シュルンベルジェ、2019年第1四半期の業績を発表

  • 世界全体の売上高は79億ドル(前四半期比4%減、前年同期比1%増)
  • 海外の売上高は50億ドル(前四半期比5%減、前年同期比3%増)
  • 北米部門の売上高は27億ドル(前四半期比3%減、前年同期比3%減)
  • 税引き前営業利益は9億800万ドル(前四半期比6%減、前年同期比7%減)
  • 1株当たり利益は0.30ドル
  • 営業活動によるキャッシュフローは3億2600万ドル
  • 1株当たり0.50ドルの四半期現金配当を承認

パリ--()--(ビジネスワイヤ) -- シュルンベルジェ・リミテッド(NYSE:SLB)は本日、2019年第1四半期の業績を発表しました。

                   
(単位:100万、ただし1株当たりの金額を除く)
四半期 変化率
2019年3月31日締め 2018年12月31日締め 2018年3月31日締め 前四半期比 前年同期比
売上高 $7,879 $8,180 $7,829 -4% 1%
税引き前営業利益 $908 $967 $974 -6% -7%
税引き前営業利益率 11.5 % 11.8 % 12.4 % -30 bps -91 bps
純利益 - GAAPベース $421 $538 $525 -22% -20%
純利益(特別費用・利益を除く)* $421 $498 $525 -15% -20%
希薄化後1株当たり利益 - GAAPベース $0.30 $0.39 $0.38 -23% -21%
希薄化後1株当たり利益(特別費用・利益を除く)* $0.30 $0.36 $0.38 -17% -21%
 
北米の売上高 $2,738 $2,820 $2,835 -3% -3%
海外の売上高 $5,037 $5,283 $4,883 -5% 3%
 
北米の売上高(キャメロンを除く) $2,178 $2,265 $2,285 -4% -5%
海外の売上高(キャメロンを除く) $4,469 $4,581 $4,147 -2% 8%
 
* これらは非GAAP財務指標です。詳細は「特別費用・利益」の項をご覧ください。

シュルンベルジェのポール・キブスガード会長兼最高経営責任者(CEO)は次のように述べています。「第1四半期の売上高は79億ドルで、前四半期比で4%減少しました。これは、予想されていた北米陸上での活動の減少と北半球での海外事業が季節的要因で減少したことを反映しています。また、第4四半期に好調だったソフトウエア、製品、マルチクライアント地震探査ライセンスの売上高が減少したことや、キャメロンの長期プロジェクトの実施が減少したことも前四半期比での売上高減少の原因となりました。中南米では前四半期より活動が活発になり、これがこの売上高減少を若干相殺しました。」

「当四半期の見出しの数字を掘り下げてみると、海外部門の業績は好調でした。油層定義、掘削、生産は、合わせて前年同期比で8%増加し、2019年の海外市場での1桁後半という成長予想に沿って推移しました。」

「北米での第1四半期の売上高は、予想どおり前四半期から3%減少しました。その要因は、水圧破砕関連事業と掘削関連事業の両方で価格が低下し、活動が減少したことです。人工採油製品ラインの売上高は前四半期比で横ばいでした。北米沖合の売上高は前四半期比で若干減少しました。米国メキシコ湾ではワイヤーラインの活動が好調だったものの、マルチクライアント地震探査ライセンスの売上高が減少したため、その効果は相殺されました。北米でのキャメロンの売上高は前四半期比で若干増加しました。」

「事業セグメント別では、油層定義の第1四半期の売上高は、前四半期比で7%減少しました。これは、ソフトウエアおよびマルチクライアント地震探査ライセンスの売上高が季節的に減少したためです。掘削の売上高は前四半期比で3%減少しました。北半球で冬季の活動が減少したものの、一部の地域市場では統合掘削サービス(IDS)プロジェクトが高い伸びを示し、前年同期比で12%の増加となりました。生産の売上高は前四半期比で2%減少しました。北米でワンスティム(OneStim®)の売上高が減少し、海外市場で人工採油の売上高が減少しました。キャメロンの売上高は、前四半期比で7%減少しました。その主な要因は、ワンサブシー(OneSubsea®)の長期サイクル事業によるプロジェクト実施が減少したことと、前四半期の年度末売上高が好調だったことから掘削システムの売上高が減少したことです。」

「マクロ的観点からは、石油市場のセンチメントは2019年を通して徐々に上向きになると考えています。その根拠として、需要見通しは堅調であり、またOPECとロシアの減産の影響が本格化していることや、北米でシェールオイル生産の伸びが鈍化していること、4年間の過少投資の影響がますます明確になる中で海外の生産基盤がさらに脆弱になっていることです。」

「また、業界が世界的資源基盤の資金管理をより持続可能な方法で行おうとしている中で、E&P投資が正常化し始めているという明らかな兆しがあります。方向的には、これは生産を一定に保つためだけでも、海外市場への投資を増やす必要があることを示しており、米国陸上では、現在の生産成長見通しを下方修正する可能性があり、投資は減少するでしょう。」

「当社の海外市場に関する見解は、第三者による最近の支出調査と一致しています。この調査では、2019年には、リグカウントの増加と顧客企業のプロジェクトFID数の増加によりE&P投資が7~8%増加することが示唆されています。これに沿って、沖合開発活動計画は引き続き活発になっており、昨年には2013年以来、海底ツリーの契約は最高レベルに達しました。また、埋蔵量置換への関心が再び高まってきたことから探鉱活動への回帰が始まっています。特に、2018年の新しい発見油田は2000年以来最低のレベルでした。」

「逆に、北米陸上では、資本コストの上昇、借入能力の低下、および投資家が利益の増加を求めていることから、今後のE&P投資レベルはフリーキャッシュフローによって決まる可能性が高いといえます。したがって、北米でのE&P投資は2019年には10%減少すると見ています。さらに、親子坑井の干渉、コア領域からのステップアウト、枝抗長さの伸びとステージあたりのプロッパント量の限界といった技術的課題が増え、これらすべてが、今後数年間で米国のシェールオイル生産の伸びがさらに緩やかになることを示しています。」

「海外市場への投資が増加し、北米陸上での設備投資が減少する中で世界的なE&P支出が正常化していることは、シュルンベルジェにとっては望ましい市場の変化であり、当社の卓越した世界的な強みを踏まえると、非常に馴染みのある一連のチャンスが再び戻ってきました。当社はこの数年、執行プラットフォームの近代化、技術提供の拡大、デジタルおよび技術システムのイノベーション推進、ビジネスモデルの進化、および世界的事業範囲の強化といった活動と投資を行い、世界的リーダーの地位をさらに高めてきました。また、海外顧客企業をサポートするため4年間にわたって大規模な価格の譲歩に耐えてきましたが、世界的にサービスと製品の価格が回復しており、自社の利益を高めることを主要なビジネス優先事項と捉えています。これは、活動レベルの向上、余剰設備容量がほとんどあるいは全くない状況、新しい資本の慎重な配分によりしっかりとサポートされています。さらに、2019年の事業計画の基盤となるのは、純負債を増やすことなく、事業ニーズを満たすのに十分なキャッシュフローを生み出すという明確な取り組みです。」

その他の出来事

当四半期に、シュルンベルジェは当社普通株式230万株を1株当たり平均42.79ドル、総額9800万ドルで買い戻しました。

2019年2月19日、シュルンベルジェとロックウェル・オートメーションは、新たな合弁会社であるセンシア(Sensia)の設立で合意したことを発表しました。この合弁会社は、初の完全統合デジタル油田自動化ソリューションを提供します。センシアは独立事業体として業務を行い、合弁会社の53%をロックウェル・オートメーションが、47%をシュルンベルジェが所有します。取引完了時には、ロックウェル・オートメーションはシュルンベルジェに2億5000万ドルを支払います。この取引は規制当局の承認を受け、他の慣例的完了条件を満たすことを前提に2019年夏に完了する予定です。

2019年4月17日、シュルンベルジェの取締役会は、流通普通株式1株当たり0.50ドルの四半期配当を承認しました。この配当金は、2019年6月5日現在の登録株主に対し、2019年7月12日に支払われます。

地域別連結売上高

    (単位:100万)
四半期     変化率
2019年3月31日締め     2018年12月31日締め     2018年3月31日締め 前四半期比     前年同期比
北米 $2,738 $2,820 $2,835 -3% -3%
中南米 992 978 870 1% 14%
欧州/CIS/アフリカ 1,707 1,842 1,713 -7% -
中東・アジア 2,338 2,464 2,300 -5% 2%
その他 104 76 111 n/m n/m
$7,879 $8,180 $7,829 -4% 1%
 
北米の売上高 $2,738 $2,820 $2,835 -3% -3%
海外の売上高 $5,037 $5,283 $4,883 -5% 3%
 
北米の売上高(キャメロンを除く) $2,178 $2,265 $2,285 -4% -5%
海外の売上高(キャメロンを除く) $4,469 $4,581 $4,147 -2% 8%
 
n/m = not meaningful(非適用)

第1四半期の売上高は前四半期比で4%減の79億ドルでした。北米の売上高は3%減の27億ドル、海外の売上高は主に季節的要因で5%減の50億ドルとなりました。

北米部門

北米では、水圧破砕関連事業と掘削関連事業の両方で価格と活動が低下したため、連結売上高は前四半期比で3%減少して27億ドルとなりました。人工採油製品ラインの売上高は前四半期比で横ばいでした。カナダで季節的に冬季の活動が活発化したために圧力ポンピング活動は増加しましたが、坑井仕上げ活動は価格低下の影響を受けました。北米沖合の売上高は前四半期比で若干減少しました。米国メキシコ湾ではワイヤーラインの活動が好調だったものの、マルチクライアント地震探査ライセンスの売上高が減少したため、その効果は相殺されました。北米でのキャメロンの売上高は前四半期比で若干増加しました。

海外部門

中南米地域では、メキシコ・中米地域市場で売上高が2桁の伸びを示し、連結売上高は前四半期比で1%増加して10億ドルとなりました。その要因は、IOCの沖合探鉱主導の活動が活発になったこと、IDS活動が活発化したこと、マルチクライアント地震探査ライセンスの売上高が増えたことです。中南米北部地域市場、主にエクアドルでは、シュルンベルジェ生産管理(SPM)活動の増加と生産量の増加により売上高が増加しました。中南米南部地域市場では、アルゼンチンで非在来型資源の水圧破砕活動が増加したことや、SPMプロジェクトの追加生産により、売上高は若干増加しました。この地域で売上高が増加したものの、ブラジルでのキャメロン事業が減少したため、その効果は部分的に相殺されました。

欧州/CIS/アフリカ地域の連結売上高は、前四半期比で7%減少して17億ドルとなりました。これは主にロシア・中央アジア地域市場で冬季の活動が減少したためで、このことがすべての製品ラインに影響を及ぼしました。英国・大陸欧州地域市場およびノルウェー・デンマーク地域市場でも、天候や保守関連の遅延により、活動は低下しました。サハラ以南アフリカ地域市場の売上高は前四半期比で若干減少しました。これは、モザンビークとアンゴラで製品売上高が減少したことと、増えてはいるものの探鉱活動が限定的であったためです。ソフトウエア統合ソリューション(SIS)のソフトウエアの売上はこの地域全体で減少し、また、キャメロンの売上高も主に欧州で減少しました。

中東・アジア地域では、主に中東東部地域市場の売上高が減少したため、連結売上高は前四半期比で5%減少して23億ドルとなりました。その要因は、イラクでIDSプロジェクト活動が減少したことと、オマーンでの水圧破砕活動が減少したことです。中東北部地域市場では、エジプトとクウェートで製品とSISソフトウエアの売上高が減少したために売上高が減少しましたが、カタールでサービス活動が活発になったことから、その影響は部分的に相殺されました。サウジアラビアでの一括請負契約(LSTK)プロジェクトの売上高は引き続き増加しましたが、陸上地震探査業務で天候に関連する遅延が発生したために、その効果は相殺されました。極東アジア・オーストラリア地域市場では、中国の冬季の天候と、サイクロン・シーズン期間にオーストラリアでの活動が低下したことから、売上高は減少しました。この地域でのキャメロンの売上高は、主に中東東部地域市場と中東北部地域市場で活動が低下したことから減少しました。この地域の売上高減少は、インドでIDSプロジェクト活動が活発化したことで、部分的に相殺されました。

油層定義

    (単位:100万)
四半期     変化率
2019年3月31日締め     2018年12月31日締め     2018年3月31日締め 前四半期比     前年同期比
売上高 $1,543 $1,651 $1,559 -7% -1%
税引き前営業利益 $293 $364 $306 -20% -4%
税引き前営業利益率 19.0 % 22.0 % 19.7 % -308 bps -69 bps

油層定義の売上高は前四半期比で7%減少して15億ドルとなり、その81%は海外市場の売上高でした。その要因は、ロシアで季節的にワイヤーライン活動が低下したことと、米国メキシコ湾でマルチクライアント地震探査ライセンスの売上高が減少したことです。主に欧州/CIS/アフリカおよび中東・アジア地域でのSISソフトウエアの売上高減少も、売上高減少の要因となりました。試験サービスとワンサーフェス(OneSurface®)の売上高は前四半期比でほぼ横ばいでした。

油層定義の税引き前営業利益率は前四半期比で3.08ポイント低下して19%となりました。これは、ロシア・中央アジア地域市場でワイヤーライン活動による売上高が季節的に減少したことと、SISソフトウエアとウェスタンジーコのマルチクライアント地震探査ライセンスの全体的売上高が減少したためです。

第1四半期の油層定義の業績は、複数の契約締結と、技術と部門専門知識を生かして操業業績を高めたことで支えられました。

アパッチ・エジプト(Apache Egypt)はシュルンベルジェと、エジプト西部の11本の試掘井で地層評価サービスを提供する2年契約を結びました。これには、2年延長のオプションが含まれています。採用する技術には、MDT* モジュラー型動的地層テスター、Litho Scanner* 高解像度分光分析サービス、FMI-HD* 高解像度地層マイクロイメージャーが含まれます。

インドネシアでは、統合サービス管理(ISM)が15本の坑井キャンペーンの最初の3本の坑井を、予定より早く予算を下回って完成させました。顧客企業との密接な連携により、ISMは複数の製品ラインの技術を展開することができました。これによって操業効率が向上し、顧客企業は1日当たり平均70mを掘削することができました。

メキシコでは、PEMEXがウェスタンジーコと1万4000 km2の処理・再画像化プロジェクトの契約を結びました。このプロジェクトでは、20年の期間にわたってメキシコ湾南部のカンペチェ盆地で取得した20個以上のデータセットを統合する必要があります。調査はウェスタンジーコを含む複数の企業によって実施され、広方位角、狭方位角、海底ケーブルなどのさまざまな技術が採用されました。このプロジェクトでは統合的地球モデルを作成し、PEMEXが深在目標に焦点を当て、豊かなカンペチェ盆地の複雑なサブソルト油層をより詳しく理解できるよう支援します。この契約は、ウェスタンジーコがPEMEX向けに最近実施したマルチクライアント広方位角の独自のQ-Seabed* マルチコンポーネント海底地震探査システム調査を受けて締結されました。

メキシコでは、シュルンベルジェとシェルが、カンペチェおよびペルディード地域でウェスタンジーコが取得した大量のデータセットをライセンス供与する契約を結びました。この契約には、サードパーティーの船舶を用いたこの地域での新規のマルチクライアント調査の実施と、既存データのライセンス供与が含まれます。シェルのメキシコ沖合での計画スケジュールに合わせるため、ウェスタンジーコはまた、データ処理と並行してデータサブセットの高度高解像度再画像化を実施し、シェルが掘削場所を最適化できるよう支援します。2018年、シェルはメキシコの入札ラウンド2.4でメキシコ湾沖合の石油およびガス鉱区19鉱区のうち9鉱区を獲得しました。ウェスタンジーコとの連携により、シェルは、メキシコでの探鉱プログラムにおいて技術の採用と迅速な進展を目指す取り組みを強化していると述べています。

2017年のSISグローバル・フォーラムでDELFI* コグニティブE&P環境を開始して以来、ウッドサイド(Woodside)はシュルンベルジェと密接に協力して、すべてのE&Pワークフローにわたってデジタル戦略を実施してきました。新しいデジタル技術ソリューションを早期利用するため、1月には、ウッドサイドが選んだパートナーとしてのシュルンベルジェとの間で覚書(MOU)が調印されました。これにより、ウッドサイドはすべての分野にわたってクラウド対応のデジタル技術の導入と研究開発のイノベーションで業界をリードすることができます。

OMVとシュルンベルジェは、デジタル・ソリューションの潜在的協働モデルを評価するMOUに署名しました。この戦略的パートナーシップにより、OMVは、シュルンベルジェの現在利用可能なデジタル技術と現在開発中のデジタル技術を活用して、デジタル変革の実施を迅速に進めることができます。

MODECオフショア・プロダクション・システムズ(シンガポール)は、シュルンベルジェと、ブラジル沖合のf浮体式生産貯蔵積出(FPSO)船舶用に石油分離・処理装置とCO2ガス処理装置を供給する2件の契約を結びました。これらの契約には、OneSurface CONSEPT ICD* セパレーター流入式サイクロン装置、静電式原油脱水器および脱塩装置、CYNARA* 酸性ガス除去膜システムの提供が含まれます。

掘削

    (単位:100万)
四半期     変化率
2019年3月31日締め     2018年12月31日締め     2018年3月31日締め 前四半期比     前年同期比
売上高 $2,387 $2,461 $2,126 -3% 12%
税引き前営業利益 $307 $318 $293 -3% 5%
税引き前営業利益率 12.9 % 12.9 % 13.8 % -6 bps -90 bps

掘削の売上高は前四半期比で3%減の24億ドルとなり、その74%は海外市場の売上高でした。これは、主に北半球において季節的要因で海外の掘削活動が低下したためです。そのため、主にM-I SWACOとビット・掘削ツールに影響が及びました。陸上リグでは、イラクとオーストラリアでプロジェクトが完了したことから売上高が減少しました。北米陸上ではリグカウントが前四半期比で7%減少したことから、傾斜掘りの売上高も減少しました。このような売上高の減少は、メキシコ、サウジアラビア、インドでIDS契約の売上高が増加したため、部分的に相殺されました。

掘削では、売上高は減少したものの、税引き前営業利益率は、前四半期比でほぼ横ばいの13%でした。

掘削では、IDS契約の締結と掘削技術の導入により操業コストを削減して成果を改善したことが、業績に寄与しました。

北海ノルウェー区域では、IDSがエクイノール(Equinor)向けに3本の坑井で技術を組み合わせ、同様のオフセット坑井に比べて1日当たりの平均掘削距離を29%延ばし、坑井当たりの操業コストを490万ドル削減しました。このような難しい坑井では、通常は複数の作業で、激しい衝撃と振動により損傷した掘削ツールを交換しなければなりません。顧客企業および掘削請負業者と密接に連携し、より堅固な坑井設計、不活動時間の削減、より効率的な掘削ツールとサービスにより節約を実現することができました。PowerDrive Xceed* 高耐久性回転操行システムおよびGeoSphere* 掘削同時油層マッピング・サービスなどのシュルンベルジェの技術は、坑井当たり6.7日の時間短縮を実現する上で重要な役割を果たしました。

MOLノルゲ(Norge)ASは、シュルンベルジェとの間で、北海ノルウェー区域で2本の試掘井に関するIDS契約を結びました。これには、さらに2本の追加オプションが含まれています。操業は2019年上半期に開始される予定であり、DigiScope *掘削同時スリムホール計測サービス、Quanta Geo *フォトリアリスティック油層地質学サービス、およびSaturn * 3Dラジアルプローブの配備が含まれます。

イラクでは、バスラ・オイル・カンパニー(Basra Oil Company)がシュルンベルジェとマジヌーン油田で40本の坑井を掘削する2年のIDS契約を結びました。これには1年延長のオプションが含まれています。操業は2019年下半期に開始される予定です。

ボル・ドリリング(Borr Drilling)とOPEXペルフォラドラ(Perforadora) S.A. de C.V.は、メキシコ湾メキシコ区域で9本の沖合開発井の契約を結びました。シュルンベルジェは、統合掘削サービスの提供に選ばれ、新造のジャッキアップ・リグであるグリッド(Grid)とゲルセミ(Gersemi)でエンドツーエンドの坑井ソリューションを提供します。この2年契約は2019年半ばに開始される予定です。

リビアでは、掘削・計測が、アラビア湾石油会社向けにGeoSphere掘削同時貯留層マッピング・サービスを用いて、非生産井から枝抗を掘削しました。GeoSphereサービスにより坑井の軌道をリアルタイムに調整でき、石油・水接触区間を回避することができました。これにより生産量は3000 bbl/日になりました。

クウェートでは、ビット・掘削ツールがクウェート石油会社向けにDirect XCD* ドリラブル合金ケーシング・ビット技術を用い、難しい坑井区間で掘削性能を高めました。この地層は、圧潰シェールと破砕石灰岩を含んでおり、坑底アセンブリが失われることが多く、複数回のセメントプラグで掘削流体の損失を制御しなければなりません。Direct XCDビット技術では、1回の作業でこの区間を掘削することができ、追加の楊降やセメントプラグが不要になり、掘削時間は49日から12日まで短縮されました。

パーミアン盆地では、掘削・計測がダイヤモンドバック・エナジー(Diamondback Energy)向けにPowerDrive Orbit* 回転操行性システムを採用し、掘削効率を高めました。ある坑井では、従来のツールにより同じパッドで掘削したオフセット坑井に比べ、掘進率(ROP)は42%向上しました。顧客企業は1万3319フィートという水平区間長の新記録を達成し、これまで掘削された坑井の中で最も費用効率の高い坑井になりました。また、同じパッドの次の2本の坑井でも同様の実績を達成しました。

オクラホマ州では、アパッチ・コーポレーション(Apache Corporation)がSCOOP プレイでEnduroBlade 360* 回転ダイヤモンド・エレメント・ビットを採用しました。回転ダイヤモンド・エレメントにより、ドリルビットが激しく摩耗して掘進率が低下する砂岩、石灰岩、頁岩の間に挟まれた区間で掘削時間を短縮することができました。EnduroBlade 360ビットにより、アパッチは、同じパッドで最も速く掘削されたオフセット坑井に比べ、この坑井で掘削時間を66時間短縮することができました。

生産

    (単位:100万)
四半期     変化率
2019年3月31日締め     2018年12月31日締め     2018年3月31日締め 前四半期比     前年同期比
売上高 $2,890 $2,936 $2,956 -2% -2%
税引き前営業利益 $217 $198 $217 10% -
税引き前営業利益率 7.5 % 6.8 % 7.3 % 76 bps 18 bps

生産の売上高は、前四半期比で2%減少して29億ドルとなり、その52%は海外市場の売上高でした。売上高減少の要因は、北米陸上でワンスティム(OneStim)事業の売上高が減少したことと、主にロシア、エクアドル、インドなどの海外で人工採油ソリューションの売上高が減少したことです。カナダでは季節的に冬季の活動が活発になったことから、圧力ポンピング活動は増加しましたが、売上高は価格低下の影響を受けました。これらの売上高減少は、カナダ、エクアドル、アルゼンチンで生産活動が高まり、SPM活動が活発になったことで、部分的に相殺されました。

生産では、売上高は減少したものの、税引き前営業利益率は、前四半期比でほぼ横ばいの8%でした。

生産では、北米で革新的な破砕関連技術の導入が増え、いくつかの海外の盆地でオペレーターがこの技術を採用したことが業績を引き上げました。

北米では、ワンスティム(OneStim)が引き続きいくつかの新しい技術を導入し、水圧破砕作業の操業効率と刺激効果を高めました。

  • 坑口では、自動坑井刺激提供プラットフォームに新しい自動ポンプ制御システムが含まれています。これは北米陸上事業のすべての盆地で30社以上の顧客企業ですでに導入されています。また、新しいMonoFlex* デュアル接続破砕流体供給技術により、リグアップとリグダウンの時間が90%も削減され、従来のシステムでは12~30個の接続が必要だったところ、2個の接続のみでHSEリスクを抑えることができます。
  • 坑内では、革新的な刺激技術により、特に親子坑井において、オペレーターの効果と生産性が向上しました。Kinetix Shale* 貯留層重視刺激・生産ソフトウエア、BroadBand Shield* フラクチャー形状制御サービス、WellWatcher Stim* 刺激モニタリング・サービスの坑内スイートにより、オペレーターはエンジニアード遠方分流ワークフローと他の技術を組み合わせて、親子坑井の干渉を避けることができました。
  • ワンスティムは、セメンチングされた水平坑井で刺激効果を最大化するため、Fulcrum* セメント搬送破砕性能技術を採用しました。この技術は、ケーシングの集中化が難しい坑井や、坑井条件によって泥水除去技法が制限される坑井で、坑井の破砕性能を向上させるように設計されています。Fulcrum技術は急速に採用されるようになり、これにより、オペレーターは液体の生産量を最大41%まで増やすことができます。2019年第1四半期には、Fulcrum技術は、パーミアン、テキサス南部、内陸部、北東部全体で85本の水平坑井の仕上げで用いられました。

オクラホマ州では、ワンスティムが大偏距枝抗でFracXion* 完全合成破砕プラグとReacXion* 溶解性破砕プラグ技術を用い、顧客企業はSCOOP プレイの操業コストを削減することができました。坑井全体で従来型プラグを用いずに、この3048mの坑井の最後の1524mでFracXionとReacXionプラグを使用することで、機械的介入作業に関連するコストをなくすことができました。

セルビアでは、坑井サービスがNIS-ガスプロム・ネフチ・セルビア向けにBroadband Shieldフラクチャー形状制御サービスを採用しました。BroadBand Shieldサービスにより3回の破砕処理を実施しました。この技術は、生産区間にフラクチャーを封じ込め、下の水区間に突破しないよう特別に設計されています。BroadBand Shieldサービス分流ピルを用いたことで、フラクチャーの形状が目標区間にうまく収まり、ウォーターカットを増やすことなく、石油生産量を何倍にも増やすことができました。

キャメロン

    (単位:100万)
四半期     変化率
2019年3月31日締め     2018年12月31日締め     2018年3月31日締め 前四半期比     前年同期比
売上高 $1,174 $1,265 $1,310 -7% -10%
税引き前営業利益 $137 $127 $166 8% -18%
税引き前営業利益率 11.6 % 10.0 % 12.7 % 161 bps -102 bps

キャメロンの売上高は前四半期比で7%減の12億ドルとなり、その48%は海外市場の売上高でした。売上高減少の要因は、ワンサブシー(OneSubsea)の長期サイクル事業のプロジェクト実施が減少したことや、掘削システムで前四半期に年度末の売上高が好調だったことから、主に海外で売上高が減少したことです。しかし、北米でのキャメロンの売上高は前四半期比で若干増加しました。ワンサブシーの売上高は、サハラ以南アフリカ、中東北部、北アフリカ、ロシア・中央アジアの地域市場で減少しました。掘削システムは、前四半期に北米沖合で製品とサービスの提供が増加したことから、当四半期は売上高が減少しました。坑口システムでは、オーストラリア、インド、アジアでの活動が低下して売上高が減少しましたが、バルブ・計測では、北米の販売業者からの需要が増加し、売上高は前四半期比で増加しました。

キャメロンの売上高は減少したものの、税引前営業利益率は、前四半期比で1.61ポイント上昇して12%となりました。これは、ワンサブシーと掘削システムの利益性が向上したことと、バルブ・計測の販売数量が増加し価格が改善したことが原因です。

第1四半期、キャメロンは統合海底生産システム、海底環境モニタリング、バルブおよびBOPスタックと制御装置の提供で数件の契約を結びました。

ウッドサイド(Woodside)はワンサブシー(OneSubsea)と、オーストラリア沖合のジュリマー・ディベロップメント・フェーズ2で統合ガス生産システムを提供する2年契約を結びました。ワンサブシーの資本効率の高いソリューションにより、プロジェクトのサイクル時間が短縮され、全体的なコストが削減されます。このソリューションは今ではすべての顧客企業のプロジェクトに不可欠な要素となっています。

また、ウッドサイドは、サブシー・インテグレーション・アライアンスと、フロントエンド・エンジニアリング設計(FEED)で2件の契約を結びました。そのうち1件の契約では、オーストラリア沖合のスカボロー資源の開発に関連する海底アンビリカル・ライザーとフローライン(SURF)のエンジニアリング調査を行います。もう1件のFEED契約は、セネガル沖合のSNE油田開発フェーズ1での独立型FPSO設備に関するものです。最初の石油生産は2022年に予定されています。

バルブ・計測(V&M)は、パーミアン盆地のパイプライン・インフラで使用するGROVE* バルブを提供する契約を結びました。パーミアンに配置されたバルブはテキサス州ミッドランドの新しいキャメロンV&Mサービス施設がサポートします。この施設では、現場でバルブの修理、改修、試験を行い、インラインでの故障修理と修復サービスを提供します。

シードリル(Seadrill)は掘削システムと、ウエスト・ミラ(West Mira)沖合掘削リグの1次および2次BOPスタックと制御装置の機能向上に関する契約を結びました。このような機能向上により、スタックを北海で使用できるようになります。作業は2019年第3四半期に開始する予定です。

 
財務諸表
 
要約連結損益計算書
(単位:100万、ただし1株当たりの金額を除く)
 
    四半期
3月31日締め     2019     2018
   
売上高 $7,879 $7,829
利息およびその他の収入 14 42
経費
売上原価 6,952 6,802
研究・エンジニアリング 173 172
一般管理費 112 111
利息     147     143
税引き前利益 $509 $643
税金費用     79     113
シュルンベルジェに帰属する純利益 $430 $530
非支配持分に帰属する純利益     9     5
シュルンベルジェに帰属する純利益     $421     $525
 
シュルンベルジェの希薄化後1株当たり利益     $0.30     $0.38
 
平均流通株式数 1,385 1,385
希薄化後平均流通株式数     1,397     1,394
 
経費に含まれる減価償却費(1)     $903     $874
 
(1)     有形固定資産の償却および無形資産の償却、マルチクライアント地震探査データ費用、SPM投資を含みます。
 
要約連結貸借対照表
 
(単位:100万)
       
3月31日 12月31日
資産の部     2019     2018
流動資産
現金および短期投資 $2,155 $2,777
売掛金 8,171 7,881
その他の流動資産     5,447     5,073
15,773 15,731
固定資産 11,533 11,679
マルチクライアント地震探査データ 584 601
のれん 24,945 24,931
無形資産 8,611 8,727
その他の資産     8,875     8,838
      $70,321     $70,507
 
負債および株主資本の部            
流動負債
買掛金・未払負債 $9,702 $10,223
概算所得税債務 1,194 1,155
短期借入金・長期債務の1年以内返済分 99 1,407
未払配当金     702     701
11,697 13,486
長期債務 16,449 14,644
繰延税金 1,375 1,441
退職後給付 1,136 1,153
その他の負債     3,140     3,197
33,797 33,921
株主資本     36,524     36,586
      $70,321     $70,507
 
 
流動性
 
(単位:100万)
    3月31日 12月31日     3月31日
流動性内訳 2019 2018 2018
現金および短期投資 $2,155 $2,777 $4,165
短期借入金・長期債務の1年以内返済分 (99) (1,407) (4,586)
長期債務 (16,449) (14,644) (13,526)
純負債 (1) $(14,393) $(13,274) $(13,947)
 
流動性増減の詳細を以下に示します。
 
第1四半期 第1四半期
 
3月31日締め           2019     2018
 
純利益(非支配持分控除前) $430 $530
減価償却(2) 903 874
株式報酬費用 108 90
運転資金の増減 (1,048) (836)
その他 (67) (90)
営業活動によるキャッシュフロー(3) $326 $568
 
設備投資 (413) (454)
SPM投資 (151) (240)
資本計上されたマルチクライアント地震探査データ (45) (26)
フリーキャッシュフロー(4) (283) (152)
 
支払配当金 (692) (692)
自社株買い戻しプログラム (98) (97)
従業員持株制度による受取金 106 127
(967) (814)
 
事業買収・投資(取得した現金を控除、負担した負債を加算) (5) (13)
その他 (147) (10)
純負債の減少(増加) (1,119) (837)
純負債(期首) (13,274) (13,110)
純負債(期末) $(14,393) $(13,947)
(1)   「純負債」は、負債総額から現金、短期投資、債券投資(満期保有)を控除した額です。純負債は負債の返済に充当できる現金と投資額を反映しているため、シュルンベルジェの負債水準に関する有益な情報を提供すると経営陣は考えています。純負債は非GAAP財務指標であり、総負債と併せて考慮するものであり、これらの代替あるいはこれらに優先するものと見なさないようにしてください。
(2) 有形固定資産の償却および無形資産の償却、マルチクライアント地震探査データ費用、SPM投資を含みます。
(3) 2019年3月31日締め四半期に4800万ドル、2018年3月31日締め四半期に7600万ドルの退職手当が含まれます。
(4) 「フリーキャッシュフロー」とは、営業活動によるキャッシュフローから、設備投資、SPM投資、資本計上されたマルチクライアント地震探査データ費用を控除した金額です。フリーキャッシュフローは当社にとって重要な流動性指標であり、投資家ならびに経営陣にとって、現金を創出する当社の事業能力の指標として有益であると経営陣は考えています。事業の必要性を満たし債務を果たせば、この現金を用いて当社の将来の成長に再投資したり、配当金支払いや自社株買い戻しにより株主に還元することができます。フリーキャッシュフローは、裁量的費用で使用できる残余キャッシュフローではありません。フリーキャッシュフローは非GAAP財務指標であり、営業活動によるキャッシュフローと併せて考慮するものであり、これらの代替あるいはこれらに優先するものと見なさないようにしてください。

特別費用・利益

2019年第1四半期業績発表では、米国で一般的に認められた会計原則(GAAP)に基づく財務業績に加え、非GAAPによる財務業績(SECの規則Gの定義による)を提示しています。特別費用・利益を除く純利益、ならびにこれに基づく指標(特別費用・利益を除く希薄化後EPS、特別費用・利益を除くシュルンベルジェの純利益、特別費用・利益を除く実効税率)は非GAAP財務指標です。財務指標から特別費用・利益を除外することで、期間ごとのシュルンベルジェの業務をより効果的に評価し、除外された項目で分かりにくくなる業務の動向を確認できると経営陣は考えています。これらの指標はまた、一定の奨励給を判断する上での業績指標として経営陣が用いています。上記の非GAAP財務指標は、GAAPに基づく財務業績の他の指標と併せて検討するものであり、これらの指標の代替あるいはこれらに優先するものと見なさないようしてください。これらの非GAAP財務指標と対応するGAAP指標の差異調整を以下に示します。

(単位:100万、ただし1株当たりの金額を除く)
 
    2018年第4四半期
税引き前     税金     非支配持分     純額     希薄化後EPS
シュルンベルジェの純利益(GAAPベース) $648     $100     $10     $538     $0.39
海洋地震探査事業の売却による利益 (215) (19) - (196) (0.14)
資産減損 172     16     -     156     0.11
シュルンベルジェ純利益(特別費用・利益を除く) $605     $97     $10     $498     $0.36

2019年および2018年の第1四半期には特別費用・利益は計上されていません。

 
セグメント
 
(単位:100万)
    四半期
2019年3月31日締め   2018年12月31日締め     2018年3月31日締め
           
売上高 税引き前利益 売上高 税引き前利益 売上高 税引き前利益
油層定義 $1,543 $293 $1,651 $364 $1,559 $306
掘削 2,387 307 2,461 318 2,126 293
生産 2,890 217 2,936 198 2,956 217
キャメロン 1,174 137 1,265 127 1,310 166
消去など (115) (46) (133) (40) (122) (8)
税引き前営業利益 908 967 974
全社など (273) (238) (225)
受取利息(1) 10 8 25
支払利息(1) (136) (132) (131)
特別費用・利益   -   43   -
$7,879 $509 $8,180 $648 $7,829 $643
(1)     セグメントの業績に含まれる利息を除きます。
 
補足情報
 
1)     2019年通期の設備投資の指針はどうなっていますか?
2019年度のシュルンベルジェの設備投資(マルチクライアントおよびSPM投資を除く)は依然として15億~17億ドルと予想されます。これに対して2018年度は22億ドルでした。
 
2) 2019年第1四半期の営業活動によるキャッシュフローおよびフリーキャッシュフローはどうなっていますか?
2019年第1四半期の営業活動によるキャッシュフローは3億2600万ドルでした。2019年第1四半期のフリーキャッシュフローは2億8300万ドルのマイナスでした。
 
3) 2019年第1四半期の「利息およびその他の収入」には何が含まれますか?
2019年第1四半期の「利息およびその他の収入」は1400万ドルで、その内訳は、持分法投資利益の300万ドルと受取利息の1100万ドルです。
 
4) 2019年第1四半期に受取利息と支払利息はどのように変化しましたか?
2019年第1四半期の受取利息は1100万ドルで、前四半期から100万ドル増加しました。支払利息は1億4700万ドルで、前四半期から500万ドル増加しました。
 
5) 税引き前営業利益とシュルンベルジェの税引き前連結利益の違いは何ですか?
この違いは主に、セグメントに割り当てられていない社費、特別費用・利益、および受取利息・支払利息、ならびに株式報酬費用、一定の無形資産に関連する償却費用、一部の一元管理イニシアチブ、その他の営業外項目です。
 
6) 2019年第1四半期の実効税率(ETR)は、どの程度でしたか?
GAAPに従って算出した2019年第1四半期の実効税率は15.5%で、2018年第4四半期は15.4%でした。特別費用・利益を除く2018年第4四半期の実効税率は16.0%でした。2019年第1四半期には特別費用・利益は計上されていません。
 
7) 2019年3月31日時点での流通普通株式数はどれぐらいでしたか?また、この株式数は前四半期末からどの程度変化しましたか?
2019年3月31日時点での流通普通株式数は13億8500万株でした。以下の表に、2018年12月31日から2019年3月31日までの流通株式数の変化を示します。
 
    (単位:100万)
2018年12月31日時点での流通株式数   1,383
オプション保有者に発行した株式(交換した株式を除く) -
制限付き株式の付与 1
従業員株式購入制度に基づいて発行された株式 3
自社株買い戻しプログラム (2 )
2019年3月31日時点での流通株式数 1,385  
8)     2019年第1四半期および2018年第4四半期の加重平均流通株式数は何株でしたか?  また、希薄化後1株当たり利益(特別費用・利益を除く)の計算で用いられている希薄化後平均流通株式数との差異調整はどのようになっていますか?
2019年第1四半期および2018年第4四半期の加重平均流通株式数は、いずれも13億8500万株でした。
 
以下の表に、加重平均流通株式数と、希薄化後1株当たり利益(特別費用・利益を除く)の計算で用いた希薄化後平均流通株式数の差異調整を示します。
 
    (単位:100万)
第1四半期     第4四半期
2019 2018
加重平均流通株式数 1,385 1,384
想定されるストックオプションの行使 - -
未付与の制限付き株式 12     8
希薄化後平均流通株式数 1,397     1,392
9)     シュルンベルジェ生産管理(SPM)プロジェクトとはどのようなものですか?  また、シュルンベルジェはこのプロジェクトの売上高をどのように認識していますか?
SPMプロジェクトは、長期契約に基づき、シュルンベルジェの顧客企業に代わって開発と生産共同管理を中心に行います。シュルンベルジェは、当社のサービス、製品、また場合によっては現金を、油田開発活動と操業に投資します。一部の契約において、シュルンベルジェは、提供するサービスまたは製品の一部に対する売上高を計上し、その支払を受けますが、通常、シュルンベルジェは、サービスの提供時または製品納入時に支払を受けることはありません。代わりに、シュルンベルジェは、創出されたキャッシュフローあるいはバレル当たりの料金に基づいて売上高を認識し、報酬を受けます。これには、シュルンベルジェが相互合意した基準を上回る生産増加分に対してのみ支払を受けるという一定の取り決めが含まれることがあります。
 
10) SPMプロジェクトに投資されるシュルンベルジェの製品とサービスはどのように計上されていますか?
売上高と関連する費用は、シュルンベルジェの各セグメントが、シュルンベルジェのSPMプロジェクトに提供したサービスと製品について、それぞれのセグメント内で計上されます。この売上高(公正価格に基づく)と関連する利益は、その後、「消去など」の項目に含まれる社内調整を通して消去されます(「消去など」の項目にはSPM消去以外の項目も含まれます)。さらに、シュルンベルジェのサービスまたは製品をSPMプロジェクトに提供することに関連する直接費用は、貸借対照表に資産計上されます。
 
資産計上されたこのような投資は、現金および前述の直接費用の形となる場合があり、関連する生産が実現され、関連する売上高が認識された時に損益計算書で費用化されます。この償却費用は、生産高比例法に基づいており、各生産高には、推定総生産量に基づき未償却費用の比例配分が割り当てられます。
 
SPM売上高と資産計上済み投資の償却および期間中に発生したその他の営業費用は、生産セグメントに反映されています。
 
11) 2019年3月31日時点でのシュルンベルジェのSPMプロジェクト投資の未償却残高はどれぐらいでしたか。また、これは2018年12月31日時点と比較して投資と償却においてどのように変化しましたか?
2019年3月31日および2018年12月31日時点でのシュルンベルジェのSPMプロジェクト投資の未償却残高は、いずれも約42億ドルでした。これらの金額はシュルンベルジェの要約連結貸借対照表のその他の資産に含まれています。シュルンベルジェのSPMプロジェクト投資の未償却残高の変化を以下に示します。
 
  (単位:100万)
2018年12月31日時点での残高 $ 4,201
SPM投資 151
SPM投資の償却 (170 )
その他   10  
2019年3月31日時点での残高 $ 4,192  
12) 2019年第1四半期のウェスタンジーコ・マルチクライアントの売上高は、どうなりましたか?
2019年第1四半期のマルチクライアントの売上高(譲渡手数料を含む)は1億3100万ドル、2018年第4四半期は1億7600万ドルでした。
 
13) 2019年第1四半期末時点でのウェスタンジーコの受注残はどの程度でしたか?
2019年第1四半期末時点でのウェスタンジーコの受注残(顧客と締結済みの契約に基づく)は2億2800万ドルでした。2018年第4四半期末時点では3億4300万ドルでした。
 
14) キャメロンのワンサブシーおよび掘削システムの注文ならびに受注残はどの程度でしたか?
ワンサブシーおよび掘削システムの注文と受注残は以下の通りです。
 
    (単位:100万)
注文 第1四半期
2019
    第4四半期
2018
ワンサブシー(OneSubsea) $511 $611
掘削システム $232 $196
 
受注残 (四半期末)
ワンサブシー(OneSubsea) $2,096 $1,903
掘削システム $530 $495

シュルンベルジェについて

シュルンベルジェは、石油・ガス産業に油層定義、掘削、生産、処理技術を提供する世界的大手企業です。140カ国以上の約10万人を雇用するシュルンベルジェは120カ国以上で製品の販売とサービスを行い、探鉱から生産までの業界で最も包括的な商品とサービスのほか、炭化水素回収を最適化して油層利用を改善する坑口からパイプラインに至る総合的ソリューションを提供しています。

シュルンベルジェ・リミテッドは中心的なオフィスをパリ、ヒューストン、ロンドン、ハーグに置き、2018年の報告売上高は328億2000万ドルでした。詳細情報についてはwww.slb.comをご覧ください。

*シュルンベルジェまたはシュルンベルジェ関連会社のマーク

注記

シュルンベルジェは2019年4月18日木曜日に電話会議を開催し、決算プレスリリースならびに事業見通しについて議論します。会議は米国東部時間午前8時30分から開始します。一般公開されるこの会議に参加するには、+1 (800) 288-8967(北米内)または+1 (612) 333-4911(北米以外)まで、開始予定時間の約10分前までに電話し、電話会議オペレーターに「シュルンベルジェ決算発表電話会議」への参加を伝えてください。この電話会議の終了後、2019年5月18日まで録音再生を聴取できます。+1 (800) 475-6701(北米)または+1 (320) 365-3844(北米以外)にダイヤルしてください。アクセスコードは464084です。電話会議は、www.slb.com/irwebcastにて、聴取のみの方式でウェブキャストで同時放送されます。ウェブキャストの録音再生は2019年5月18日まで同じウェブサイトで聴取できます。

本2019年第1四半期決算発表および当社の他の見解には、連邦証券法の意味での「将来予想に関する記述」が含まれています。これには過去の事実ではない記述、例えば、事業見通しに関する当社の予測または予想、シュルンベルジェ全体および各グループおよびセグメント(および各セグメントの特定の製品または地域)の成長、石油・天然ガスの需要と生産の増加、石油・天然ガスの価格、操業手順および技術の向上(当社の変革プログラムを含む)、シュルンベルジェおよび石油・ガス業界の設備投資、シュルンベルジェの顧客企業の事業戦略、当社の実効税率、シュルンベルジェのSPMプロジェクト、合弁事業および提携、将来の世界経済状況、将来の営業業績などが含まれます。これらの記述には、世界経済状況、シュルンベルジェの顧客企業による探鉱・生産支出の変化および石油・天然ガスの探鉱・開発レベルの変化、世界の主要地域における一般的な経済、政治、事業状況、外国通貨のリスク、価格圧力、気候および季節的要因、操業の変更、遅延または中止、生産低下、政府の規制および規制要件の変更(沖合石油・ガス探鉱、放射線源、爆発物、化学薬品、水圧破砕サービス、気候関連のイニシアチブに関連するものを含む)、探鉱の新たな課題に技術が対応できない可能性などのリスクと不確実性や、当社の2019年第1四半期決算発表、および証券取引委員会に提出・提供した最新のフォーム10-K、10-Q、8-Kで詳述したその他のリスクと不確実性を伴います。これらのリスクや不確実性の1つまたは複数あるいは他のリスクや不確実性が実際に起こった場合(またはこのような状況の変化の結果)、あるいは基礎となる前提が誤りであった場合、実際の結果は将来見通しに関する記述に示されたものとは大きく異なる場合があります。新たな情報、将来の出来事などが発生した場合でも、シュルンベルジェはこれらの記述を更新して公開するあるいはこれらの記述を改訂する意図はなく、またその義務を負いません。

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Contacts

Simon Farrant – Vice President of Investor Relations, Schlumberger Limited
Joy V. Domingo – Manager of Investor Relations, Schlumberger Limited
Office +1 (713) 375-3535
investor-relations@slb.com

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