アルカディアがUSAIDから450万ドルの助成金を受け、耐塩性イネの開発と高窒素利用効率作物による温室効果ガス排出のデータ収集に当たる

-- 2008年のUSAID助成事業の成果に立脚した新助成金により、バングラデシュとインドネシアで改良作物の開発を目指す --

米カリフォルニア州デービス--()--(ビジネスワイヤ) -- 環境と人々の健康に貢献する技術と製品の開発に傾注する農業技術企業アルカディア・バイオサイエンスは本日、米国際開発庁(USAID)より、5年間で450万ドルの助成金を受けることになったと発表しました。助成金は耐塩性イネを開発し、バングラデシュにおける通常の水田と、インドネシアにおける高窒素利用効率(NUE)作物から発生する温室効果ガスを測定するためのものです。アルカディアの活動は、世界的規模で飢餓に対処し食料安全保障を確立する米政府の「将来の食を守る(Feed the Future)」イニシアチブに貢献するものです。

世界の作物生産のうち、毎年150億ドルから200億ドル分が塩分の影響を受けた土壌や水によって失われていると推定されています。バングラデシュでは、沿岸地域の推定100万ヘクタールの土地で、塩害が作物生産性を低下させています。それらの地域では塩水侵入が常態化し、広がりつつある問題となっています。沿岸地域の推定53パーセントが塩害の被害を受けています。バングラデシュで塩害を受けている地域における米の平均生産量は、より好適な土壌では1ヘクタール当たり4トンであるのに対して、1ヘクタール当たり2.5トンから3トンと推定されます。稲作はバングラデシュの経済と農業の中心を成し、国内総生産(GDP)の18パーセント近くを占め、平均的な市民が摂取する総カロリーの約70パーセントを供給しています。稲作地帯の総面積は約1000万ヘクタールで、バングラデシュの農地の75パーセント、穀類栽培地の93パーセントに相当します。稲作は間違いなく、農村における雇用提供産業として最も重要な位置を占めています。この地域向けに耐塩性イネの品種を開発することは、バングラデシュの経済と食料安全保障に対して大きな影響を与える可能性があります。

アルカディアは助成事業の一環として、インドネシアにてNUEイネの圃場試験を実施して温室効果ガスの排出量を測定し、バングラデシュの通常の水田から温室効果ガスのベースライン排出量測定値を収集します。

農業は世界的にみて、温室効果ガスの発生源として2番目に大きな産業で、輸送分野よりも多く排出しています。窒素肥料の使用が農業における排出の主な要因です。アルカディアのNUE技術は、肥料の使用量を大幅に減らしながら穀物の生産量を高めることを可能にするため、温室効果ガスの排出量削減に大きなプラスの影響を与え得るものです。アルカディアとその技術ライセンスを受けている企業は、複数の栽培地域にて5種類の穀物につき20件以上の圃場試験を実施し、NUE技術が肥料の使用量を大幅に減らすと同時に、生産量を高水準に維持できることを証明しています。USAIDの助成事業を通じて実施される温室効果ガスの測定活動は、農業者が肥料の使用削減からカーボンクレジットを受けられるようにする手法の洗練化に役立つはずです。

バングラデシュとインドネシアにおける現場作業に加え、アルカディアはそれら国々の研究者と、米カリフォルニア州デービスにあるアルカディアの研究施設やさまざまな試験圃場で共同研究を行います。

アルカディアのEric Rey社長兼最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「USAIDのプロジェクトは、発展途上国における食料安全保障を向上させる作物の開発に重要な影響を与えてきました。今回の助成事業を通じて、当社のイネ研究がUSAIDの目標を促進し、バングラデシュの農業者が同じ面積の土地でより多くの食糧を生産するのに役立つことができます。当社のインドネシアにおける活動により、世界規模で窒素肥料への依存を軽減することで、少ない資源でカーボンフットプリントを低減しながら農業者の生産性を高めることができます。当社は、発展途上国と先進国の農業者が二酸化炭素排出量の抑制によってカーボンクレジットを獲得し、同時に農業経済と環境を改善する能力を一層向上できると期待しています。」

USAID食料安全保障局チーフサイエンティストで農業研究・普及・教育部長の上級顧問を務めるジュリー・ハワード博士は、次のように述べています。「世界人口は2050年までに3分の1増加すると予想され、その人々の食料を確保するという、大きな世界的課題に私たちは直面しています。それは少ない土地と予測不能な気候という環境で作物生産を増やす革新的な方法を見つけることを意味します。USAIDはアルカディアのようなパートナーや発展途上国の農業研究者と協働し、将来の食料供給力・回復力に寄与できることを光栄に思います。」

アルカディア・バイオサイエンスについて

米カリフォルニア州デービスを拠点とし、ワシントン州シアトル、アリゾナ州フェニックスに施設を持つアルカディア・バイオサイエンスは、環境を改善し人類の健康を向上させる農業製品の開発に専念する農業技術企業です。詳細についてはwww.arcadiabio.comをご覧ください。

USAIDについて

米国際開発庁(USAID)は米政府の独立機関で、米国の外交政策目標をサポートする経済・開発・人道分野の援助を世界各国で提供しています。米大統領の国家安全保障戦略に記載されているように、USAIDの開発関連事業は、外交および防衛とともに、国家の対外政策手段としての3大要素の1つとなっています。USAIDは開発途上国における経済成長の支援、人々の健康の確保、緊急人道援助の提供、民主主義の強化を通じて、平和と安定を促進しています。世界の数百万の人々の生活向上を目指すこれらの活動は、米国の価値観を体現し、平和と繁栄を求める米国の利益を増進するものです。www.usaid.gov

「将来の食を守る(Feed the Future)」について

「将来の食を守る」(Feed the Future)は、世界的規模で飢餓に対処し食料安全保障を確立する米国政府のイニシアチブです。国家主導のアプローチを支えるイニシアチブとして、飢餓と貧困の根本原因に対処し、不安定的な食料供給と栄養不足の慢性的状況に対する長期的な解決策の立案に当たっています。この大統領イニシアチブは、米国政府のあらゆる機関の資源と専門知識を活用し、各国の農業セクターの変革を通じて自国民に十分な食料を持続的に生産・供給できるよう支援しています。www.feedthefuture.gov

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Contacts

Arcadia Biosciences, Inc.
Jeff Bergau, +1-312-217-0419
jeff.bergau@arcadiabio.com

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