ソウル半導体、ハイパワーLEDのZ5M1をリリース

照明市場のハイパワー品の勢力図に変化

韓国ソウル市--()--(ビジネスワイヤ) -- 世界的なLED (発光ダイオード)専業メーカーのSeoul Semiconductor Co., Ltd. (本社:韓国ソウル市、代表理事:李貞勲、以下「ソウル半導体」)は、独自のセラミック基板と蛍光体を用いて、世界最高クラスの輝度を実現するハイパワーパッケージLEDのZ5M1シリーズを発表しました。Z5M1は、現行の高性能/高電力LEDのZ5Mを輝度および信頼性の点でアップグレードさせた製品となります。

このシリーズで最も注目されるのが、Warm Whiteと呼ばれる電球色で、25℃ (typ)の色温度がCCT 2600~3700Kの領域で、市場の標準的な性能に比べて10%のアップグレードとなる、350mAで128ルーメン、1.2Aで353ルーメンを実現しています。CCT 5000KのCool Whiteの領域では、350mAで155ルーメン、700mAで282ルーメン、1.2Aで429ルーメンとなり、照明市場におけるハイパワーパッケージLEDとしては最高の性能となりました。

 
型番   CCT (K)   全光束(typ)

ΦV (lm)

  順方向電圧

(VF)

  CRI,

Ra

 

指向角
(度)
2Θ 1/2

Typ. 350mA   700mA   1.2A 350mA   700mA   1.2A Min. Typ.
SAZ5-M1-W0-00 5300 155   282   429 2.95   3.14   3.33 70 118
SAZ5-M1-WN-00 4000 150   273   415 2.95   3.14   3.33 70 118
SAZ5-M1-WN-C8 4000 138   250   382 2.95   3.14   3.33 80 118
SAZ5-M1-WW-C8   3000   128   231   353   2.95   3.14   3.33   80   118
 

大光量で高信頼性のZ5M1シリーズのWarm Whiteは、照明のLED化が大きく進む空港、街路灯、トンネル灯などに応用することができます。通常、LEDでは色温度が5000K辺りのCool Whiteで性能が最大化され、2700~3000KのWarm Whiteでは15~20%性能が低くなるのが一般的です。したがって、Warm WhiteのLEDを使用した照明ではCool Whiteの場合に比べて使用するLEDの数が増える傾向にあります。また、Warm WhiteではPCB面積やレンズの使用も増えるため、市場への浸透率という点で遅れを取っていました。ソウル半導体のZ5M1では、問題を最小限に抑えることができるというのが市場の評価です。

Z5M1は、LEDパッケージの製造時に、新しい蛍光体のコーティング技術を適用しており、非常に均一な光パターンを実現することにより、より高品質のスポットライトや指向性ライトの製造が可能になります。Warm White製品は、MacAdam楕円3ステップのビニング(MacAdam 3-Step Binning)に対応し、照明設計の柔軟性も高めています。

ソウル半導体の照明事業本部PresidentののJ. B. Choiは、「LED照明製品におけるWarm White LEDの重要性がますます高まっていますが、一般的にWarm WhiteはCool Whiteよりも約15%以上も光量が低く、照明製品を作る上でより多くのLEDが必要とされるため、コストがかかり、高性能、高品質の暖色系の照明器具にとっては障害になっていると指摘されてきました。HID (高輝度放電ランプ)のように高光量を必要とするWarm White照明製品がLED照明になかなか置き換わらない理由もこのためです。ソウル半導体は、蛍光体の効率とパッケージの信頼性を高め、世界最高輝度のハイパワーLEDのZ5M1シリーズを開発しました。今後世界中のビル、工場、空港、トンネル、街路灯などの産業用および商業用照明に適用が拡大されるものと予想されます」とコメントを発表しました。

ソウル半導体のZ5M1シリーズは、ソウル半導体本社、海外販売法人と世界中の販売代理店で購入が可能となっています。製品に関する詳細は、ソウル半導体のウェブサイト(www.seoulsemicon.com/jp/)で確認することができます。

MacAdam偏差楕円(MacAdam Ellipse)

色座標上の人の目が色の違いを区別することができない領域を楕円で表示したもので、各領域の大きさに応じて段階を分けて区分している。多くの照明製品の色の均一性と寿命評価などに利用され、一般的に4ステップ以下の場合には、人間が色の変化を知覚することができる。MacAdam偏差楕円3ステップの場合、99%の人の目が同じ色であると認識できる領域になると言われ、一般的な人工光源は、人間が知覚できないレベルである3ステップ以上の品質で製造されています。

ソウル半導体について

ソウル半導体は、米国Strategies Unlimited社発行のLED市場報告書によると、保有特許数10,000件を超える世界第5位のLEDサプライヤとなっています。特に、nPola、および深紫外(deep UV) LED、世界で初めて商用化に成功したAC LEDのAcrichや、独自の高電圧LEDのAcrich MJT (Multi-Junction Technology)などの分野では、世界最先端の幅広いLED技術と製造キャパシティを所有しています。現在、ソウル半導体の高品質LED製品は4つの海外現地法人に40の営業所と150社にのぼる販売代理店を通じて提供されており、欧州、北米、および中国に生産拠点を持っています。ソウル半導体は、韓国国内だけでなく、海外市場においても、CSR (Corporate Social Responsibility)活動に参画し、産学協同の開発や教育、奨学金制度などを通じて、World Top LED企業となるべく、最高の人材の養成に力を注いでいます。ソウル半導体および製品/技術については、ウェブサイト www.seoulsemicon.com/jp/ の各種ページをご参照ください。

Contacts

報道関係者様お問合せ先:
日本支社:ジャパンソウル半導体株式会社
広報担当
03-5360-7620

Release Summary

ソウル半導体がリリースしたハイパワーLEDののZ5M1シリーズは、特にWarm Whiteでの性能を格段に高めており、ハイパワーLEDが照明分野で用いられる可能性をさらに高めました。

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