台湾・台北--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 世界的調査会社のトレンドフォースによれば、世界のスマートフォン出荷台数は2013年第1四半期に堅実な増加を見せ、総出荷台数が2億1640万台に上り、四半期成長率は9.4%となります。2012年の初めから、スマートフォンの出荷台数は季節性を伴いながらも四半期毎に増加し続け、この電子機器が普及していることを示しています。
サムスンが世界市場シェア30%を握り、iPhone(アイフォーン)の形勢が不利に
トップクラスのメーカーによる出荷台数を見ると、サムスンは垂直統合されたサプライチェーン、世界規模のマーケティング、多様な販路を活用しながら、一貫して第1四半期をリードしています。サムスンのスマートフォンシリーズは当四半期における出荷台数が6500万台に上る見込みで、世界市場の30%を占めることになります。
アップルについては、アイフォーン5が革新を求めた消費者のニーズを満たすことができず、アンドロイド対応機器のメーカーが躍り出てきた中で、出荷台数は不満の残る結果となりました。クパティーノに本社を構えるこの企業は、第1四半期にわずか3750万台しか出荷しておらず、市場シェアは前四半期より1.2ポイント少ない17.3%となります。現在、アップルの新デバイスの発表をめぐる状況が不透明である一方で、サムスン、HTC、ソニー、その他の世界的企業は第2四半期に向けて新製品の発表を計画しており、これがアップルによる出荷台数をさらに落ち込ませると予想されます。
レノボの業績が振るわない中、サムスンが中国で一人勝ち
中国におけるスマートフォン市場に目を向けると、サムスンは評判とイメージのいずれの点でも優位なブランドとなっており、このメーカーの販売実績を反映しています。当初見積もりによれば、サムスンによる中国におけるスマートフォンの出荷台数は1170万台で、この韓国メーカーは中国のスマートフォン市場で約17%の市場シェアを占め、他ブランドを大きく引き離しています。
ファーウェイ、ZTE、レノボといった中国のその他の大手ブランドは多かれ少なかれ影響を受け、中国の国内ブランドは第1四半期に平均で5-15%の販売台数減少を経験しています。レノボは2012年下半期に市場シェアでサムスンを追い上げる直前まで行ったものの、当第1四半期に予測より15%少ない760万台の販売となりました。
第2四半期に向けて、メーカー各社はeMCPのようなメモリー製品の不足など、部品供給の問題に直面しています。従って、スマートフォンメーカーと供給業者の関係によって、第2四半期に出荷できる台数が決まると思われます。
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