米オレゴン州ビーバートン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- ナイキ(NYSE:NKE)は本日、2011年度の業績概要を発表し、その世界的ブランド群で持続的で収益性の高い長期的成長を達成するための主要な戦略的イニシアチブの進捗状況について説明しました。米オレゴン州ビーバートンの世界本社で行われた投資家会議において、当社は2010年5月に発表した2015年度売上高目標の270億ドルを上方修正し、280~300億ドルに設定しました。また、2011年度から2015年度にわたって営業活動による累積フリーキャッシュフローとして120億ドルを生み出すという目標を再確認しました。この2つの目標によりナイキの長期的財務モデルも変更され、1桁台後半の売上高成長率、10%台半ばの1株当たり利益成長率、資本収益率の向上を目指すものとなりました。*
ナイキのマーク・パーカー社長兼最高経営責任者(CEO)は次のように述べています。「2011年度の業績は、当社が2015年の世界的成長戦略と目標の達成に向けて大きく前進したことを示しています。当社には、強力なサプライチェーンと健全な財務状況を生かしつつ革新的な製品を創造して魅力ある小売市場を開拓する能力があり、大規模な機会をつかんで世界市場を変革し続けることができます。」*
「過去12カ月間に世界では多くの変化がありましたが、変化の大きな経営環境の中でナイキのポートフォリオの大きな強みが際立ちました。ナイキでは完全な攻勢姿勢をとっており、イノベーションへの取り組みがそれを支えています。そのような形で当社は常に好機を狙い、アスリートを支え、株主に利益を還元し、業界をリードし続けています。」*
ナイキ・ブランドの概要
ナイキ・ブランド群の力強い実績と確実な成長機会の見通しを受け、当社はナイキ・ブランドの2015年度の売上高目標を2010年5月に発表した前回目標の230億ドルから240~250億ドルに上方修正しました。*
ナイキ・ブランド・プレジデントのチャーリー・デンソンは、次のように述べています。「カテゴリーでの積極攻勢戦略が、当社の成功の中心にあります。これにより、最大の成長機会を狙い、追求する当社の能力が強化されています。2011年にはナイキのほぼすべてのブランド・カテゴリーが好調となり、2012年度を迎えてさらに勢いを増しています。ナイキでは、常にアスリートに重点を置いています。当社は世界最高のアスリートとチームのためのイノベーションと高性能製品でリードし、消費者を中心に事業の発展、調整、集中を図ることで消費者の想像力を引き付けます。」*
「事業の全領域でのイノベーションを通じて本物を作り出し、つながりを保ち、独自性を維持する当社の能力は、決定的な競争上の優位性です。Compete-Train-Express戦略を通して、当社は消費者の生活を向上させ、刺激を与え、アスリートとしての能力を向上できるよう支援することに注力しています。」
ナイキ・ブランドの2011年度のカテゴリー別卸売り売上高成長率(為替変動の影響を除く)は、以下の通りです。
ナイキ・ブランド・カテゴリー | 2011年度卸売り売上高** | 2011年度成長率**/*** | ||||
ランニング | 28億ドル | +30% | ||||
野球 | 19億ドル | +11% | ||||
サッカー | 18億ドル | +8% | ||||
トレーニング(男性) | 17億ドル | +15% | ||||
トレーニング(女性) | 8億4200万ドル | +13% | ||||
アクションスポーツ | 4億7000万ドル | +18% | ||||
スポーツウエア | 51億ドル | +3% | ||||
ナイキ・ゴルフ1 | 6億2300万ドル | -4% | ||||
1 ナイキ・ゴルフはその他の事業に計上されています。 |
ナイキ・ブランド - 地域別機会
当社はまた、2015年度までのナイキ・ブランドの地域的成長計画を改定しました。先進国地域(北米、西欧、日本)ではナイキは大部分で堅調な成長を予想しており、2010年度から2015年度までの5年間で1桁台半ばの年平均成長率を達成する計画を再確認しました。途上国地域(大中華圏、中東欧、新興市場)では、2010年5月に発表した2桁台前半の成長率予想を再確認しました。大中華圏では売上高が21億ドルに達し、2015年度にはこの規模が2010年度から倍増する勢いにあることを確認しました。*
ナイキ – 消費者直販
自社経営小売店舗およびデジタル・コマースを含む「消費者直販」事業は、2011年度には16%増の32億ドルとなりました。消費者直販事業は、その他の事業の中で、またナイキ・ブランドの各地域(日本を除く)において、直営店、製造、デジタル(eコマース)の各事業で全体的に成長しました。
当社は、消費者直販事業の堅実な成長を促進するプランについて概説しました。2015年度までにナイキ・ブランドの自社経営店舗を約850店、その他の事業の店舗を約300店展開する予定です。消費者体験を高め、世界最高のショッピング・エリアに当社のブランドを投入する計画とデジタル・コマースでの大きな成長機会に基づき、ナイキは、2015年度末の売上高56億ドルを目標として、すべての地域において消費者直販事業で10%台半ばの年平均成長率を達成するという予想を再確認しました。*
ナイキ – 関連ブランド
ナイキの4つの関連ブランド(コールハーン、コンバース、ハーレー、アンブロ)の2011年度の売上高は21億ドルに達し、2010年度から13%増加しました(為替変動の影響を除く)。各事業の進捗状況を報告する中で、当社は各関連ブランドの2015年度の売上高目標を修正しました。コンバース、ハーレー、アンブロの事業は、組織的な成長と市場転換の機会により2015年度までに売上高が2010年度の2倍に成長する勢いにあります。*
4つのナイキ関連ブランドの2011年度のブランド別売上高は以下の通りです。
ブランド | 2011年度の売上高 | 2011年度の成長率*** | ||||
コールハーン | 5億1800万ドル | +12% | ||||
コンバース | 11億ドル | +15% | ||||
ハーレー | 2億5200万ドル | +14% | ||||
アンブロ | 2億2400万ドル | +2% |
ナイキ – 長期的財務目標
当社の長期的財務モデルを基に業績を検討し、最高財務責任者のドン・ブレアは、変動の激しい市場環境の中で堅調な業績を達成したことを強調しました。「当社は持続的で収益性の高い成長を推進し、資本収益率を向上させることに注力しています。2015年度までに多額のキャッシュが生まれると予想しており、これにより、魅力的な消費者体験、業界をリードするイノベーション、最高級の小売店に投資して成長目標を推進し、株主への現金還元も確実に高めていきます。」*
当社は、2015年度までの主要な財務目標を以下の通り再確認します。*
- 売上高成長率(年平均成長率)は1桁台後半
- 1株当たり利益成長率(年平均成長率)は10%台半ば
- 投資資本収益率は25%
- 配当金は、1暦年につき直近4四半期1株当たり利益の25~35%に増額
その他のプレゼンテーションと録音再生
これ以外にもナイキ上級幹部によるプレゼンテーションが行われました。発表者は、ゲーリー・デステファノ(ナイキ・ブランド・プレジデント、グローバル事業部門担当)、トレバー・エドワーズ(ナイキ・ブランド・バイスプレジデント、ブランド・カテゴリー管理部門担当)、ジーン・ジャクソン(ナイキ・プレジデント、消費者直販部門担当)、エリック・スプランク(ナイキ・ブランド・バイスプレジデント、商品化・製品部門担当)、ロバート・ワイエット(ナイキ・プレジデント、関連ブランド担当)でした。
投資家および報道関係者は、www.NIKEbiz.com/investorsでイベントのウェブキャストとスライドをご覧いただけます。記録保管された音声はMP3形式でダウンロードでき、イベント終了の約24時間後から2011年9月28日深夜0時まで聴取できます。
ナイキについて
オレゴン州ビーバートン近郊に本拠を置くナイキは、広範なスポーツおよびフィットネス向けのオーセンティック・スポーツフットウエア、アパレル、用具およびアクセサリーのデザイン・流通・販売を行う世界の大手企業です。ナイキの完全所有子会社には、コールハーン(高級シューズ、ハンドバッグ、アクセサリー、コートのデザイン・流通・販売)、コンバース(スポーツフットウエア、アパレル、アクセサリーのデザイン・流通・販売)、ハーレー・インターナショナル(アクションスポーツと若者ライフスタイル向けのフットウエア、アパレル、アクセサリーのデザイン・流通・販売)、アンブロ・リミテッド(英国を本拠とする一流グローバル・サッカー(フットボール)ブランド)などがあります。詳細はウェブサイトwww.NIKEbiz.com/investorsをご覧ください。
* このマークの付いたパラグラフには将来見通しに関する記述が含まれています。これにはリスクと不確実性が伴い、実際の結果が大きく異なるものになる可能性があります。これらのリスクおよび不確実性については、ナイキが米国証券取引委員会(S.E.C.)に提出したフォーム8-K、10-Q、10-Kなどの報告書に適宜説明されています。本リリースに含まれる将来見通しに関する記述の一部は将来受注の変化に関するものであり、必ずしも後の期間の総売上高の変化を表すものではありません。これは、将来受注と「即納」受注の比率、為替の変動、注文のキャンセルや割引が四半期ごとに大きく異なる影響を売上高に与えるためであり、また、事業の大部分では将来受注を計上しないためです。
** カテゴリー売上高は、ナイキ・ブランドの卸売り売上高のみを表します。当社がこの数字を提示するのは、単に事業のおおよその規模に関する状況を示すためです。成長率に関する将来見通しの記述は本文書の日付時点のものであり、リスクや不確実性を伴います。そのため、実際の結果が大きく異なるものになる可能性があります。新たな情報や将来の出来事などが発生した場合でも、当社はこれらの将来見通しに関する記述を更新または改訂する義務を一切負いません。
*** 2011年度業績では、基礎となる事業トレンドを外国為替の変動による影響を除外して分かりやすくするため、比較対象期に2010年度の為替レートを適用した数字を再掲しています。
写真とマルチメディア・ギャラリーはこちらをご覧ください:http://www.businesswire.com/cgi-bin/mmg.cgi?eid=6776858&lang=ja
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