HGST: Active Archiveアプリケーション向けの世界初10テラバイトのハードディスク装置を出荷開始

ヘリウムを充填したHellioSeal™とSMR技術を採用したUltrastar® Archive Ha10

Ultrastar Archive Ha10 - 10TB capacity, Host-managed SMR, Helium HDD (写真:ビジネスワイヤ)

藤沢--()--(ビジネスワイヤ) -- HGST(社長:Mike Cordano (マイク・コルダノ))は、記憶容量10テラバイト(テラは1兆。以下、TB)のハードディスク装置(以下、HDD)を次世代のActive Archiveアプリケーション向けとして出荷開始しました。Host-Managed SMRを採用した本製品は、高い実装密度のサーバーやストレージシステムのTCO(Total Cost Ownership)をこれまでにないレベルに低減します。本製品は、フィールド稼働実績に裏付けられたHelioSealプラットフォームとSMR(Shingled Magnetic Recording)の2つの技術の組合せにより、信頼性と性能に妥協することなく、比類ない大容量と電力効率を提供します。Ultrastar Archive Ha10は、データ書込みはシーケンシャル、読出しはランダムに行われることが多い、ソーシャルメディア、クラウドストレージ、オンラインバックアップ、ライフサイエンスなどのアーカイブアプリケーション向けに先進の10TBの大容量を提供します。

新しいマーケットに対応するUltrastar Archive Ha10

HGSTは、SMR技術を記録密度向上のコアとなる技術と考えています。SMR技術は、データトラックを、あたかも瓦のように重ねて書込むことで、より高い記録密度を達成します。データセンター環境でのお客様からの予測可能な性能およびデータ管理についての要求に対応するため、HGSTはHost-Managed SMR方式を採用しました。

多くのハイパースケールなクラウドサービスプロバイダーは、Active Archiveアプリケーションの大部分がシーケンシャルなデータで構成されており、SMR HDDがこの環境に理想的であることに気づいています。大容量を指向するCapacity Enterprise HDD市場動向の変化に対応したUltrastar Archive Ha10は、大容量、データ保全性および予測可能な性能を備えた最適のソリューションです。HGSTは、Active ArchiveおよびDeep Archiveアプリケーションには、現状約20-35%のデータが格納されていると推定しています。お客様のデータ管理の現状から、今後5年間でこれが50%を超えると予測しています。

業界をリード

Ultrastar Archive Ha10は、HGSTがヘリウム充填HDDを出荷開始してから2年足らずで3世代目の製品となります。ヘリウムHDDは、累計100万台を超える出荷を達成しています。HGSTは、データ量の増大と長期のデータ保存に対応して、HelioSealとSMRを採用したHDDへの開発投資を継続していきます。Ultrastar Archive Ha10とそれに続くSMRをベースとしたHDD製品は、大容量とTCOの低減を一貫して提供していきます。

実績のあるHelioSealプラットフォームをベースとするUltrastar Archive Ha10は、Active Archiveアプリケーション向けに信頼性とデータ保全性で市場をリードしていきます。本製品は、200万時間のMTBF仕様(注)、製品保証5年間、10-15回復不能ビットエラーレート、回転振動による性能低下を防ぐRotational Vibration Safeguard技術およびヘッドロード/アンロード回数60万回などActive Archive環境に最適なエンタープライズHDD製品です。記憶容量、性能とTCO低減を重視する複数のお客様は、本製品の導入を決定しています。

Huawei社のIT Product Storage Line ヴァイスプレジデントのYuan Yuan氏は次のように話しています。「我々は爆発的なデータ急増の時代におり、増大するストレージコストと全てのデータアクセス需要に対応するための大量のデータ管理が大きな課題になっています。Huawei OceanStorストレージシステムに適合する、HGSTの10TBの大容量を備えるUltrastar Archive Ha10の出荷開始をうれしく思います。Huaweiは、今後もパートナーと革新的な技術とアプリケーション開発を協力して推進していくとともに、お客様の膨大なデータ管理に伴うさまざまな課題に取り組んでいきます。」

OVH社 R&DヴァイスプレジデントのMiroslaw Klaba氏は次のように話しています。「ヨーロッパのクラウドサービスをリードするOVHは、大きな成長を遂げています。革新的な製品と技術により、適正なシステムとストレージ環境を、効率よく迅速に、かつスマートに見積もります。HelioSealとHost-Managed SMRは記録技術の土台となるものであり、我々の展開するデータセンターとサービスの変革を促します。今後もHGSTをパートナーとして、ペタバイトスケールの展開とTCOを低減するソリューションの提供を加速していきます。」

Capacity Enterprise HDDの新しい時代

Ultrastar Archive Ha10は、HGSTの革新的なソリューションによって、パートナービジネスの充実と市場を活性化する戦略を強化するものです。

HGST プロダクトマーケティング ヴァイスプレジデントのBrendan Collins(ブレンダン・コリンズ)は次のように述べています。「HGSTのヘリウムを充填したHDDは、業界をリードする容量、低消費電力および実績のある信頼性をもつ製品です。ヘリウムに加えてSMR技術を採用することにより、アーカイブデータの長期保管に対応した耐久性と性能、および容量拡張性と低TCOソリューションを実現しました。今日のお客様のSMRデザイン投資は、将来のSMRソリューションへの対応負荷を最小化し、今後のSMRをベースとする大容量HDDのメリットを時間的な優位性を持って享受できます。」

当面、本製品は、自社内でソフトウエア開発が可能なクラウドおよびOEMストレージ顧客向けに展開されます。SMR技術を採用したUltrastar Archive Ha10の利点を生かすために、Hostアプリケーションは、シーケンシャルな書き込みを行うようなソフトウエアでの調整が必要で、その結果としてHost-Managed SMRとしてのシーケンシャルなデータ書込みが行われます。これは、お客様が期待する予測可能な性能を求めるだけではなく、Hostシステムレベルでの管理機能を提供するものです。

HGSTは、Linuxやその他のオープンソースOSをベースとするオープンソースコミュニティにおいて、チャネルやその他のシステム構築のお客様向けに、Linuxアプリケーション開発とSMRコマンドセットの導入を支援するSoftware Development Kit(SDK)を提供しています。詳細については下記URLをご参照ください。
https://github.com/hgst

Ultrastar Archive Ha10は、従来のCapacity Enterprise HDDの単純な代替製品ではありません。下記URLでお使いのソリューションまたはアプリケーションへの対応をご検討ください。
www.hgst.com/10TBnow

以上

(注) MTBF は、Mean Time Between Failure の略。使用を開始して、あるいは故障から回復してから、次に故障するまでの平均時間。MTBF は、複数の試験サンプルを使用して統計的な試験手法により求められます。MTBF 時間は、個々の製品信頼性の予測や製品保証をするものではありません。

Contacts

■報道関係お問い合わせ先
株式会社HGSTジャパン
企画管理部 マーケティング・広報グループ
担当: 鈴木 健二
〒252-0888 神奈川県藤沢市桐原町1番地
電話 0466-98-4044 (ダイヤルイン)

Release Summary

HGST、世界初10テラバイトのハードディスク装置の出荷開始

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