米カリフォルニア州アーバイン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 放射性廃棄物管理の革新的企業キュリオンは、津波で被害を受けた福島第1原子力発電所の施設内における汚染水の8月17日現在のセシウム濃度が、2カ月前の6月17日からキュリオンのイオン特殊媒体システムを稼働して以来、40%以上低下したと発表しました。同原発の原子炉を水冷するための前例のない汚染水処理施設(セシウム吸着装置を参照)を構成するキュリオン製システムは、50MT/hour(220gpm)(毎時50トン、毎分220ガロン)の処理能力を持ちますが、設計目標は汚染水中の主要な放射性物質であるセシウムを約99.9%除去することです。実際、設計通りの構成で稼働していた当初は、本システムはセシウムを7万分の1にまで除去していました(除去率99.999%)。
キュリオン製システムが持つ信頼性、安全性、堅牢性は、8月16日に発表された汚染水処理施設の運転分析により、確認されました。当初、弁の誤配置があったり、また第1スキッドにおける線量上昇(その後、原因は上流の供給管にあり、キュリオンのベッセルないし媒体にあるのではないことが判明)によりシステムが停止したりと、運転ミスが幾つか発生したことを除けば、キュリオン製システムは迅速なトラブル復旧のメカニズムを備えており、運転を妨げる放射性物質のホットスポットを抱えていないことが、分析から明らかになっています。
8月16日の分析によれば、キュリオン製システムのポンプ冗長性によってポンプトラブルの後も迅速な運転再開が可能となり、スループットへの影響を最小限に抑えることができました。事実、本システムはそのポンプ冗長性と相当の設計裕度により、4つあるラインのうち3つだけで設計スループット通りに運転を行っています。システムは下流の汚染水処理施設の処理能力による制約を受けています。キュリオン製システムのセシウム除去技術はパッシブ型なので、流入口接続部の十分な圧力により、システムポンプを使うことなく運転させることができます。
追加の処理設備(第2セシウム吸着装置)が8月18日に稼働を開始していますが、その目的はキュリオン製システムからの排出水に残存する微量のセシウムを除去することで浄化度を向上させること、あるいは汚染水処理施設の処理速度を100 MT/hourに上げて平行処理できるようにすることにあります。
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