ヨハネスブルク--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ)--
- BRICSのビジネス・リーダーは、BRICS諸国を直接結ぶ新たなケーブル回線の戦略的価値を認識しています。
- インドのニューデリーで最近開催されたBRICSフォーラムで、このプロジェクトはBRICSにとって戦略的重要性を持つプロジェクトとして共同宣言に盛り込まれました。
- 3万4000キロメートルのケーブル回線でロシア、中国、インド、南アフリカ、ブラジル(BRICS諸国)と米国を接続します。
- BRICS諸国の各政府にはこのプロジェクトについての打診が行われ、すでに原則的支持が得られています。
新しい海底ケーブルのシステムが、インドのニューデリーで最近開かれたBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)ビジネス・フォーラムで公開されました。プロジェクトを推進するi3アフリカとインファンツェ・インベストメンツ(いずれも南アフリカ企業)のAndrew F B Mthembu会長がBRICSケーブルについての発表を行い、BRICS諸国に社会的・経済的メリットをもたらす戦略的プロジェクトとして歓迎されました。
BRICS諸国のビジネス・リーダーは、次のような発展の最重要領域について話し合いました。
- BRICS諸国間の貿易と投資の機会を拡大するための金融面での接続の拡大
- ビジネス交流を改善する上でのICTと革新の重要な役割
- グリーンで再生可能なエネルギーを中心としたエネルギー安全保障に向けての協力
- BRICSの成長ポテンシャルに対する生命科学面での協力の重要性
- 世界の食糧安全保障を確保する上でのBRICS諸国の役割
BRICSケーブルは、南アフリカがBRICS経済圏に加わった数カ月後に当たる2011年3月から、計画と実用性検討が進められてきました。現在、BRICS諸国は欧州と米国の通信ハブを経由して相互に接続されているためコストが高く、BRICS外の組織が重要な金融情報や安全保障情報を傍受するリスクも存在しています。BRICSビジネス・サミットでの最近の討議では、さまざまなイニシアチブを成功させるための重要要因の1つが先進的な高速通信インフラであるという結論が出ています。さらに、信頼できるユビキタスなサービスを提供するためにもBRICS諸国間に容量の大きい直接接続を確保する必要があります。
行われた討議と発表された情報に基づき、BRICSビジネス・フォーラムの共同宣言では、BRICS諸国とあらゆるBRICSの関係者の間で経済的つながりを深めることが促され、そのためにこのプロジェクトが迅速に実行されるように貢献することがBRICS各国に訴えられました。これとは別に南アフリカが主催したBRICSビジネス朝食会では、南アフリカのジェイコブ・ズマ大統領がプロジェクトへの支持とその実行の加速化への貢献を出席者に訴えました。
BRICSケーブルは全長3万4000キロメートル、2線式ファイバー、毎秒12.8テラビットの光ファイバー・ケーブル・システムで、ロシア、中国、インド、南アフリカ、ブラジル(BRICS諸国)と米国を接続します。この回線は特に、アフリカ西海岸のWACS、東海岸のEASSY、SEACOMの回線に接続されます。これによりBRICS諸国はアフリカの21カ国に直接アクセスすることができるようになり、これらのアフリカ諸国もBRICS諸国にアクセスできるようになります。供用開始日は2014年下半期の半ばになるだろうと予想されています。
過去12カ月間に行われた市場、通信量、実用可能性についての調査結果からは、このプロジェクトの商業的現実性が明確になり、この種のプロジェクトとして合理的な内部利益率(IRR)が予想されています。この間にBRICS各国の政府や通信事業者に対しても支持の意思が照会され、圧倒的な支持を確認することができました。
必要な情報はすべて揃ったため、次のステップはプロジェクトへの投資家を集め、最適なプロジェクト・ファイナンスのモデルを策定することです。これまでのところ、このプロジェクトに対する適切な投資構造はコンソーシアム・モデルだということが調査によって分かっています。このモデルでは事業者が建設・管理契約(C&MA)という形で集まり、利用するシステム容量に合わせて費用を分担します。
南アフリカのプロジェクト推進母体(インファンツェ・インベストメンツ子会社のインファンツェ・サブテル・サービシズとi3アフリカ)は、南アフリカで海底ケーブルの揚陸、運営、保守を行うために必要な通信免許を保有しています。インドでのBRICSサミットの結果を受け、両社は現在BRICS諸国と米国の通信事業者やその他の見込み投資家にプロジェクトへの参加を公式に呼び掛けています。
過去12カ月間にわたったプロジェクトの計画フェーズにおいて、両社は海底ケーブル・システムの著名な専門企業と密接に協力し、実用性調査での安心できる結果を確認しています。海底ケーブル業界での世界的大手コンサルティング会社のアクシオムとテラビット・コンサルティングが市場、通信量、商業的実用性の調査を実施し、ターンキー式海底ケーブル・システムの世界的大手供給会社のアルカテル・ルーセントが技術的実用性の調査を実施しました。
i3アフリカとインファンツェ・インベストメンツのAndrew F B Mthembu会長は次のように述べています。「通信会社や投資家と協力して構成、ルーティング、容量、プロジェクト・ファイナンス構造を検討させていただきたき、このプロジェクトの実用可能性調査を次の段階に進めたいと考えています。プロジェクトへの参加を考えている関係者には、ご請求いただければ調査結果を提供しています。」
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