米オレゴン州ビーバートン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- イーサネット技術の一貫した成功と進歩に専心する世界的コンソーシアムのイーサネット・アライアンスは本日、イーサネットの修正規格として、2.5 Gb/sおよび5 Gb/sでの運用のためのメディアアクセス制御パラメーター、物理層、管理パラメーターを規定したIEEE 802.3bz™規格が承認されたことを高く評価しました。この修正規格により、アクセスレイヤーの帯域幅を毎秒1ギガビット(Gb/s)からインクリメンタルに増加でき、エンタープライズ用途やワイヤレスネットワークなど、さまざまな条件やアプリケーションで生まれているニーズに対応する上で役立つことになります。
イーサネット・アライアンスの理事で、インテルのプリンシパルエンジニア、IEEE 802.3bzタスクフォース議長を務めるDavid Chalupskyは、次のように語っています。「IEEE 802.11ac™でさらに高速の無線技術が実現し、この技術でネットワークにアクセスするユーザーが増えるという状況が特にある中で、有線・無線の両方において、データに対するエンドユーザーからのニーズは高まる一方です。無線ネットワークから有線ネットワークへのアップリンクとして1000BASE-Tはもはや不十分であり、ユーザーは既に販売済みの700億メートルに及ぶCat5e / Cat6ケーブルに変更を加えることなく、より高速のデータ転送速度を利用できる手段を必要としています。IEEE 802.3bzは、急増するデータへのアクセスを高速化したいというニーズに対応できるのみならず、従来のインフラ投資を有効利用することで、既存インフラの寿命を延長して価値を最大化できる優れたソリューションです。」
1000BASE-Tの成功を基盤とし、また1000BASE-Tのアップグレードに道を開いたIEEE 802.3bzは、2.5ギガビット(2.5G)と5ギガビット(5G)のBASE-Tイーサネットを規定しています。IEEE 802.3bzは、構内配線の平衡ツイストペア伝送線を対象に、イーサネットのメディアアクセス制御(MAC)パラメーター、物理層仕様(PHY)、管理オブジェクトを仕様化しています。高コストのインフラ変更を必要とせずに最大5倍の高速化を促進するIEEE 802.3bzは、ネットワーク帯域幅のコスト効率に優れたスケーリングを実現します。このエンタープライズ技術は、科学や研究におけるコンピューティング、コンテンツの制作・編集、産業デザインや産業自動化、マシンビジョンなど、多様なニーズに対応することができます。
イーサネット・アライアンス議長でファーウェイ(華為技術)シニアプリンシパルエンジニアのジョン・ダンブロシアは、次のように語っています。「IEEE 802.3bzは拡大を続けるイーサネット規格ファミリーに追加された貴重な規格です。IEEE 802.3bzの導入により、次世代の無線アクセスで約束される無線接続の高速化を実現できます。イーサネット・アライアンスは、IEEE 802.3bzによって約束されるもの、そしてIEEE 802.3bzによって生まれる機会に大きく期待しています。これまでで最も成功したイーサネットプロジェクトと見なされている1000BASE-Tに続く本規格について、業界が期待する多様なベンダー間の相互運用性の検証に、イーサネット・アライアンスは真剣に取り組んでいます。」
イーサネット・アライアンスの詳細については、http://www.ethernetalliance.orgをご覧ください。ツイッターによる@EthernetAlliancのフォロー、フェイスブックのページへのアクセス、リンクトイン・グループへの参加によっても情報を入手できます。
イーサネット・アライアンスはシステムやコンポーネントのベンダー、業界専門家、大学や政府の専門家で構成される世界的コンソーシアムとして、イーサネット技術の一貫した成功と拡大に真剣な努力を傾けています。イーサネット・アライアンスは、新たなイーサネット技術の育成から、相互運用性の実証、教育にまで及ぶ活動を支援することにより、イーサネット規格の市場導入に取り組んでいます。
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