台湾・台北--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 市場インテリジェンスプロバイダーのトレンドフォースによれば、2014年第1四半期は世界のスマートフォン出荷台数の伸びが予想より好調で、対前年同期比1.13%増の2億6690万台となりました。トレンドフォースのメモリー調査部門担当アシスタントバイスプレジデントを務めるAvril Wuは、「第1四半期の勢いは、主に新興市場セクターと中国によるものです。中国のスマートフォンメーカーが4Gスマートフォンの生産を増やしたことが、スマートフォン業界の予想よりも高い第1四半期の伸びをもたらした鍵を握っています」と述べています。
2014年第2四半期の場合、世界のスマートフォン出荷台数は一貫して上昇傾向の市場需要にもっと押され、対前年同期比6.7%増の2億8450万台になる見通しです。次世代のアイフォーン(iPhone)が登場する前に主力スマートフォンを発表する大手スマートフォンブランドが増える見通しであることから、ハイエンドスマートフォンの出荷台数と平均販売価格はいずれも安定するとみられ、結果としてさまざまなスマートフォンメーカーが業界内で収益性を維持できることになります。中国圏のスマートフォン出荷台数は、これまで同様、業界平均を上回ると予測されるものの、全体の伸び率は減速する見込みです。2014年第2四半期における中国のスマートフォン出荷台数の伸び率は、対前年同期比で約13.76%と予想されます。
2014年第1四半期のスマートフォンブランドのランキングを見ると、サムスンが辛うじて30%以上の世界市場シェアで第1位を占めましたが、この市場シェアはローエンドおよびミドルレンジのスマートフォンの出荷台数がけん引したものです。アップルの新しいアイフォーンと出荷台数の勢いは2014年下期まで表に出ないとみられるため、同社は世界市場シェアで顕著な低下を経験し、第2位に終わりました。中国のスマートフォンメーカーはとりわけ、従来の世界強豪ブランドと比べ、予想以上の業績を上げており、ファーウェイ、レノボ(モトローラの寄与分を除く)、シャオミすべてが20%以上の四半期伸び率を経験しています。Wuが指摘する通り、これらの中国企業3社すべてが、ハードウエアとソフトウエアの統合で一般的に特徴付けられる分野、異なるタイプのエコシステム(すなわち、TV、サーバー、PC)、電子商取引分野での長期開発を含む種々の事業部門で勢いを付けるため、費用対効果の高いデバイスを投入する傾向が共に顕著です。これらの中国企業3社は適切な戦略を行使することで、ほんの数年で出荷台数を飛躍的に伸ばすことに成功し、スケールメリットの点で競合他社を引き離すことができました。
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