米国サザンカリフォルニアエジソン社、サンオノフレ原子力発電所における 取替用蒸気発生器の欠陥に関して三菱重工に対し損害賠償を請求

米国サザンカリフォルニアエジソン社は1億4千万ドル以上の欠陥調査費を負担、 一方の三菱はわずか760万ドルを責任上限と主張

アメリカ合衆国カリフォルニア州ローズミード--()--(ビジネスワイヤ)-- 米国サザンカリフォルニアエジソン社(以下「SCE」)は月曜日、三菱重工(以下「三菱」)の“拒否姿勢”を批判し、サンオノフレ原子力発電所において三菱が設計・製作した取替用蒸気発生器(以下「RSG」)の根本的な欠陥に関する損害賠償請求を発表しました。今回のSCEの請求は、RSGの欠陥の理由が、三菱がRSGを設計・製作した際に使用したコンピューターコードの不適合にあることが、米国原子力規制委員会の調査によって9月23日に明らかになったことを受けています。

SCEの三菱に対する9月27日付の通知文によれば(以下のURLを参照www.songscommunity.com/docs/edisoninvoices.pdf) 「エジソン社は、RSG の3号機での伝熱管漏えいに続くRSGにおける激しい伝熱管の摩耗の原因究明、また4機あるすべてのRSGにおいて損傷した伝熱管の修理、および欠陥のために2号機と3号機の運転を停止した後2号機を再稼動するための費用として、1億4千万ドル以上を負担した」とのことです。SCEの通知文には「三菱がその賠償責任をわずか760万ドルと主張していることが、ただただ信じがたい」とあります。

SCEの通知文ではまた「三菱は『いまだ保証責任を認めるための十分な証拠資料を受け取っていない』と主張しているが、それなら事実が証明している」と述べています。さらに、「エジソン社は、当該費用を裏付ける証拠資料を提供する義務を十二分に果たしてきた」とし、以下の点を挙げています;

  • 「請求書が示す通り、三菱の社員たちは発電所にいて多くの作業に従事していた」
  • 「エジソン社は三菱に対して、当該費用を裏付ける数千ページに及ぶ詳細な資料を提出した」
  • 「エジソン社の社員たちは、三菱からの継続的な情報請求に対し、三菱向けに特化した報告書作成を含め何百時間も費やしてきた」
  • 「エジソン社が提出した証拠資料は、業界における通常の域をはるかに超えるものであり、三菱がその主張する費用の裏付けとして提出した資料をはるかにしのぐものである」

SCEの通知文では結論として、「三菱の対応からして、もはやいかなる証拠資料をもってしても当該費用を裏付けるには不十分とみなされることは明白である。ゆえに我々は、これ以上の努力で時間を浪費するより、三菱の拒否姿勢に立ち向かうのみである」としています。

SCEは7月に三菱に対して紛争通知を提出し、サンオノフレ原子力発電所の運転停止をもたらしたRSGの欠陥について、設計・製作した三菱にすべての損害を賠償するよう請求しました。またSCEは、三菱に対して取りうるあらゆる法的措置について、すべての権利を保持することを明言しています。最後に、SCEは、RSGの欠陥に関する重要文書を電子文書ライブラリー(www.SONGScommunity.com/library参照)にて公開していますが、三菱が重要文書の公開を拒否しているため、不完全なままとなっています。

サザンカリフォルニアエジソン社について

エジソンインターナショナル社(NYSE:EIX)の傘下にあるサザンカリフォルニアエジソン社は、米国内最大規模の電力会社のひとつであり、カリフォルニア州の中部・沿岸部・南部の5万平方マイル(約13万平方キロメートル)に及ぶ地域の490万件の顧客先を通じて、およそ1400万人に電力を供給しています。

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