シュルンベルジェ、2022年第2四半期の業績を発表し、通期の見通しを上方修正

  • 売上高は68億ドル(前四半期比14%増、前年同期比20%増)
  • GAAP 1株当たり利益は0.67ドル(前四半期比86%増、前年同期比123%増)
  • 特別費用・利益を除く1株当たり利益は0.50ドル(前四半期比47%増、前年同期比67%増)
  • 営業活動によるキャッシュフローは4億800万ドル
  • 取締役会は1株当たり0.175ドルの四半期現金配当を承認
  • 通期の売上高予想を270億ドル以上に上方修正

パリ--()--(ビジネスワイヤ) -- シュルンベルジェ・リミテッド(NYSE:SLB)は本日、2022年第2四半期の業績を発表しました。

第2四半期業績

(単位:100万、ただし1株当たりの金額を除く)

四半期

変化率

2022年6月30日締め

2022年3月31日締め

2021年6月30日締め

前四半期比

前年同期比

売上高

$6,773

$5,962

$5,634

14%

 

20%

税引き前利益 - GAAPベース

$1,152

$638

$542

81%

 

113%

純利益 - GAAPベース

$959

$510

$431

88%

 

123%

希薄化後1株当たり利益 - GAAPベース

$0.67

$0.36

$0.30

86%

 

123%

 

 

 

調整EBITDA*

$1,530

$1,254

$1,198

22%

 

28%

調整EBITDA利益率*

22.6%

21.0%

21.3%

157 bps

 

132 bps

税引き前セグメント営業利益*

$1,159

$894

$807

30%

 

44%

税引き前セグメント営業利益率*

17.1%

15.0%

14.3%

212 bps

 

279 bps

純利益(特別費用・利益を除く)*

$715

$488

$431

47%

 

66%

希薄化後1株当たり利益(特別費用・利益を除く)*

$0.50

$0.34

$0.30

47%

 

67%

 

 

 

地域別売上高

 

 

 

海外部門

$5,188

$4,632

$4,511

12%

 

15%

北米部門

1,537

1,282

1,083

20%

 

42%

その他

48

48

40

n/m

 

n/m

$6,773

$5,962

$5,634

14%

 

20%

* これらは非GAAP財務指標です。詳細は「特別費用・利益」、「部門別」、「補足情報」の項をご覧ください。

n/m = not meaningful(非適用)

(単位:100万)

四半期

変化率

2022年6月30日締め

2022年3月31日締め

2021年6月30日締め

前四半期比

前年同期比

部門別売上高

 

デジタル&統合

$955

$857

$817

11%

 

17%

貯留層挙動

1,333

1,210

1,117

10%

 

19%

坑井建設

2,686

2,398

2,110

12%

 

27%

生産システム

1,893

1,604

1,681

18%

 

13%

その他

(94)

(107)

(91)

n/m

 

n/m

$6,773

$5,962

$5,634

14%

 

20%

 

 

 

部門別税引き前営業利益

 

 

 

デジタル&統合

$379

$292

$274

30%

 

39%

貯留層挙動

195

160

156

22%

 

25%

坑井建設

470

388

272

21%

 

73%

生産システム

171

114

171

50%

 

0%

その他

(56)

(60)

(66)

n/m

 

n/m

$1,159

$894

$807

30%

 

44%

 

 

 

部門別税引き前営業利益率

 

 

 

デジタル&統合

39.7%

34.0%

33.5%

570 bps

 

621 bps

貯留層挙動

14.6%

13.2%

13.9%

143 bps

 

69 bps

坑井建設

17.5%

16.2%

12.9%

134 bps

 

462 bps

生産システム

9.0%

7.1%

10.2%

190 bps

 

-114 bps

その他

n/m

n/m

n/m

n/m

 

n/m

17.1%

15.0%

14.3%

212 bps

279 bps

 

n/m = not meaningful(非適用)

シュルンベルジェのオリビエ・ル・プェッシュ最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「第2四半期はシュルンベルジェにとって重要な転機となり、売上高と利益の伸びが大幅に加速しました。前四半期比で、売上高は8億ドル以上増加して14%増、特別費用・利益を除く1株当たり利益は47%増、税引き前セグメント営業利益率は2.12ポイントの上昇となりました。この成長は、海外、北米、すべての部門で活動が活発化したことで広範囲にわたりました。また、当四半期は探査と沖合活動の構成が有利になり、価格改善の影響が増したため、前四半期比での四半期成長率は2010年以来最大となりました。」

「前年同期比では、売上高は20%増加しました。特別費用・利益を除く1株当たり利益は67%増、税引き前セグメント営業利益率は2.79ポイント上昇しました。」

通期の見通しを上方修正

「第2四半期の優れた業績の力強さにより、成長の転換点がしっかりと確立されていることや、世界全体での掘削および坑井仕上げの活動の増加に総合的に参加する能力を当社が持っていることが明らかになりました。数年にわたる上昇周期は引き続き勢いを増しており、上流部門の活動とサービス価格は海外でも北米でも着実に上昇し、シュルンベルジェの見通しが強化される結果となりました。」

「この業績の結果と、年度後半の最新の見通しに基づき、2022年の前年比売上高成長率は2桁台後半と予想され、年間売上高は少なくとも270億ドルになる見込みです。年度末の調整EBITDA利益率を2021年第4四半期比2.0ポイント増にする意欲を当社は持っており、この売上高増加により以前の予想を上回る利益がもたらされると予想しています」と、ル・プェッシュ最高経営責任者(CEO)は述べています。

第2四半期はすべての地域で幅広く業績向上

第2四半期の売上高は前四半期比で広範囲に増加し、海外の売上高は12%増、北米の売上高は20%増となりました。海外での増加はすべての地域にわたり、地域単位の90%以上で売上高が増加しました。この伸びを牽引したのは欧州/CIS/アフリカで、前四半期比で20%の伸びを達成しました。欧州と北欧で生産システムの売上が増加し、北半球で季節性の掘削活動が回復し、サハラ以南アフリカでの沖合活動の増加が全部門に寄与しました。中南米の売上高は前四半期比で10%増加しました。アルゼンチンで坑井刺激活動が活発化し、ブラジルとメキシコで生産システムの売上が増加し、ガイアナで沖合掘削が活発化しました。中東・アジアの売上高は前四半期比で7%増加しました。中国、オーストラリア、インドネシアを中心にアジア全域で掘削が活発化し、オマーン、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、エジプト、イラクを中心に中東全域で複数部門の活動が増加しました。北米では、売上高は前四半期比で20%増加しました。陸上および沖合での掘削活動が大幅に増加し、米国メキシコ湾で探査データ・ライセンス供与が増加しました。

中核事業の強み - デジタルが補強

ル・プェッシュCEOは次のように述べています。「この業績は、シュルンベルジェの中核事業の強みを示しています。中核事業は非常に優れた業績を上げており、営業レバレッジの改善、沖合活動の有利な構成、技術採用の拡大、世界のサービス価格環境の改善の効果が有利に働いています。」

前四半期比では、すべての部門で売上高が2桁台の増加となり、北米でも海外でもリグカウントの増加率を上回りました。生産システムが前四半期比での増加を牽引し、当四半期は主に海外で製品納入数が増加し、受注残が転換され、売上高は前四半期比で18%増加しました。坑井建設の売上高は前四半期比で12%増加しました。北米と海外の両方で陸上および沖合での掘削活動が活発化し、価格も改善されたことが要因です。貯留層挙動の売上高は10%増加しました。陸上および沖合で坑井介入、評価、坑井刺激活動が増加し、価格も改善されたことが要因です。このような中核事業の好調な業績はデジタル&統合によりさらに強化されました。デジタル&統合の売上高は、探査データ・ライセンス供与の増加が牽引して前四半期比で11%増加しました。

全体として、第2四半期の税引き前セグメント営業利益は前四半期比で30%増加し、税引き前セグメント営業利益率は2.12ポイント上昇して17.1%となり、2015年以来最高水準の四半期営業利益率となりました。4つの部門すべてで利益率が前四半期比で上昇しました。

第2四半期の営業活動によるキャッシュフローは4億800万ドルで、売上高の大幅増に伴って運転資金が積み増しされたことを反映しています。運転資金は改善される見込みで、その結果、フリーキャッシュフローの創出は、これまでの傾向と同様に、下半期にかけて加速すると思われます。

シュルンベルジェの力強さに沿って見通しを強化

ル・プェッシュCEOは次のように述べています。「今後についてですが、通期予想の修正で強調したように、下半期は非常に好調に推移しています。これは、石油・ガス開発のあらゆる段階と、大規模陸上から深海沖合までのあらゆる操業環境にわたっており、デジタル、脱炭素、価格改善がこの上昇サイクルの明確な特徴としてしっかりと確立されつつあります。」

「世界経済の減速という短期的な懸念はあるものの、エネルギー安全保障、有利な損益分岐点価格、石油・ガス生産能力増強の緊急性といった要因が相まって、上流部門のE&P支出の力強い増加は引き続き後押しされると予想されます。そのため、上流部門への支出は短期的な需要変動から切り離され、世界の石油・ガスの活動は2022年以降底堅く成長すると見ています。」

「第2四半期業績は、当社の売上高、営業利益率、利益成長の可能性を明確に実証しています。今年に入ってからの当社の業務遂行には大変満足しており、卓越した四半期業績を達成した当社チームに感謝しています。」

その他の出来事

2022年7月21日、シュルンベルジェの取締役会は、流通普通株式1株当たり0.175ドルの四半期現金配当を承認しました。この配当金は、2022年9月7日現在の登録株主に対し、2022年10月13日に支払われます。

地域別売上高

(単位:100万)

四半期

変化率

2022年6月30日締め

2022年3月31日締め

2021年6月30日締め

前四半期比

前年同期比

北米

$1,537

$1,282

$1,083

20%

 

42%

中南米

1,329

1,204

1,057

10%

 

26%

欧州/CIS/アフリカ

1,691

1,404

1,453

20%

 

16%

中東・アジア

2,168

2,024

2,001

7%

 

8%

消去など

48

48

40

n/m

 

n/m

$6,773

$5,962

$5,634

14%

 

20%

 

 

 

海外部門

$5,188

$4,632

$4,511

12%

 

15%

北米部門

$1,537

$1,282

$1,083

20%

 

42%

 

n/m = not meaningful(非適用)

海外部門

中南米の売上高は13億ドルとなり、前四半期比で10%増加しました。アルゼンチンで坑井刺激活動が活発化し、ブラジルとメキシコで生産システムの売上が増加し、ガイアナで沖合掘削が活発化しました。

前年同期比では、売上高は26%増加しました。メキシコ、エクアドル、ブラジルで掘削活動が活発化し、アルゼンチンで坑井刺激活動が増加しました。

欧州/CIS/アフリカの売上高は17億ドルで、前四半期比20%増となりました。この大幅な増加の主要因は、北半球での活動が季節性の掘削活動の影響を超えて活発化したことです。欧州と北欧では生産システムの売上が増加し、サハラ以南アフリカでは複数部門の活動が増加しました。

前年同期比では、売上高は16%増加しました。その主な要因は、欧州で生産システムの売上が増加したことと、サハラ以南アフリカで沖合の探査活動が活発化したことです。しかし、ロシアでは売上高が減少したため、この効果は部分的に相殺されました。

中東・アジアの売上高は22億ドルとなり、前四半期比で7%増加しました。中国、オーストラリア、インドネシアを中心にアジア全域で掘削が活発化し、オマーン、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、エジプト、イラクを中心に中東全域で複数部門の活動が増加しました。

前年同期比では、売上高は8%増加しました。イラク、オマーン、エジプト、カタール、東南アジア、オーストラリアでの新規プロジェクトにより、掘削、坑井刺激、坑井介入の活動が活発化しました。

北米部門

北米の売上高は15億ドルで、前四半期比20%増となりました。これは、2017年以後の前四半期比で最も高い成長率です。米国陸上事業の売上高の前四半期比での増加はリグカウントの増加を上回りました。また、沖合事業の売上高の増加率は米国陸上の2倍を超えました。これは、米国メキシコ湾で探査データ・ライセンス供与が増加し、掘削活動が活発化したためです。米国陸上事業では、掘削活動が活発化し、坑口生産システムの売上が増加したことから売上高が増加しました。また、カナダ陸上事業では、春季の解氷期にもかかわらず、資産パフォーマンス・ソリューション(APS)プロジェクトの売上高が増加したことで、売上高が増加しました。

前年同期比では、北米の売上高は42%増加しました。すべての部門が大幅に増加し、これは主に、掘削および坑井介入活動の活発化、生産システムの売上高増加、探査データ・ライセンス供与の増加によるもので、カナダでのAPSプロジェクトも大きく寄与しました。

第2四半期の部門別業績

デジタル&統合

(単位:100万)

四半期

変化率

2022年6月30日締め

2022年3月31日締め

2021年6月30日締め

前四半期比

前年同期比

売上高

 

 

海外部門

$627

$631

$625

-1%

 

0%

北米部門

327

225

191

45%

 

71%

その他

1

1

1

n/m

 

n/m

$955

$857

$817

11%

 

17%

 

 

 

税引き前営業利益

$379

$292

$274

30%

 

39%

税引き前営業利益率

39.7%

34.0%

33.5%

570 bps

 

621 bps

 

n/m = not meaningful(非適用)

デジタル&統合の売上高は9億5500万ドルとなり、前四半期比で11%、前年同期比で17%増加しました。これは主に、譲渡手数料9500万ドルを含む探査データ・ライセンス供与の売上高増加によるものです。

デジタル&統合の税引き前営業利益率は40%で、前四半期比で5.70ポイント、前年同期比で6.21ポイント上昇しました。これは、米国メキシコ湾での探査データ・ライセンス供与の売上が増加したことと、特にカナダでAPSプロジェクトの収益性が向上したためです。

貯留層挙動

(単位:100万)

四半期

変化率

2022年6月30日締め

2022年3月31日締め

2021年6月30日締め

前四半期比

前年同期比

売上高

 

 

海外部門

$1,222

$1,105

$1,038

11%

 

18%

北米部門

111

103

79

8%

 

41%

その他

-

2

-

n/m

 

n/m

$1,333

$1,210

$1,117

10%

 

19%

 

 

 

税引き前営業利益

$195

$160

$156

22%

 

25%

税引き前営業利益率

14.6%

13.2%

13.9%

143 bps

 

69 bps

 

n/m = not meaningful(非適用)

貯留層挙動の売上高は13億ドルで、前四半期比10%増となりました。これは、北半球での季節的な回復の効果を上回って陸上および沖合での活動が活発化し、価格が改善したためです。海外事業の伸びは、北欧と中国での季節的な回復、サハラ以南アフリカでの沖合活動の増加、中南米での評価、坑井介入、坑井刺激活動の増加、中東・アジアでの評価、坑井介入活動の増加によるものです。北米の伸びは、米国メキシコ湾での坑井介入活動の活発化が要因です。

前年同期比では、ロシア・中央アジアを除くすべての地域および地域単位で幅広く売上高が増加しました。当四半期は探査関連の活動が活発化し、陸上と沖合の両方で評価、坑井介入、坑井刺激サービスが2桁台の伸びを記録しました。

貯留層挙動の税引き前営業利益率は15%で、前四半期比1.43ポイントの上昇となりました。北半球での季節的な回復、沖合活動と探査活動の活発化、有利な技術構成、価格の改善により、収益性が向上しました。

前年同期比では、税引き前営業利益率は0.69ポイント上昇しました。評価および坑井介入、ならびに北米、欧州/CIS/アフリカ、中南米の各地域で収益性が向上しました。

坑井建設

(単位:100万)

四半期

変化率

2022年6月30日締め

2022年3月31日締め

2021年6月30日締め

前四半期比

前年同期比

売上高

 

 

海外部門

$2,083

$1,865

$1,708

12%

 

22%

北米部門

553

485

352

14%

 

57%

その他

50

48

50

n/m

 

n/m

$2,686

$2,398

$2,110

12%

 

27%

 

 

 

税引き前営業利益

$470

$388

$272

21%

 

73%

税引き前営業利益率

17.5%

16.2%

12.9%

134 bps

 

462 bps

 

n/m = not meaningful(非適用)

坑井建設の売上高は27億ドルで、前四半期比12%増となりました。北米と海外の両方で北半球の季節的な回復の効果を上回って陸上および沖合での掘削活動が活発化し、価格も改善しました。北米では、カナダの春季解氷期の影響があったものの、前四半期比での売上高の増加率は、米国陸上および沖合でのリグカウントの増加を上回りました。海外事業の伸びには、季節的な回復に加えて、価格の改善と、特にガイアナ、アルゼンチン、サハラ以南アフリカにおける新規プロジェクト、東南アジア、オーストラリア、中東(主にサウジアラビアとカタール)での掘削活動の活発化も貢献しました。

前年同期比では、すべての地域にわたって売上高が27%増加しました。北米と中南米が大きく貢献し、いずれも50%を超える伸びとなりました。中東・アジアでは前年同期比17%増、欧州/CIS/アフリカでは12%増となりました。陸上と沖合の両方で、掘削流体、計測、統合型掘削が2桁台の伸びを記録しました。

坑井建設の税引き前営業利益率は18%で、前四半期比1.34ポイントの上昇となりました。欧州/CIS/アフリカと中東・アジア地域を中心にほとんどの部門で収益性が向上しました。利益率の拡大は、北半球での季節的な回復、沖合活動と探査活動の活発化、有利な技術構成、価格の改善によるものです。

前年同期比では、税引き前営業利益率は4.62ポイント上昇しました。活動の増加と価格の改善により、ほとんどの地域で収益性が向上しました。

生産システム

(単位:100万)

四半期

変化率

2022年6月30日締め

2022年3月31日締め

2021年6月30日締め

前四半期比

前年同期比

売上高

 

 

海外部門

$1,341

$1,127

$1,220

19%

 

10%

北米部門

550

473

458

16%

 

20%

その他

2

4

3

n/m

 

n/m

$1,893

$1,604

$1,681

18%

 

13%

 

 

 

税引き前営業利益

$171

$114

$171

50%

 

0%

税引き前営業利益率

9.0%

7.1%

10.2%

190 bps

 

-114 bps

 

n/m = not meaningful(非適用)

生産システムの売上高は19億ドルで、前四半期比18%増となりました。サプライチェーンと物流の制約が緩和されたことで主に海外で製品納入が増加し、受注残の転換が進みました。この増加の要因は、欧州/CIS/アフリカでの中流部門と海底生産システムの納入の増加、中南米での海底生産システムの売上の増加、北米での業績(主に米国陸上で坑口生産システムの売上が増加)です。

前年同期比では、2桁台の伸びの要因は、主に欧州/CIS/アフリカ、北米、中南米での新規プロジェクトと製品納入の増加です。

生産システムの税引き前営業利益率は9%となり、前四半期比で1.90ポイント上昇しました。これは、坑口、坑井、海底生産の各システムの売上高増加により収益性が向上したためです。

前年同期比では、税引き前営業利益率は1.14ポイント低下しました。これは、物流費用が増加したことと売上高構成が不利になったことが要因です。

四半期ハイライト

顧客企業が新規プロジェクトを発表し、既存の開発が世界的に拡大する中、シュルンベルジェは新規契約のパイプラインを確保し続けています。シュルンベルジェは、その優れた成果と執行力および顧客企業の成功を拡大する革新的技術でますます選ばれるようになっています。当四半期の契約事例を以下に示します。

  • ノルウェーで、アケルBP ASAが、シュルンベルジェ企業のキャメロンと、北海ノルウェー区域におけるアルブハイム北部、キング・リア、バルホール・ニューセントラル・プラットフォームのプロジェクトで、最大64本の坑井用に地上坑口装置と生産ツリーに関する枠組み契約を結びました。この10年間の契約には、油田の耐用期間にわたる延長オプションが含まれており、最大15,000-psiでの作業と状態基準監視が可能なデジタル化された坑口装置と生産ツリーの設計・認定・製造、ならびに新しい21インチの金属間Fontus*設定可能生産坑口装置システムが対象となります。設置は2024年に開始される予定です。
  • ブラジルでは、ペトロブラスがシュルンベルジェと、プレソルト地域の坑井で統合型インテリジェント坑井仕上げの契約を結びました。これらの坑井で採用された高度な仕上げ設計には、プレミアム区間流量制御バルブ、誘導結合式坑内ウェット切断ツールとワイヤレス・リアルタイム走行ツール、GeoGuard*高性能深海安全バルブ、Metris*恒久監視システムが含まれています。このインテリジェント仕上げ技術パッケージにより、ペトロブラスは生産をより正確に監視・制御し、最終的な回収率を向上させることができます。この契約の作業は2023年第1四半期に開始される予定であり、現在ブラジルのシュルンベルジェ・タウバテ・エンジニアリング・センターで進められている完全電動式仕上げの開発の先駆けとなります。
  • シュルンベルジェの海底技術・生産・処理システム事業のワンサブシー(OneSubsea®)は、OKEAとの間で、ノルウェー海南部のドラウゲン油田の増産で使用する海底ハイブースト・ポンプ3基の供給について設計・調達・建設・据付(EPCI)契約を結びました。この契約はOKEAとサブシー・インテグレーション・アライアンス(Subsea Integration Alliance)が2017年に締結した枠組み契約の一部であり、この契約に基づき、ワンサブシーは新たなハイブースト・ポンプ・モジュールを提供し、2基の既存のポンプ・モジュールを、より高い差圧と処理能力に対応できるハイブースト・ポンプに改変し、この資産での生産量を最大化します。ポンプ・モジュールの納入は2023年に開始される予定です。
  • サラワク・シェルは、シュルンベルジェとの間で、マレーシア沖合の7本の試掘井での統合掘削サービスについて契約を結びました。契約の範囲には、掘削・計測、電気ワイヤーライン、掘削流体、固体制御、セメンチング、ケーシング掘削、ビット、泥水検層が含まれます。シュルンベルジェはさまざまな技術を適用します。これには、Allegro CD*掘削同時傾斜ケーシング・サービスとsonicVISION*掘削同時音響評価サービスが含まれ、2022年第2四半期に開始されたこの作業の成果を高めます。
  • エクイノールは、直接シュルンベルジェと、北海のスタートフィヨルド油田の耐用期間を延ばすために坑内仕上げ装置と人工採油装置の提供を受ける契約を結びました。エクイノールは、この油田での回収量を増やしつつ、増産による炭素強度を大幅に低下させるという2つの目的があり、この2つの目的をサポートするため、この契約には、仕上げ統合型坑内水中着脱ドッキング・ステーションから給電されるREDA*ポンプを使用したShuttle*リグレス電動水中ポンプ(ESP)が含まれています。ESPはコンプレッサー駆動のガスリフトよりもバレル当たりで使用する電力が少なく、貯留層をより完全に排水することができるため、このソリューションにより年間生産量が増加し、炭素強度が削減されます。ShuttleリグレスESP技術を用いた仕上げ装置の据付は、2023年第1四半期に開始される予定です。
  • アフリカを中心とする移行エネルギー企業のチャリオットは、モロッコ沖合のアンショワ・ガス開発プロジェクトにおいて、コンソーシアムの一員としてシュルンベルジェおよびサブシー7とフロントエンドのエンジニアリング・設計(FEED)契約を締結しました。この契約の範囲には、坑井仕上げ、海底生産システム、海底アンビリカル、ライザー、フローライン(SURF)などの沖合設備が含まれ、これらはサブシー・インテグレーション・アライアンスが提供します。陸上設備には中央処理施設(CPF)と、CPFから岸沖までのフローラインと制御装置が含まれ、これらはシュルンベルジェが提供します。
  • タロス・エナジーは、シュルンベルジェとの間で、メキシコ湾深海で、掘削流体、傾斜掘削、ビットとリーマー、掘削同時検層を含む坑井建設サービスの契約を結びました。これは、大陸棚のポンパノ・プラットフォームからの開発掘削を含む進行中のタロスのプロジェクトに関するこれまでの契約に追加されるものです。今回の新たな契約には、要求の厳しい3次元傾斜掘削プロファイルや、優れた掘削同時検層技術による高品質なデータを提供する技術が含まれています。タロスは、2022年8月にこの多坑井深海キャンペーンで半潜水型リグを投入する予定です。このキャンペーンは、長年にわたりクラス最高の坑井を設置するために両社が共同で開発してきた最新のプロジェクトです。
  • アブダビ国営石油会社(ADNOC)は、シュルンベルジェと5年間のワイヤーライン・サービス契約を結びました。この契約にはオプションで2年間の延長が含まれ、オープンホールおよびケースホールのワイヤーライン検層と、穿孔およびコイルドチュービング検層サービスが含まれています。Pulsar*多機能分光法サービスとSaturn* 3Dラジアルプローブを含むシュルンベルジェの技術を採用することで、既存坑井の生産量を最大化するとともに、生産拡大のために新規油田の評価を行います。作業は2022年第3四半期に開始される予定です。

業界全体でのデジタルの採用は勢いを増しています。顧客企業によるデータのアクセス方法、既存のワークフローの改善や新規ワークフローの作成の方法、データに基づいて現場での成果を高める決定を導く方法が拡大しています。顧客企業は、業界をリードする当社のデジタル・プラットフォームとエッジ・ソリューションを現場で採用し、新たな課題を克服して操業実績を向上させています。当四半期の事例を以下に挙げます。

  • ブラジル沖合では、ペレグリノ・プラットフォームにおけるシュルンベルジェの自律的操業から、デジタル・ネイティブな基盤と独自の機器およびサービスの統合能力に基づく坑井建設の未来を垣間見ることができます。プラットフォームに完全な掘削・制御システムを提供するほか、シュルンベルジェはリグのデジタル・アバターを開発し、地上設備と地下の坑井建設プロセスのシームレスなデジタル編成を実現します。これにより、自律掘削のビジョンに一歩近づきました。
  • マレーシアではペトロナスが、シュルンベルジェとの間で、西マレーシア沖合の掘削キャンペーンでDrillOps*オンターゲット坑井引き渡しソリューションを導入する契約を結びました。このデジタル・アプリケーションはアジアで初めて導入されました。掘削はすでに開始されており、DrillOpsソリューションにより、ペトロナスは優れた掘削性能、安全性、効率性を確保すると期待されています。今回の導入は、油田開発計画の加速と資産の生産成果の最適化を目的としてシュルンベルジェとペトロナスの間で開始されたデジタル・パートナーシップに基づくものです。
  • エクアドルでは、シュルンベルジェは、Agora*のエッジAIとIoTソリューションに基づくデジタル水圧入ソリューションを導入しました。これにより、ペトロエクアドルのシュシュフィンディ油田の生産量が増加しています。このシステムは、スマート・ハードウェアとAgoraソリューションを統合して、水圧入の継続的なリアルタイム監視、スマート通知、ローカル制御ループを生成します。エッジに配置されたAIを活用することで、このシステムは水圧入ポンプの早期故障を予測し、その結果、水処理能力の制限による石油生産量の減少を防いでいます。このデジタル・ソリューションにより、12,000 bblの生産損失、是正保全費用、100労働時間を回避し、プロジェクトの成果が損なわれる事態を回避しました。顧客企業は、このAgoraソリューションの導入を油田全体の他の圧入システムにも拡大する予定です。

シュルンベルジェは、顧客企業の効率を高め、操業成果を向上させる新技術の導入を続けています。導入された新技術の中には、大幅な排出量削減を実現するトランジション・テクノロジーズ*のポートフォリオのソリューションも含まれています。

  • テキサス州東部では、シュルンベルジェが難しいコットンバレー地層で、KJエナジー史上最速で1マイルの曲線・水平生産坑を配置しました。PowerDrive Orbit G2* 回転操行性システム、xBolt G2* 加速掘削サービス、AxeBlade* 条付きダイヤモンド・エレメント・ビットなど、シュルンベルジェの技術のみで構成された盆地適合型坑底アセンブリ(BHA)は、Performance Live*デジタル接続サービスにより、10.6日で6.75インチの湾曲・水平区間を遠隔掘削しました。この操業により、顧客企業は平均的実績を28%上回り、以前の坑井記録を24時間上回ることができました。
  • ブラジル沖では、シュルンベルジェがペトロブラス向けに、このほど技術と統合掘削契約モデルを採用しました。これにより、ペトロブラスは直近の全国記録である23日を含み、最速で2本の坑井を掘削することができました。これは計画より7日も早く達成されました。統合的アプローチを採用したことでペトロブラスの大胆な掘削計画を実現することができました。この計画は、GeoShpere HD*掘削同時高解像度貯留層マッピング・サービスやAxeBlade条付きダイヤモンド・エレメント・ビットなどの目的適合技術により実行されました。マルリン油田では初めて幾何学カッターを使用し、操業の成功に寄与しました。今回の記録を更新した成果により、シュルンベルジェ坑井建設部門はブラジル沖合で3本の坑井を最速で掘削したことになります。
  • 東ジャワ沖合では、シュルンベルジェは、サカ・インドネシア・パンカー・リミテッド(SIPL)向けに塞がれていた2本の試掘井を生産に移行させました。新たな坑井を掘削する必要がなく、最初のガスを得るまでの時間を短縮できました。これは、沖合試掘井を生産井に転換した初めての事例で、ケーシングは海底で切断されていました。これを実現するため、シュルンベルジェは、Casing Reconnect*金属間気密性ケーシング修理システムを新たに採用し、リエントリーと坑井仕上げを行いました。
  • シュルンベルジェは、坑井のリグレス廃坑(P&A)の効率を向上させる新技術を導入し、業界のP&Aプロセスを一変させています。シュルンベルジェのデュアルストリングP&Aバリア評価技術がメキシコ湾で初めて採用され、13 3/8インチのケーシングと16インチのケーシング間の環帯のセメント結合を評価し、セメントが入っていない9 5/8インチの生産ケーシング内で検層ツールを作動させました。この技術により十分なセメント結合が確認されたため、安全環境執行局はこの環帯のさらなる修復を免除することができました。この技術により、W&Tオフショアは廃坑作業を数日間短縮することができました。この作業は、非法人のサブシー・サービシズ・アライアンスにおけるシュルンベルジェのパートナーであるヘリックス・エナジー・ソリューションズ・グループが運用するQ4000船舶が実施しました。

当業界は、世界的なエネルギー供給の安定に貢献しながら環境への影響を減らすことで、操業での持続可能性を推進しなければなりません。シュルンベルジェは、顧客企業の操業からの排出を削減すると同時に、世界全体でクリーンなエネルギー生成をサポートする技術の創造と応用を続けています。

  • トルコの大手地熱投資会社のゾルル・エナジー(Zorlu Enerji)は、同社のクズルデレ地熱発電施設でゼロカーボン発電量を増やすため、国内で初めてREDA Thermal* 高電力効率地熱電動水中ポンプ(ESP)を設置しました。REDA Thermalポンプは、シュルンベルジェのトランジション・テクノロジーズの1つであるESP恒久磁石モーター技術を用い、ESPの作動に必要な寄生負荷を減らし、純発電量を増加させます。REDA Thermalポンプは地熱産業専用に設計されており、石油・ガス生産の課題を克服するイノベーションと、地熱井の運用と耐用年数の要件を満たす材料を組み合わせています。この技術は、シュルンベルジェの分野横断的地熱コンサルティング・サービス会社であるGeothermExの分野専門知識を活用して開発されたものです。

シュルンベルジェは、シュルンベルジェ・ニュー・エナジーで新しいエネルギー・ベンチャーのポートフォリオを引き続き推進し、成長する新エネルギー市場に分野専門知識と技術産業化能力を提供しています。

  • シュルンベルジェ・ニュー・エナジー事業ベンチャーであり建物の冷暖房ソリューションを専門とするセルシウス・エナジーは、フランス・クラマールにあるフランスの大手眼鏡ブランドのグルップモン・オプティーク2000の本社に新しい地中エネルギー・ソリューションの設置を開始しました。この施設は12,000 m2のオフィスと工場で構成され、リサイクル材料から眼鏡を製造しています。グルップモン・オプティーク2000の持続可能な開発への取り組みに沿い、セルシウスのシステムは、CO2排出とエネルギーコストの両方を削減する能力が評価されて選択され、この拠点のCO2排出を70%、エネルギー消費を40%削減すると期待されています。この設置は、セルシウス・エナジーが欧州で実施中の5件のプロジェクトのうちの1つであり、稼働は2022年第4四半期になると予想されています。

財務諸表

要約連結損益計算書

 

(単位:100万、ただし1株当たりの金額を除く)

 

第2四半期

上半期

6月30日締め

2022

2021

2022

2021

 

売上高

$6,773

$5,634

$12,735

$10,857

利息およびその他の収入(1)

311

16

361

35

経費

売上原価

5,568

4,768

10,581

9,274

研究・エンジニアリング

154

134

295

268

一般管理費

86

70

183

150

利息

124

136

247

272

税引き前利益(1)

$1,152

$542

$1,790

$928

税金費用(1)

182

99

300

173

純利益(1)

$970

$443

$1,490

$755

非支配持分に帰属する純利益

11

12

21

25

シュルンベルジェに帰属する純利益(1)

$959

$431

$1,469

$730

 

シュルンベルジェの希薄化後1株当たり利益(1)

$0.67

$0.30

$1.02

$0.51

 

平均流通株式数

1,414

1,398

1,413

1,398

希薄化後平均流通株式数

1,436

1,421

1,435

1,420

 

経費に含まれる減価償却費(2)

$532

$526

$1,065

$1,058

(1)

詳細は「特別費用・利益」の項をご覧ください。

(2)

有形固定資産の償却および無形資産の償却、探査データ費用、APS投資を含みます。

要約連結貸借対照表

(単位:100万)

 

6月30日

12月31日

資産の部

2022

2021

流動資産

現金および短期投資

$2,816

$3,139

売掛金

6,247

5,315

棚卸資産

3,968

3,272

その他の流動資産

1,285

928

14,316

12,654

関連会社への投資

1,767

2,044

固定資産

6,386

6,429

のれん

13,009

12,990

無形資産

3,102

3,211

その他の資産

4,247

4,183

$42,827

$41,511

 

負債および株主資本の部

流動負債

買掛金・未払負債

$8,528

$8,382

概算所得税債務

884

879

 

短期借入金・長期債務の1年以内返済分

901

909

未払配当金

270

189

10,583

10,359

長期債務

12,946

13,286

退職後給付

232

231

その他の負債

2,441

2,349

26,202

26,225

株主資本

16,625

15,286

$42,827

$41,511

流動性

(単位:100万)

流動性内訳

2022年6月30日

2022年3月31日

2021年6月30日

2021年12月31日

現金および短期投資

$2,816

$2,649

$2,682

$3,139

短期借入金・長期債務の1年以内返済分

(901)

(923)

(36)

(909)

長期債務

(12,946)

(13,163)

(15,687)

(13,286)

純負債(1)

$(11,031)

$(11,437)

$(13,041)

$(11,056)

 

流動性増減の詳細を以下に示します。

 

上半期

第2四半期

上半期

6月30日締め

2022

2022

2021

 

純利益

$1,490

$970

$755

特別費用・利益(税引き後)(2)

(266)

(244)

-

1,224

726

755

減価償却(3)

1,065

532

1,058

株式報酬費用

160

71

156

運転資金の増減

(1,884)

(936)

(758)

米国連邦税還付金

-

-

477

その他

(26)

15

(39)

営業活動によるキャッシュフロー(4)

539

408

1,649

 

設備投資

(664)

(360)

(421)

APS投資

(311)

(143)

(188)

資産計上された探査データ

(64)

(24)

(12)

フリーキャッシュフロー(5)

(500)

(119)

1,028

 

支払配当金

(352)

(177)

(349)

従業員持株制度による受取金

93

22

62

事業買収・投資(取得した現金と負担した負債を控除)

(8)

(8)

(35)

リバティーの株式売却による受取金

513

429

-

不動産売却による受取金

120

120

-

その他

(171)

(66)

(30)

為替レートの変動の影響を除く純負債の変動

(305)

201

676

為替レートの変動が純負債に及ぼす影響

330

205

163

純負債の減少

25

406

839

純負債(期首)

(11,056)

(11,437)

(13,880)

純負債(期末)

$(11,031)

$(11,031)

$(13,041)

 

 

(1)

「純負債」は、負債総額から現金と短期投資を差し引いた額です。純負債は負債の返済に充当できる現金と投資額を反映しているため、シュルンベルジェの負債水準に関する有益な情報を提供すると経営陣は考えています。純負債は非GAAP財務指標であり、総負債と併せて考慮するものであり、これらの代替あるいはこれらに優先するものと見なさないようにしてください。

(2)

詳細は「特別費用・利益」の項をご覧ください。

(3)

有形固定資産の償却および無形資産の償却、探査データ費用、APS投資を含みます。

(4)

2022年6月30日締め上半期および第2四半期にそれぞれ3800万ドルと1600万ドル、2021年6月30日締め上半期および第2四半期にそれぞれ1億8400万ドルと7200万ドルの退職手当が含まれます。

(5)

「フリーキャッシュフロー」とは、営業活動によるキャッシュフローから、設備投資、APS投資、資産計上された探査データ費用を控除した金額です。フリーキャッシュフローは当社にとって重要な流動性指標であり、投資家ならびに経営陣にとって、現金を創出する当社の事業能力の指標として有益であると経営陣は考えています。事業の必要性を満たし債務を果たせば、この現金を用いて当社の将来の成長に再投資したり、配当金支払いや自社株買い戻しにより株主に還元することができます。フリーキャッシュフローは、裁量的費用で使用できる残余キャッシュフローではありません。フリーキャッシュフローは非GAAP財務指標であり、営業活動によるキャッシュフローと併せて考慮するものであり、これらの代替あるいはこれらに優先するものと見なさないようにしてください。

特別費用・利益

2022年第2四半期業績発表では、米国で一般的に認められた会計原則(GAAP)に基づく財務業績に加え、非GAAPによる財務業績(SECの規則Gに基づく)を提示しています。「流動性」の項目に示された非GAAP財務指標に加え、特別費用・利益を除く純利益、ならびにこれに基づく指標(特別費用・利益を除く希薄化後EPS、特別費用・利益を除くシュルンベルジェの純利益、特別費用・利益を除く実効税率、調整EBITDA)は非GAAP財務指標です。財務指標から特別費用・利益を除外することで、期間ごとのシュルンベルジェの業務をより効果的に評価し、除外された項目で分かりにくくなる業務の動向を確認できると経営陣は考えています。これらの指標はまた、一定の奨励給を判断する上での業績指標として経営陣が用いています。上記の非GAAP財務指標は、GAAPに基づく財務業績の他の指標と併せて検討するものであり、そのような指標の代替あるいはそのような指標に優先するものと見なさないようしてください。一部のそのような非GAAP財務指標と対応するGAAP指標の差異調整を以下に示します。調整EBITDAと対応するGAAP指標の差異調整は、「補足情報」の項(質問9)をご覧ください。

(単位:100万、ただし1株当たりの金額を除く)

 

2022年第2四半期

税引き前

税金

非支配持分

純額

希薄化後EPS

シュルンベルジェの純利益(GAAPベース)

$1,152

$182

$11

$959

$0.67

リバティー株式の売却による利益(1)

(216)

(13)

-

(203)

(0.14)

不動産売却による利益(1)

(43)

(2)

-

(41)

(0.03)

シュルンベルジェの純利益(特別費用・利益を除く)

$893

$167

$11

$715

$0.50

 

2022年上半期

税引き前

税金

非支配持分

純額

希薄化後EPS*

シュルンベルジェの純利益(GAAPベース)

$1,790

$300

$21

$1,469

$1.02

リバティー株式の売却による利益(1)

(242)

(17)

-

(225)

(0.16)

不動産売却による利益(1)

(43)

(2)

-

(41)

(0.03)

シュルンベルジェの純利益(特別費用・利益を除く)

$1,505

$281

$21

$1,203

$0.84

 

2022年第1四半期

税引き前

税金

非支配持分

純額

希薄化後EPS

シュルンベルジェの純利益(GAAPベース)

$638

$118

$10

$510

$0.36

リバティー株式の売却による利益(1)

(26)

(4)

-

(22)

(0.02)

シュルンベルジェの純利益(特別費用・利益を除く)

$612

$114

$10

$488

$0.34

2021年上半期には特別費用・利益は計上されていません。

* 端数処理の関係で合計数値が合わない場合があります。

(1) 要約連結損益計算書の利息およびその他の収入に分類されています。

部門別

(単位:100万)

 

四半期

2022年6月30日締め

2022年3月31日締め

2021年6月30日締め

売上高

税引き前利益

売上高

税引き前利益

売上高

税引き前利益

デジタル&統合

$955

$379

$857

$292

$817

$274

貯留層挙動

1,333

195

1,210

160

1,117

156

坑井建設

2,686

470

2,398

388

2,110

272

生産システム

1,893

171

1,604

114

1,681

171

消去など

(94)

(56)

(107)

(60)

(91)

(66)

税引き前セグメント営業利益

1,159

894

807

全社など

(148)

(164)

(138)

受取利息(1)

3

2

5

支払利息(1)

(121)

(120)

(132)

特別費用・利益(2)

259

26

-

$6,773

$1,152

$5,962

$638

$5,634

$542

(単位:100万)

 

 

 

 

 

上半期

 

 

 

 

2022年6月30日締め

2021年6月30日締め

 

 

 

 

売上高

税引き前利益

売上高

税引き前利益

 

 

 

 

デジタル&統合

$1,813

$671

$1,590

$521

 

 

 

 

貯留層挙動

2,543

355

2,119

258

 

 

 

 

坑井建設

5,083

858

4,045

482

 

 

 

 

生産システム

3,497

285

3,271

309

 

 

 

 

消去など

(201)

(115)

(168)

(99)

 

 

 

 

税引き前セグメント営業利益

2,054

1,471

 

 

 

 

全社など

(313)

(288)

 

 

 

 

受取利息(1)

5

9

 

 

 

 

支払利息(1)

(241)

(264)

 

 

 

 

特別費用・利益(2)

285

-

 

 

 

 

$12,735

$1,790

$10,857

$928

 

 

 

 

(1)

セグメントの業績に含まれる額を除きます。

(2)

詳細は「特別費用・利益」の項をご覧ください。

補足情報

よくある質問(FAQ)

1)

 

2022年通期の資本投資の指針はどうなっていますか?

 

 

2022年度通期の資本投資(設備投資、探査データ費用、APS投資)は、約20億ドルと予想しています。2021年度の資本投資は17億ドルでした。

 

 

 

 

 

2)

 

2022年第2四半期の営業活動によるキャッシュフローとフリーキャッシュフローはどうなっていますか?

 

 

2022年第2四半期の営業活動によるキャッシュフローは4億800万ドル、フリーキャッシュフローはマイナス1億1900万ドルでした。

 

 

 

 

 

3)

 

2022年第2四半期の「利息およびその他の収入」には何が含まれますか?

 

 

2022年第2四半期の「利息およびその他の収入」は3億1100万ドルで、その内訳は、リバティー・エナジー(リバティー)の株式2650万株の売却による2億1600万ドルの利益(質問11を参照)、一部の不動産の売却による4300万ドルの利益(質問11を参照)、受取利息の1900万ドル、持ち分法投資利益の3300万ドルです。

 

 

 

 

 

4)

 

2022年第2四半期に受取利息と支払利息はどのように変化しましたか?

 

 

2022年第2四半期の受取利息は1900万ドルで、前四半期比500万ドル増となりました。支払利息は1億2400万ドルで、前四半期比100万ドル増となりました。

 

 

 

 

 

5)

 

シュルンベルジェの税引き前連結利益と税引き前セグメント営業利益の違いは何ですか?

 

 

この違いは、セグメントに割り当てられていない社費、特別費用・利益、および受取利息・支払利息、ならびに株式報酬費用、一定の無形資産に関連する償却費用、一部の一元管理イニシアチブ、その他の営業外項目です。

 

 

 

 

 

6)

 

2022年第2四半期の実効税率(ETR)は、どの程度でしたか?

 

 

GAAPに基づく2022年第2四半期の実効税率は15.8%で、2022年第1四半期は18.4%でした。特別費用・利益を除く2022年第2四半期と第1四半期の実効税率はどちらも18.6%でした。

 

 

 

 

 

7)

 

2022年6月30日時点での流通普通株式数はどれぐらいでしたか? また、この株式数は前四半期末からどの程度変化しましたか?

 

 

2022年6月30日時点での流通普通株式数は14億1400万株で、2022年3月31日時点では14億1300万株でした。

 

 

 

(単位:100万)

 

 

 

2022年3月31日時点での流通株式数

1,413

 

 

 

従業員株式購入制度に基づいて発行された株式

-

 

 

 

オプション保有者に発行した株式(交換した株式を除く)

1

 

 

 

制限付き株式の付与

-

 

 

 

2022年6月30日時点での流通株式数

1,414

 

 

 

 

 

 

8)

 

2022年第2四半期および2022年第1四半期の加重平均流通株式数はどれぐらいでしたか? また、希薄化後1株当たり利益の計算で用いた希薄化後平均流通株式数との差異調整はどのようになっていますか?

 

 

2022年第2四半期および2022年第1四半期の加重平均流通株式数は、それぞれ14億1400万株と14億1200万株でした。以下に、加重平均流通株式数と、希薄化後1株当たり利益の計算で用いた希薄化後平均流通株式数の差異調整を示します。

 

 

 

 

(単位:100万)

 

 

 

2022年第2四半期

2022年第1四半期

 

 

加重平均流通株式数

1,414

1,412

 

 

未付与の制限付き株式

22

22

 

 

希薄化後平均流通株式数

1,436

1,434

 

 

 

 

 

9)

 

2022年第2四半期、2022年第1四半期、2021年第2四半期のシュルンベルジェの調整EBITDAはどの程度でしたか?

 

 

2022年第2四半期のシュルンベルジェの調整EBITDAは15億3000万ドルで、2022年第1四半期は12億5400万ドル、2021年第2四半期は11億9800万ドルでした。計算方法は以下の通りです。

 

(単位:100万)

 

2022年第2四半期

2022年第1四半期

2021年第2四半期

 

シュルンベルジェに帰属する純利益

$959

$510

$431

 

非支配持分に帰属する純利益

11

10

12

 

税金費用

182

118

99

 

税引き前利益

$1,152

$638

$542

 

特別費用・利益

(259)

(26)

-

 

減価償却

532

533

526

 

支払利息

124

123

136

 

受取利息

(19)

(14)

(6)

 

調整EBITDA

$1,530

$1,254

$1,198

 

調整EBITDAは、特別費用・利益、減価償却、支払利息、受取利息を除く税引き前利益です。経営陣は、調整EBITDAをシュルンベルジェの重要な利益性指標と見なしており、この指標で投資家および経営陣は期間ごとのシュルンベルジェの業務をより効率的に評価し、そのままでは分かりにくい業務の動向を確認することができると考えています。調整EBITDAはまた、一定の奨励給を判断する上での業績指標として経営陣が用いています。調整EBITDAは、GAAPに基づく財務業績の他の指標と併せて検討するものであり、そのような指標の代替あるいはそのような指標に優先するものと見なさないようしてください。

 

 

10)

 

2022年第2四半期、2022年第1四半期、2021年第2四半期の償却費用の内訳はどうなっていますか?

 

2022年第2四半期、2022年第1四半期、2021年第2四半期の償却費用の内訳は次の通りです。

 

(単位:100万)

 

2022年第2四半期

2022年第1四半期

2021年第2四半期

 

固定資産の償却

$340

$338

$352

 

無形資産の償却

75

75

75

 

APS投資の償却

87

83

77

 

資産計上された探査データ費用の償却

30

37

22

 

$532

$533

$526

11)

 

2022年第2四半期に計上された2億5900万ドルの税引き前特別利益の内訳は何に関するものですか?

 

純税引き前特別費用・利益の内訳は以下の通りです(単位:100万)。

 

リバティー株式の売却による利益(a)

$216

 

不動産売却による利益(b)

43

 

 

$259

 

 

 

(a)

2022年第2四半期に、シュルンベルジェはリバティーの株式2650万株を売却し、4億2900万ドルの受取金を得ました。この取引により、シュルンベルジェは2億1600万ドルの利益を認識しました。この利益は、要約連結損益計算書の利息およびその他の収入に含まれています。2022年6月30日現在、シュルンベルジェはリバティーの株式持分を12%保有しています。

 

(b)

2022年第2四半期に、シュルンベルジェは一部の不動産を売却し、1億2000万ドルの手取金を得ました。この取引により、シュルンベルジェは4300万ドルの利益を認識しました。この利益は、要約連結損益計算書の利息およびその他の収入に含まれています。

シュルンベルジェについて

シュルンベルジェ(SLB:NYSE)は、顧客企業と協力してエネルギーを利用可能にするテクノロジー企業です。当社の160を超える国籍の従業員は、最先端のデジタル・ソリューションを提供し、革新的なテクノロジーを導入して、世界のエネルギー業界の業績と持続可能性を可能にしています。120カ国以上での専門知識を有する当社は、すべての人の利益のために協業してエネルギーの利用可能性を現実のものにする技術を作り出しています。

詳細については、www.slb.comをご覧ください。

*シュルンベルジェまたはシュルンベルジェ関連会社のマーク。その他の会社、製品、サービスの名称はそれぞれの所有者の財産です。

電話会議情報

シュルンベルジェは2022年7月22日金曜日に電話会議を開催し、決算プレスリリースならびに事業見通しについて議論します。会議は米国東部時間午前9時30分から開始します。一般公開されるこの会議に参加するには、+1 (844) 721-7241(北米内)または+1 (409) 207-6955(北米以外)まで、開始予定時間の約10分前までに電話し、アクセスコード8858313を伝えてください。この電話会議の終了後、2022年8月22日まで録音再生を聴取できます。+1 (866) 207-1041(北米)または+1 (402) 970-0847(北米以外)にダイヤルしてください。アクセスコードは9508868です。電話会議は、www.slb.com/irwebcastにて、聴取のみの方式でウェブキャストで同時放送されます。ウェブキャストの録音再生は2022年8月22日まで同じウェブサイトで聴取できます。

本2022年第2四半期決算発表プレスリリースおよび当社の他の見解には、連邦証券法の意味での「将来予想に関する記述」が含まれ、これには過去の事実ではない一切の記述が含まれます。そうした記述の多くは、「予想する」、「かもしれない」、「できる」、「考える」、「予測する」、「計画する」、「潜在的」、「予測される」、「予測」、「先駆け」、「見込む」、「見通し」、「予想」、「見積もる」、「意図する」、「予見する」、「意欲」、「目的」、「目標」、「予定される」、「思う」、「するはずだ」、「あり得る」、「だろう」、「するつもりだ」、「見ている」、「可能性が高い」といった用語や類似の用語を含みます。将来予想に関する記述は、程度の差はあれ、不確実な事項に関するものです。これには、当社の財務および業績目標に関する記述や当社の事業見通しに関するか、それに依存するその他の予測や予想、シュルンベルジェ全体および各部門(および各部門の特定の事業分野、地域、または技術)の成長、石油・天然ガスの需要と生産の増加、石油・天然ガスの価格、エネルギー移行と世界的な気候変動に関する予測と予想、操業手順および技術の向上、シュルンベルジェおよび石油・ガス業界の設備投資、当社の事業戦略(デジタルおよび「盆地適合型」を含む)ならびに当社顧客企業の戦略、当社の実効税率、当社のAPSプロジェクト、合弁事業およびその他の提携、COVID-19パンデミックへの当社の対応とその他の広範な健康上の緊急事態に対する当社の準備態勢、ウクライナで進行中の紛争が世界的エネルギー供給に及ぼす影響、原材料の入手可能性、将来の世界経済状況および地政的状況、将来の流動性、利益率水準などの将来の営業業績が含まれます。これらの記述には、変化する世界経済状況と地政的状況、当社顧客企業による探鉱・生産支出の変化および石油・天然ガスの探鉱・開発レベルの変化、当社顧客企業とサプライヤーの営業業績と財務状況、当社が財務目標と業績目標およびその他の予測や予想を達成できないこと、当社の炭素排出ネットゼロ目標や暫定的排出削減目標を達成できないこと、世界の主要地域における一般的な経済状況、地政的状況および事業状況、ウクライナで進行中の紛争、外国通貨のリスク、インフレ、価格圧力、天候および季節要因、衛生パンデミックによる好ましくない影響、原材料の入手可能性と費用、操業の変更、遅延または中止、当社のサプライチェーンの問題、生産低下、将来の費用の程度、デジタルやシュルンベルジェ・ニュー・エナジーといった当社の事業戦略およびイニシアチブから意図している効率やその他の利益を認識できないこと、当社のコスト削減戦略、政府規制および規制要件の変化(オフショア原油およびガス探鉱、放射線源、爆発物、化学物質、気候関係イニシアチブに関係するものを含む)、探鉱の新たな課題に技術が対応できない可能性、代替エネルギー源や製品代替物の競争力などのリスクと不確実性や、本プレスリリースおよび証券取引委員会に提出・提供した最新のフォーム10-K、10-Q、8-Kで詳述したその他のリスクと不確実性を伴います。これらのリスクや不確実性の1つまたは複数あるいは他のリスクや不確実性が実際に起こった場合(またはこのような状況の変化の結果)、あるいは基礎となる前提が誤りであった場合、実際の結果や成果は将来予想に関する記述に示されたものとは大きく異なる場合があります。当社の環境、社会、その他の持続可能性に関する計画や目標について本プレスリリースに記載されている将来予想に関する記述やその他の記述は、それらの記述が必ずしも投資家にとって重要であることやSECへの提出物の中で開示が求められていることを示すものではありません。また、過去、現在、将来の環境、社会、持続可能性に関連する記述は、進展中の進捗を測定する際の基準、進化し続ける内部統制とプロセス、将来変化する可能性のある前提に基づいている可能性があります。本プレスリリースの記述はその発行日時点のものであり、新たな情報、将来の出来事などが発生した場合でも、シュルンベルジェはこれらの記述を更新して公開するあるいはこれらの記述を改訂する意図はなく、またその義務を負いません。

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