アラブ首長国連邦アブダビ&シンガポール--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- アブダビの多角的再生可能エネルギー企業マスダールとリード エグジビションは本日、アジア未来エネルギーフォーラム&エキシビション(AFEF)の開催計画を発表しました。このフォーラムは、シンガポールのエネルギー市場監督庁の主催により2012年10月22~25日に開催されるシンガポール国際エネルギー週間(SIEW)の一部となります。
「アジアでの持続可能な技術革新の推進」を掲げるAFEF2012では、アジアにおけるエネルギー関連の問題、課題、機会について討議が行われます。AFEFは、クリーンな代替エネルギーサプライヤーがアジアの顧客と出会って取引を行う場としても機能し、再生可能エネルギーやクリーン技術の推進・開発・展開に向けたマスダールの多角的アプローチも紹介される予定です。
世界未来エネルギーサミットをはじめとする世界的プラットフォームの主催において比類のない実績を誇るマスダールは、討論を促し、知識の交換を進め、協力体制を強化するためにAFEFを支援します。
協力体制について、マスダール最高経営責任者(CEO)のスルタン・アーメド・アル・ジャベール博士は、次のように述べています。「アジアは再生可能エネルギー分野における主要な役割を担う地域として台頭しています。また、この勢いは今年、現在開催中の世界未来エネルギーサミットでアジア諸国が強力なプレゼンスを発揮していることからも伺えます。過去3年にわたり、マスダールはスペイン、英国、スイスで欧州未来エネルギーフォーラムを開催してきました。現在、再生可能エネルギーとクリーン技術業界における重要なパートナーとしてのアジアの台頭は著しく、2012年にアジアへ注目するのは当然の流れと言えるでしょう。この動きは変化の速い市場のニーズを満たすマスダールの敏捷性と、戦略的エネルギー分野での知識と経験を提供するアブダビの能力を裏付けるものです。アジアでのUAEの貴重なパートナーであるシンガポールでこのイベントを開催できることを誇りに思います。」
アル・ジャベール博士は、さらにこう語っています。「私たちはこうしたパートナーシップを光栄に感じ、世界との架け橋を築き、未来のエネルギーソリューションを探求するUAEの取り組みの一環として、アジアで機会を探し続けます。」
エネルギー市場監督庁のチー・ホン・タット最高責任者は、次のように述べています。「アジアのエネルギー需要は今後20年で2倍になることが予想されており、多くのアジア諸国の全体的エネルギー・ミックスの中で、再生可能エネルギー源がより重要な役割を担うでしょう。エネルギー市場監督庁は、シンガポール国際エネルギー週間(SIEW)の重点イベントの1つとしてアジア未来エネルギーフォーラム&エキシビション(AFEF)を開催できることを大変うれしく思います。AFEFは他のSIEWイベントと共にアジアのエネルギーの未来を形作るものとなります。」
2011年版国際エネルギー見通しによれば、再生可能エネルギーの使用は2008年の10%から2035年には15%に上昇する見込みです。この目標値に達する上で、アジアが重要な役割を果たすことが予想されています。
シンガポールは再生可能エネルギー分野に対する強い努力を示しています。シンガポール経済開発庁は、2015年までにクリーンエネルギー業界がシンガポールの国内総生産に13億米ドル貢献し、太陽光発電、燃料電池、風力発電、エネルギー効率、炭素関連事業などの幅広い分野で7000人の雇用を生み出すことが見込まれていると報告しました。2007年にシンガポール政府はクリーンエネルギー業界での先進的な研究開発と能力開発の強化のために、2億7100万米ドルの包括的計画を発表しました。加えて、UAEとシンガポールは強力なパートナーシップを持ち、カーボベルデ、コスタリカ、アイスランド、ニュージーランド、スロベニアといった志を同じくする国々と共に水とエネルギー安全保障に重点を置いた省庁レベルグループのグリーングループに加盟しています。
マスダールのアジアとのパートナーシップはシンガポールのみに留まりません。アジアのクリーンエネルギー分野の変革をもたらす国は中国です。中国は近年、エネルギー生産額が世界一となり、2035年には中国のエネルギー消費量が米国の消費量を68%上回ると予測されています。今後25年で再生可能エネルギーが主要エネルギー源として急激に成長することが予想される一方で、化石燃料も主要エネルギー源としての支配力を維持することが見込まれます。
中国は経済の(GDP単位当たりの)炭素集約度を2015年までに17%削減するとしています。第12次国民経済・社会発展五カ年計画の下、中国はエネルギー生産に占める非化石燃料由来の割合を2010年の8.3%から2015年までに11.4%、2020年までに15%に拡大します。中国では、この野心的な目標を達成するためにさまざまな規制と資金的刺激策を導入しました。固定価格買取制度、補助金、国家開発銀行による融資、クリーン技術奨励・炭素放出量削減・エネルギー価格準備金としての2000億ドルの資金などです。中国は、今後5年間にクリーンエネルギー投資に4731億ドルを費やす予定があり、2020年までに再生可能エネルギーによる発電容量を370ギガワット(GW)追加する予定です。
マスダール・キャピタルは中国のクリーン技術市場に関与しており、すでに中国の大手風力発電開発企業であるUPCCに1500万ドルを投資しました。さらに、マスダールシティの10メガワット(MW)太陽光発電所のパネルの50%は中国メーカーのサンテックから供給されています。
アジアで主要な役割を担うもう1つの国は日本です。Nikkei Business Dailyによれば、日本では最近、太陽光などの再生可能エネルギー源への投資を促進する法案が可決され、再生可能エネルギーを活用するため、地熱・風力・水力発電所の建設に関する規制を緩和することがすでに討議されています。日本政府のエネルギー・環境会議によれば、日本は電力需要の40%近くを太陽光、風力、地熱エネルギーで賄う潜在能力があるとされています。
マスダールは、再生可能エネルギー市場でのもう一方の重要な役割の担い手である日本との強力なパートナーシップを築いてきました。マスダール研究所と日本のコスモ石油および東京工業大学は、ビームダウンプロジェクトで協力しています。マスダールシティで行われているこのプロジェクトは、従来の集光太陽熱発電(CSP)技術の試験のための共同研究開発プロジェクトです。
リード エグジビション中東のFrederic Theux社長は、次のように述べています。「中東におけるクリーンで持続可能な開発の牽引車として、マスダールはきわめて重要な役割を担い、5年も経たないうちに世界未来エネルギーサミットを世界の再生可能エネルギーコミュニティーに貢献する世界有数のプラットフォームの1つへと進化させました。再生可能エネルギー分野での技術革新、取引、投資機会を推進する世界のリーダーの方々からのご出席とご協力を得られたことで、AFEFをSIEWと合わせてWFES同様のプラットフォームに成長させることができると当社では考えています。イベントの成功を導くためにエネルギー市場監督庁と協力し、シンガポールの当社チームの知識と経験を提供できることをうれしく思います。」
リード エグジビション・シンガポールのマネジングディレクターのミシェル・リムは、次のように述べています。「成長を続けるアジア経済は、引き続きエネルギー需要の拡大と向き合っていかねばなりません。経済発展を推進するために従来の化石エネルギーのみに頼ることが持続不可能であることは、広く認識されています。それゆえ、クリーンな代替エネルギーソリューションの取引の場として、AFEFのようなイベントが必要となっています。エネルギー市場監督庁や成果を上げているSIEWと緊密に協力して成功を収めているWFESに倣ったモデルを構築することで、AFEFは再生可能エネルギー商品・サービスの取引と調達を可能にするだけでなく、アジア諸国とのネットワーク作りと知識交換のためのプラットフォームとしても機能します。」
リード エグジビションは現在、エネルギー・石油・天然ガス分野で19件、環境・都市計画分野で9件のイベントの企画を行っています。AFEFが新たに加わることにより、リード エグジビションのアジアでの存在感がますます高まります。
マスダール・イニシアチブに関する詳細は、www.masdar.aeをご覧ください。
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*配信元:ME
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