香港--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- デジタルラジオ技術と接続オーディオ技術の一流サプライヤーであるフロンティア・シリコンは本日、香港で2011年11月にデジタル・オーディオ・ブロードキャスティング(DAB+)サービスが開始されるのに合わせて、広く普及している当社のデジタルオーディオ・プラットフォームのオプションに中国語ユーザーインターフェース(UI)を加えたと、発表しました。
今年11月に18チャンネルの放送が非常に音声明瞭なデジタル技術で開始されることになれば、香港もドイツで新たに開始されたDAB+サービスを提供する市場となり、英国、スイス、オーストラリア、デンマーク、ノルウェー、シンガポールで既に確立しているデジタルラジオ市場の一角を占めることになります。
公共放送の香港電台(RTHK)は、新規に免許を取得した新城廣播有限公司、フェニックスUラジオ、香港數碼廣播有限公司(DBC)の3社と共に、事業開始の最初の6年間で計10億香港ドルの投資を決定しています。香港のラジオリスナーに24時間のDAB+サービスを通じて、質の高い娯楽・情報系の新番組を複数言語で提供します。
香港は地形的な条件からFM放送が難しく、歴史的に消費者が聴取できるラジオ番組の数が限られていました。放送局はDAB+という選択肢を得たことで、限られた周波数帯でも良好に受信できる多様な新サービスを提供できるようになります。
フロンティアが新規リリースした本ローカライズソリューションでは、独特の漢字1万6000字が揃った豊富な文字セットが組み込まれています。このUIによって、エンドユーザーは中国語で放送局名やラジオ番組表を調べたり、DLSメッセージを閲覧したりすることができ、香港で誰もがデジタルラジオを聴けるようになります。
DBCのSimon Heung氏は、次のように述べています。「1300万台以上のDAB/DAB+ソリューションを出荷した実績があるフロンティア・シリコンが漢字の文字セット追加により技術を進化させたことを喜んでいます。フロンティアがVenus2i-Cを提供することで、香港のエキサイティングな新デジタルラジオサービスのリスナーは信頼性の高いラジオで放送を楽しめるようになると、私たち放送局は確信しています。」
フロンティア・シリコン最高経営責任者(CEO)のアンソニー・セシルは、次のように述べています。「フロンティアでは10年間にわたりデジタルラジオに投資してきました。その間、香港特別行政区では高い技術力を有する現地スタッフ40人以上を採用し、エンジニアリングとセールスで大きな影響力を与える存在となりました。香港でDAB/DAB+が開始することで、既に確立しているDAB/DAB+標準がさらに1歩、世界最高の普及率を誇るデジタルラジオ標準へと近づきます。当社がこのように自社技術を発展させたことは、当社がデジタルラジオ市場に世界規模で本腰を入れていることを明瞭に示すものです。」
中国語UIを装備したVenus 2i-Cプラットフォームではまず、128×32ピクセルのアイコン表示ディスプレーを使用し、最新のDAB 4.3ソフトウエア用SDKを動作させるフロンティア・シリコン製デジタルラジオモジュールVeronaが使用されています。1万6000字の文字セット全体は本モジュールのオンボードメモリーに保存されており、文字セットの特定サブセットが入った柔軟性のない機能固定LCDドライバーが不要となっています。このソフトウエアは、フロンティアが現在提供しているDAB/DAB+チップセットないしモジュールすべてに適用できます。
香港におけるDAB+開始に関する詳細情報については、www.digitalradio.gov.hkをご覧ください。
フロンティア・シリコン・リミテッドについて
フロンティア・シリコンは、デジタルオーディオ受信機と携帯デジタルテレビ向けの集積回路およびモジュールで世界をリードするサプライヤーです。2001年に民間資金によりファブレス半導体企業として創設され、140人以上の従業員を擁しています。本社を英国ロンドンに置き、ケンブリッジとシャノンにデザインセンターを有しています。また、フランス、ドイツ、香港、中国、日本に支社と技術サポート代理店を持っています。当社が提供する製品は、DAB、インターネットラジオ、ネットワークオーディオを含むデジタルオーディオシステムの総合ソリューションで、シリコンからソフトウエア、生産化可能プラットフォームの設計にまで及びます。
取引先としては、バング&オルフセン、ボーズ、ブッシュ、サイラス、デノン、デュアル、ギア4、グッドマンズ、グルンディッヒ、ハーマンカードン、日立、日本ビクター(JVC)、マジック・ボックス、ミニストリー・オブ・サウンド、NAD、オンキヨー、パナソニック、フィリップス、Pinell、パイオニア、ピュア・デジタル、レヴォ、ロバーツ、三洋電気、シャープ、シリウスXMラジオ、ソニー、ティアック、チボリオーディオ、ヴィータ・オーディオ、ヤマハなどがあります。
Frontier Siliconはフロンティア・シリコンの商標または登録商標です。
Apple、iPhone、iPodは、米国およびその他の国々で登録されているアップルの商標です。「Made for iPhone/iPod」とは、iPhoneまたはiPod専用に接続するように設計され、アップルが定める性能基準を満たしているとデベロッパーによって認定された電子アクセサリーであることを示します。アップルは、当該機器の機能およびそれらが安全・規制基準に準拠しているかどうかについて責任を負いません。
香港數碼廣播有限公司(DBC)について
DBCは、2010年10月に著名なコメンテーターで元国会議員のアルバート・チェンが設立した香港初の一流デジタルラジオ放送局です。同局最初の音楽デジタルチャンネルとなるDigital Melodyを皮切りに、その後、ニュースと時事問題、金融・株式市場のリアルタイムな最新情報、スポーツ、ポップス、家族向け番組など、多様なセレクションをカバーする有力チャンネルをさらに6つ増やします。また、香港在住の外国人専用の特別チャンネルも提供される予定で、タイ、フィリピン、インドネシア、インド、ネパール、パキスタンといった国々の言語で放送します。
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