米オレゴン州ポートランド--(BUSINESS WIRE)--（ビジネスワイヤ） -- トラステッド・コンピューティング・グループ（TCG）は、TPM（トラステッド・プラットフォーム・モジュール）2.0ライブラリー仕様を公開したと発表しました。TPM 2.0は、よりセキュアなコンピューティング環境を求める世界の声に対する重要な技術的回答です。
TCG会員企業、そして世界の大手シリコンメーカー、機器メーカー、ソフトウエアおよびソリューションプロバイダーのほか、研究者、各国政府、学術機関を代表するセキュリティー技術専門家による貢献とフィードバックに基づくTPMは、コンピューターやモバイル機器のデータをデジタル攻撃や物理的攻撃、盗難、紛失から保護するためのセキュアな信頼の基点を提供します。
またTCGは、PCクライアント・プラットフォームTPMプロファイル（PTP）仕様も公開しています。これは開発者やメーカーが製品にTPMを組み込むための一連の仕様の最初の仕様です。モバイル機器や組み込みシステムなど、他のプラットフォームのための仕様は今後公開されます。
何億ものTPMが、PC、サーバー、ネットワーク機器、組み込みシステム、その他のコンピューティング機器に組み込まれ、マルウエアやルートキット攻撃などの悪意の活動による不正変更からコンピューターを保護しています。TPMにより、システム内のデジタル署名や鍵交換などのプロセスはさらにセキュアになります。またTPMにより、安全ではないシステムや検証されていないシステム、古いシステムと企業ネットワークとの接続を防止でき、コスト効果の高い、機器やユーザーを認証可能なハードウエア組み込みの信頼の基点を実現することができます。
データセキュリティーのベストプラクティスへの世界的要求に対応
TPM 2.0仕様は、従来のエンタープライズシステムのファイアウォール内外でサイバー攻撃からの保護を必要とする機器が指数関数的に増大していることに対応するものです。市場からセキュリティーとプライバシー強化の要求が高まる中、TPM 2.0はハードウエアによる信頼の基点で包括的保護を提供します。強化された暗号化アルゴリズムをサポートする一方、TPM 2.0仕様は将来登場する他のアルゴリズムをサポートできるよう、暗号面での俊敏性を考慮して設計されています。
最後に、TPM 2.0は業界での実装に柔軟性があり、サーバー、デスクトップPC、組み込みシステム、モバイル機器、ネットワーク機器など、多様なプラットフォームに対応しています。こうした多様なプラットフォームで利用できるように、この新しい仕様はTCGがTPM 2.0を利用して特定プラットフォームの要件を満たす専用仕様を策定できるように作成されています。
トラステッド・コンピューティング・グループについて
トラステッド・コンピューティング・グループ（TCG）は、ビジネスにとって重要なデータやシステムの保護、セキュアな認証のサポート、ユーザー識別情報やネットワークの保護のためのオープンスダンダードを提供しています。TCGは国際的基準に従い、適切に記述された標準の開発とレビューを続けており、クラス最高の透明性と設計面への考慮、そして強力な知的財産権保護を目指しています。TCGの詳細については、www.trustedcomputinggroup.org、ツイッターの@trustedcomputin、リンクトインをご覧ください。
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