心より歓迎します。今年3月には、AV家電に採用されているDLNA規格においてもIEEE
1901準拠の「HD-PLC」が、通信方式として標準採用されたこともあり、これまで以上に家庭内AVネットワーク家電への「HD-PLC」の活用の広がりが期待されています。更に現在
複数の企業よりIEEE 1901
準拠のLSIが供給されることから、これまでの無線LANの広がりと同様に、様々な応用分野において「HD-PLC」の普及が加速すると期待されます。
今後も、引き続きIEEE
1901、DLNA、ITU-T G.9972などこれまで注力してきた標準規格の普及活動を継続するとともに、IEEE
1901対応商品、および「HD-PLC」ファミリー商品との相互接続の確保に向けた取組みを推進してまいります。」
■ 参考URL
株式会社アイ・オー・データ機器:http://www.iodata.jp/
ミツミ電機株式会社:http://www.mitsumi.co.jp/
川崎マイクロエレクトロニクス株式会社:http://www.k-micro.com/index.html
ACN
Advanced Communications Networks SA:http://www.acn-group.com
アルチップ・テクノロジーズ株式会社:http://www.alchip.com/jp/index.php
HD-PLCアライアンス:http://www.hd-plc.org/