ヘイグループ、9回目の年次「ベスト・リーダーシップ企業」調査結果を発表

トップ企業は多様性をより重視し、リーダー職への多様なキャリアパスを整備

フィラデルフィア--()--(ビジネスワイヤ) -- 世界的な経営コンサルティング会社であるヘイグループは本日、今年で9回目にあたる年次ベスト・リーダーシップ企業調査報告書とトップ20リストを発表しました。この報告書は、世界各地のリーダー育成に優れた企業をランキング形式で発表し、それらの企業がどのようにして優れたリーダーの育成体制を確立し促進しているかを考察したものです。2年連続で第1位に輝いたのはプロクター・アンド・ギャンブルで、続いてゼネラル・エレクトリック、コカ・コーラ、IBMがランク入りしました。

ヘイグループによるこの報告書によると、ベスト・リーダーシップ企業に選ばれた企業は、リーダーが組織内で能力を伸ばし地位を向上させることができるよう支援するため、確固たる体系的なアプローチをとっています。今年度の報告書での主な所見としては、トップ20にランク入りした企業の80%が従業員のための明確なキャリアパスを整備しているのに対し、21位以下の企業ではその割合が48%に留まる点が挙げられます。同様に、トップ20企業の80%が、組織内の特に潜在能力の高い従業員にキャリア開発の機会を与え、必要に応じて重要な任務を果たすことのできる適切なスキルを備えた適切な人材を確保しており、その点で21位以下の企業との間に大きな差をつけています。

ヘイグループのリーダーシップ・人材部門のグローバルマネジングディレクターでありベスト・リーダーシップ企業調査報告書の共同主幹を務めるルース・マロイは、次のように述べています。「今年度の調査から、世界トップレベルの組織は、革新を促進し組織を変革することのできるリーダーの育成に目的意識を持って取り組んでいることが分かります。このような優良組織は、慣習にとらわれないより多様性に富んだキャリアパスを整備し、潜在能力の高い従業員が具体的な業務課題に取り組み、変化のますます著しい今日のグローバル環境において組織の成功に寄与するために必要なスキルを向上させることができるよう教育しています。」

トップ20企業は、明確に定義された多様なキャリアパスを整備するだけでなく、意識的に多様なリーダーを育成しようともしています。トップ20企業の半数が、女性向けの特別なリーダー育成プログラムを用意しているのに対し、21位以下の企業ではこの割合は13%に留まっています。トップ20企業の40%が多様な属性を持つ従業員を対象としたプログラムを用意しているのに対し、21位以下の企業でのこの割合はわずか11%となっています。またランキング上位の企業の方が、従業員の実務経験の長短にかかわらずリーダー育成プログラムを用意している傾向にあります(上位企業で83%であるのに対してそれ以外の企業では57%)。同様に、トップ20企業の中で上級役員の多様性に従業員の多様性が反映されていると答えた企業は68%に上り(21位以下の企業ではこの割合は53%)、上位企業の方が上級役員の多様性が高いとする傾向にあります。

目的意識の高いリーダー

トップ20企業は、リーダーにとって過去12カ月間で特に課題となった事項として、経済変動に対応する柔軟性と、新興市場のビジネスチャンスを活かす能力を選びました。

意外な結果としては、オンライン学習に移行する組織が増えつつあるこの時代において、トップ20企業が人と人との直接の関わりを中心とした方法を採用していることが挙げられます。トップ20企業では直接授業形式のリーダーシップ研修が依然として好まれている(トップ20の74%、21位以下の企業の51%が利用)と同時に、上級従業員による指導と内部の人材からのコーチングも好まれています(それぞれ69%と61%に対し、41%と34%)。

ヘイグループのリーダーシップ・人材部門担当取締役でありベスト・リーダーシップ企業調査報告書の共同主幹を務めるリック・ラッシュは、次のように述べています。「卓越した企業は、未来に向けて世界規模のつながりを持つ戦略的リーダーを育成するためには、リーダー同士につながりを持たせて一体感の中で学ばせると同時に、最高水準の技術を利用してリーダー間に世界規模のつながりを築き、各自が学んだ内容を所属するチームや組織に還元させるための投資を行わなければならないことを認識しています。トップ企業は、リーダー個人個人の能力と個性を伸ばすために、人と人との関係を重視した体系的アプローチを採用しています。業務上の課題が複雑さを増す中、目的意識の高いリーダーが活躍する時代になってきています。」

ヘイグループによるベスト・リーダーシップ企業調査報告書におけるその他の主な所見

ベスト企業は特に能力の高い人材の育成環境を積極的に整備している。       トップ20企業       21位以下の企業
特に重要な任務を担う役職について後継人材のプールを積極的に維持している       84%       50%
リーダー職への登用にあたり正式な能力評価と計画のプロセスを実施している       90%       56%
空席のリーダー職に就任できる十分な数の適格な内部候補者が全階層において存在する       70%       44%
将来リーダー職への登用の可能性のある潜在能力の高い人材として特定の従業員を挙げられる       93%       67%
高い(重要な)役職には通常、内部から昇進によって登用されている       85%       63%
                 
ベスト企業はリーダーがグローバル化した環境で仕事にあたる態勢を整えさせることに継続的に注力している。       トップ20企業       21位以下の企業
世界規模の問題を認識することが職務上求められる主要要件の1つとなっている       80%       48%
従業員が地理的境界を超えて互いに協力して仕事にあたることができるようサポートや研修を行っている       83%       55%
リーダーは多文化に対する意識が高く、多様性に富むチームと効果的に協力するスキルを備えている       83%       61%
組織上の境界を超えて協力する方法についてのサポートや研修を行っている       84%       63%

ヘイグループによるベスト・リーダーシップ企業調査報告書の詳細については、マイクロサイトのwww.haygroup.com/BCLをご覧ください。またツイッター(http://twitter.com/HayGroup)で#BCLeadersを付けて投稿にご参加ください。

ルース・マロイまたはリック・ラッシュへの取材申し込みは、Evan Stisserまで(212) 221-4616またはevan@blissintegrated.comにご連絡ください。

ヘイグループによるベスト・リーダーシップ企業調査報告書について

ヘイグループでは、2005年からベスト・リーダーシップ企業に関する調査報告を発表しています。今年度の調査では、世界各地の2100以上の組織に所属する1万8000人から回答を得ました。調査は、オンラインアンケートへの回答と他社からの指名を元にしています。アンケート回答者の出身国は115カ国にわたり、内訳は北米が6%、欧州が35%、中東およびアフリカが2%、アジア太平洋地域が27%、中南米が29%でした。2005年から2014年までのトップ20リストは、ベスト・リーダーシップ企業調査報告の特集サイトでご覧いただけます。

ヘイグループについて

ヘイグループは、世界的なコンサルティング会社として企業リーダーの戦略実現に協力しています。人材の開発、成果を高めるための組織編成、最高の成果を引き出すための従業員の動機付けを行います。48カ国の86カ所に拠点を置き、世界各地の計8000社を超える顧客を支援しています。あらゆる主要産業の民間企業、公的組織、非営利団体を顧客に持ち、それぞれの多様な業務課題に対応しています。当社の目標は変化を起こし、従業員と組織の可能性の実現をサポートすることです。

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Contacts

For Hay Group
Evan Stisser, 212-221-4616
evan@blissintegrated.com

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