ファーウェイが上位10個のサイトパワー・トレンドを発表

Yao Quan, President of Huawei Site Power Facility Domain (Photo: Business Wire)

中国・深セン--()--(ビジネスワイヤ) -- ファーウェイ(華為技術)はイベントで、上位10個のサイトパワー・トレンドに関するホワイトペーパーを発表しました。ファーウェイ・サイトパワー・ファシリティー・ドメインのYao Quan社長によると、2022年は世界的なエネルギー危機や原油と電気の価格上昇により、通信事業者にとって厳しい1年になりました。こうした背景を踏まえ、ファーウェイは、通信事業者がエネルギー消費を削減してカーボン・ニュートラルを達成する上で役立つ上位10個のサイトパワー・トレンドを紹介します。

トレンド1:エネルギーのデジタル化

カーボン・ニュートラルを達成するという世界的な合意の下、ICT分野はグリーン化(グリーンICT)に努め、他の分野も同様の取り組みを行うように支援しています(グリーンのためのICT)。ファーウェイは、デジタル技術とパワーエレクトロニクスを統合し、ビットによるワット管理を提供して、ICT分野とその他の分野の低炭素変革を推進しています。

トレンド2:低炭素ネットワーク

カーボン・ニュートラルを達成するために、通信事業者はネットワーク構築から電力供給と運用まで、ライフサイクルを通じてグリーンで低炭素のネットワーク構築を目指しています。

サイトの構造を機器室やキャビネットからポール型に変更することで、単純化しています。PVシステムをサイトに設置し、電力網の電力の消費を削減しています。サイトのデジタル化は、インテリジェントなO&Mを実施する上で役立っており、サイト訪問による手作業を減らすことができます。エネルギー消費量や炭素排出量に異常があるサイトをリアルタイムで特定できるため、サイトのO&Mコストと炭素排出をさらに削減できます。

トレンド3:グリーン電力の活用

新しいエネルギー技術の発展や、新しいビジネスモデルの登場により、サイトの電力供給も多様化しており、太陽光、風力、水素などのクリーンなエネルギー源の利用が進んでいます。クリーンエネルギーのコスト低減に伴い、通信事業者はPPA以外にも、自前のグリーン電力プラントの比率を高めていくでしょう。

トレンド4:サイトの単純化

機器室やキャビネットに配置されることが多い従来のサイトは、エアコンが大量のエネルギーを消費するため、効率が悪く、電気代が高くなります。これに対処するために、機器室からキャビネット型やポール型へと変更して、サイト構造を単純化し、エネルギー消費と炭素排出を削減しようとする傾向が見られます。

トレンド5:高効率

効率の最適化は、もはや部品だけにとどまりません。その対象は、整流器から、発電、変換、貯蔵、配電、消費のリンクへと変わっています。サイトをキャビネットの中やポールの上に配置することで、SEE(サイトのエネルギー効率)を97%まで高めることができ、サイトの占有面積も減少します。さらに、エネルギー機器と無線デバイスを連携させることで、精密なエネルギー効率の管理とエネルギー消費の最適化を実施できます。

トレンド6:スマートなサイト

従来のサイトは通常、高度な管理に対応できないダム・コンポーネントを採用しています。サイトのエネルギー消費や炭素排出を把握できず、エネルギーの節約や炭素排出の削減が行えません。さらに、サイトの保守は、現地訪問による手作業に大きく依存するため、O&Mコストが高額になります。スマートなサイト管理と自動O&Mは、エネルギー効率と炭素排出のリアルタイム・データを提供し、サイトの運用効率を改善して、これらの課題に対処できます。

トレンド7:通信事業者サイトから共有サイトへ

通信事業者サイトは、共有サイトとなる潜在力を持っています。一般向けに電力を供給して、通信事業者は統合サービス・プロバイダーへと変化します。サイトのサービス形態は多様化し、仮想発電所(VPP)、ネットワークによる電力利用、電力による賃料相殺などの新サービスを提供することで、サイトの収益を高め、通信事業者のサイトの価値を引き出せるでしょう。

トレンド8:マルチモード・アーキテクチャー

使用する電力の供給源が増えるにつれ、サイトの電力はさまざまな入力モードに対応する必要があります。また共有サイトは、異なる負荷の電力供給要件も満たす必要があり、マルチモード出力が必要になります。このため、マルチモード・アーキテクチャーが主流になるでしょう。

トレンド9:バックアップ電源+エネルギー貯蔵

従来の通信事業者サイトの場合、エネルギー貯蔵システムは通信機器のためのバックアップ電力しか提供しません。通信事業者は現在、ピークシフトやVPPなど、新しいビジネスモデルを開発し始めています。エネルギー貯蔵は、電力網のスケジューリングの一部となります。サイトのバッテリーは、バックアップ電源から統合エネルギー貯蔵システムへと発展します。

トレンド10:セキュリティーと信頼性

サイトにとって、セキュリティーと信頼性は、ネットワークのセキュリティーとハードウエアの安全性にあります。エネルギーのデジタル化が勢いを増すにつれ、各国政府と業界は攻撃やセキュリティー・リスクを防ぐために協力しています。セキュリティーと安全性に関する一連の仕様が発表されています。

ホワイトペーパーのダウンロード:https://digitalpower.huawei.com/attachments/index/0164454533db4b01a02d144ae0eb209d.pdf

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